ドライバーは打ち出し角度によって理想的なショットができる

ドライバーの打ち出し角度は飛距離にとってとても重要です。

ボールを打ち出すか角度で放物線が変わり、飛距離アップにも繋がるからです。

問題は理想の角度と、ほかにも飛距離に必要な条件をクリアしておく必要があります。

今回は理想的な打ち出し角度と例外に必要な条件について考えます。

理想のドライバーショットができないのは打ち出し角度が原因

ドライバーでティーショットを打っても、いまひとつ飛距離が足りないような気がすることがあります。

同伴プレーヤーとアイアンショットは同じ番手を使っているのに、ドライバーだけ遅れをとっていると飛距離は気になるものです。

スイングスピードが同じ位なのに、ドライバーが飛ばないのは打ち出し角度が間違っているのかもしれません。

ドライバーの球筋は放物線を描くので、この打ち出し角度が理想に近ければ飛距離は伸びます。

ただその打ち指し角度が高すぎると、ボールは高く上がるだけで距離は伸びません。

一方で打ち出し角度が低すぎても、放物線の頂点が低くて落下点の状況に影響されてしまいます。

そう考えると打ち出し角度は重要ですが、問題はその理想の角度が何度であるかです。

一般的には14度から18度といわれていますが、その意味が分からないと自分にとって理想的な打ち出し角度を見つけることはできません。

まずはドライバーショットのスイング軌道について確認してみましょう。

打ち出し理想角度はドライバーのスイング軌道と関係がある

ドライバーのスイング軌道は、他のゴルフクラブと違います。

フェアウェイウッドはボールの側面を打つレベルブローですし、アイアンもレベルブローかもしくはボールの斜め上から打ち込むダウンブローが基本だからです。

ところがドライバーは、ボールを下から打ち上げるアップブローのスイングです。

そのためにドライバーだけ長いティーを使ってボールの高さを上げているのです。

ティーの上のボールを直接狙うのではなく、ボールよりも手前にスイングの最下点を定めます。

一旦最下点まで到達して、そこから浮かび上がったところでボールをとらえたいからです。

これがドライバーのアップブローのスイングですが、なぜこのスイングをしなければならないかが理想の打ち出し角度にとって重要になるわけです。

市販のドライバーのロフト角は9.5度から11.5度が一般的ですが、理想の放物線を描く打ち出し角度は14度から18度です。

つまり自分のドライバーのロフト角と打ち出し角度が合っているかは、ティーの高さやヘッドスピードの速さによって変わるということです。

理想的なドライバーショットは初速と打ち出し角度とスピン量の3要素

ドライバーの飛距離を構成するのは、初速と打ち出し角度とスピン量です。

理想の打ち出し角度は薄々分かっていても、スピン量のコントロールと初速については分かり難いかもしれません。

スピン量とはバックスピンのことなので、多すぎると吹け上がってしまい飛距離ダウンになります。

そのため少ないほうが良いのですが、インパクトのときにロフト角で擦られるため、一定のスピン量は出てしまうのは仕方ありません。

通常1分間に4000回転とか3500回転といわれていますが、理想は2400回転だといわれています。

回転数をとにかく抑えるためには、インパクトのときの摩擦を少なくすることです。

そのためにはロフト角の小さなドライバーを使って、アッパーブローの角度を大きくすると、打ち出し角度がキープされてスピン量の少ないボールを打ち出すことができます。

つまり打ち出し角度とスピン量、そしてロフト角には密接な関係があるわけです。

ドライバーの飛距離の3要素の内、2要素の意味は理解できたとしても、肝心の初速はまだ分かっていません。

ドライバーの理想的な打ち出し角度が飛距離を生む!

ドライバーショットで「何が難しい?」 と問われたら、ほぼ全員がスイートスポットでのインパクトを挙げるのではないでしょうか。

飛距離の3要素のうち打ち出し角度とスピン量、この2つは理解ができたはずです。

残りの初速は、スイングにおいてもっとも難しいもので、相当な練習量が必要になります。

初速を構成するのはヘッドスピードの速さとスイートスポットでのミートです。

スイングの外周を移動するヘッドの速さは、インパクトのときの衝撃力に影響を与えるので、速いほど飛距離は伸びることになります。

ちなみにスイートスポットとはヘッドの芯のことで、このエリアでボールを打つとトランポリン効果を生み、インパクトしたボールが弾んで理想とする飛距離アップが可能となります。

ヘッドスピードを速くする方法は、まずスイングスピードを速くすること、その上でコックをタイミング良くリリースして「ヘッドを走らせる」ことです。

ヘッドスピードが速くなった条件のもと、スイートスポットでインパクトができれば、確実に飛距離は伸びていきます。

スピン量次第で理想的なドライバーの打ち出し角度は決まる

ドライバーショットで重要な理想の打ち出し角度は、ヘッドスピードの速さとスピン量の関係によって変わってきます。

ヘッドスピードが速ければ打ち出し角度は低く、遅ければ高くなります。

ヘッドスピードが40m/sのとき、スピン量が3000回転であれば適正な打ち出し角度は14度です。

ところがスピン量が2400回転になると、適正な打ち出し角度は16度になります。

問題は飛距離です。

上記の3000回転の予想飛距離は217ヤード、2400回転なら222ヤードの飛距離になります。

つまりスピン量を減らすことが、飛距離アップの鍵となるわけです。

もちろん、見合っただけのヘッドスピードの速さが必要ですが、一応ここではヘッドスピードとの兼ね合いで出したデータです。

ロフト角以上の打ち出し角度でスピン量は抑えて、さらにヘッドスピードに見合った打ち出し角度であれば、飛距離は確実に伸びるはずです。

あとは、いかにアッパーブローのスイングでヘッドスピードを走らせるかです。

そのためには効率の良いスイングを取り入れるしかありません。

ドライバーショットの理想的な打ち出し角度は14度

アマチュアゴルファーのドライバーの打ち出し角度の理想を14度とした場合、スピン量が3000回転で抑えられるのであれば、ヘッドスピードが40以上必要ということになります。

データ上では同じヘッドスピードでも、スピン量が2400回転で打ち出し角度が16度であれば飛距離は25ヤードも伸ばせます。

ただアマチュアゴルファーの実際のドライバーショットのスピン量は3500から4000台ですから、2400回転はプロの領域といっても過言ではありません。

つまり2400回転という数値は、かなりの練習量を積まなければ不可能に近い数値なのです。

ですから3000回転で打ち出し角度が14度になるようにするだけのアッパーブローでインパクトができれば良いのです。

仮にロフト角10度のドライバーを使ったとしたら、アッパーブローの角度は4度必要です。

フェースの角度の4度増は想像つきにくいかもしれませんが、一般的なパターのロフト角程度です。

このわずかな角度によって飛距離を確実に伸ばすことができます。

ティーアップしたボールの後ろでドライバーのヘッドをソールするとき、ボールから10センチ離すと、理想的な角度でアッパーブローに打ち上げることができるはずです。

ドライバーの打ち出し角度が理想的であるためのスイング法

ドライバーの飛距離を伸ばすためには理想の打ち出し角度が必要なわけですが、 そのためにはヘッドスピードの速さやスイートスポットでのインパクト、さらにスピン量なども勘案しなければなりません。

できる限りスピン量を抑えつつ理想に近い打ち出し角度を確保するために、正しいアッパーブローのスイングを身につけましょう。