ただでさえ難しいドライバーをゴルフ初心者が扱うとなると、技量だけでなくマナーやエチケット、さらにはルール的にも注意が必要になります。
中には明文化されていない慣例もあるので、今回は初心者が気をつけたいドライバーにまつわる事例を紹介します。
ドライバーが曲がる!ゴルフ初心者の誰もが通った道
何事も「始め」はあるものなので、初心者だからといって遠慮をする必要はありません。
ただゴルフには長い間の慣例があるので、それを打ち破るにはキャリアが少なすぎるので、とりあえず全部を知ってから疑問な部分は改変するようにしましょう。
ゴルフで難しい道具の筆頭がドライバーです。
真っ直ぐに飛ばないことが当たり前で、世界を極めた先人の中には、「曲げてコントロールする」と遺したほどストレートに打つことは難しいとされています。
ましてボールに当てるだけでも大変な初心者であれば、コントロール術が分かっていても、それをするだけの技量がありません。
まずは練習場で十分に打ち込んで、前方に向かって飛ぶようにすることから始めましょう。
ドライバーが振れるようになったら、ワンステップ上げて着地点をなるべく一定にするようにします。
右に曲がるスライスであれば、左方向に打ち出して着地点がセンターになるように打ち分けるようにしましょう。
ゴルフ初心者が注意したいドライバーショットの大罪
ドライバーを打つときは、他のどのクラブを使うときよりも神経を集中させているゴルファーも多いでしょう。
無用な音を立てると嫌がられるだけでなく、例え初心者であっても衆人環視の中で注意されることもあります。
子供のころなら素直に申し訳ないと思えるでしょうが、一定の年齢を重ねてから、多くの人の前で叱られるのは恥ずかしいものです。
仮に大きな声で挨拶をしていて注意をされることがあれば、「失礼しました」と素直に謝罪し、身じろぎせずに大人しくしていましょう。
決してふて腐れた態度や、注意を受けたことでおどけた態度をとってはいけません。
真摯な態度をとることが、ジェントルマンのスポーツであるゴルフには必要なことです。
ティーグラウンド周辺で気をつけたいのが、大きな声での挨拶や談笑、また「ナイスショット」のかけ声も失礼に当たる場合があるので、自制するようにしましょう。
また素振りをするときには、周囲の状況を考えて危険がないような場所で行うようにしてください。
初心者に分かり難いゴルフルールとドライバーの扱い
ゴルフにはさまざまなルールが制定されていますが、それ以外にもルール化されていないマナーやエチケットがあります。
初心者にとっては分かり難いところもありますが、先輩諸氏に教えてもらうつもりで、振る舞いを見聞きしておくと良いと思います。
例えばドライバーでティーショットをする場合、飛球線の後方線上に立ってはいけないとされています。
ルール上はキャディに対する規制はありますが、同伴プレーヤーにはありません。
しかしながら後ろに立たれると誰でも視野に入り気になりますので、マナーの観点から後ろに立たないようにしましょう。
またティーグラウンドに上がるのは現にプレーをする1名だけで、他のプレーヤーはティーグラウンドの上に登らないようにしてください。
さらにキャディバックを積んだカートがティーマークの近くにある場合は、前方で視界に入って気になるゴルファーもいます。
フリーズしてまったく動かないか、少しだけ場所を後ろに移動するかで、自分の番まで待機するようにしましょう。
初心者がドライバーで緊張して失敗するゴルフマナーとは
ゴルフ場でティーショットするときに、極度の緊張から順番を間違えて、先に打ってしまうことがあります。
スコアの良いゴルファーから順に打つのが長い間の慣例になっているので、余程の事情がなければ失礼に当たります。
ただ2019年のルール改正によって「レディゴルフ」が推奨されているので、準備ができた人からティーショットを打っても良いことにはなりました。
そのためルール上は違反にはなりませんが、間違って先に打ってしまったときは、気がついた時点で直ぐに謝罪をすべきです。
ゴルフ場での謝罪方法は、キャップをとって謝罪の言葉を伝えるか、ツバの先をつまんで謝罪するかのどちらかです。
場面によって使い分けることはできますが、目上の人にはオーバーアクションになっても、キャップをとって謝罪をしたほうがスマートです。
なお「ナイスショット!」のかけ声は、上から目線でスイングを評価しているとされて、近年「ナイスボール」が使われています。
ただベテランゴルファーの中には、今もナイスショットを使っている人もいるので、初心者の内は紛らわしいかけ声を自制した方が良いようです。
ドライバーが空振りしてもゴルフルールに反しない初心者に!
ドライバーのティーショットが、なんと空振り!
さすがに初心者と言えども、恥ずかしさのあまり赤面してしまうかもしれませんが、個々は冷静になったほうが次のショットへの影響を最小限に止めることができます。
大事なことは空振りした分をカウントしておくこと、そして次のショットが2打目であることを理解するのが大切です。
空振りしてティーの高さを変えてはいけませんし、違う場所に挿し替えてもいけません。
なぜなら空振りした時点でインプレーの球になっているので、むやみに触るとゴルフルールに反してペナルティが科せられるからです。
カーッと頭に血が昇って、ティーの高さを調整する人を見かけることはありますが、あるがままの状態でプレーを続行するようにしましょう。
またチョロをしてティー前の斜面に止まってしまうことがあります。
そこからスイングするのも至難の業というときは、アンプレアブルを宣言して再度ティーアップして打つことができます。
ちなみにこの場合、最初のティーショットが1打、アンプレアブルの1罰打、2回目のティーショット1打で、3打目からの再開となります。
ゴルフの初心者だからこそドライバーを打ってからのルール調べ
初心者の内はルールに不安があるときは、同伴プレーヤーに聞くのが1番ですが、意外にみなルールを知らないものです。
ゴルフルールは簡素化されたとは言われていますが、それでも他のスポーツに比べると複雑な規定は一杯あります。
また独特な用語も、難解なルールにプラスアルファの複雑さを加えています。
『聞くは一時の恥 聞かぬは末代の恥』ということわざはありますが、実際には聞かれた人も良く分かっていないこともあります。
そんなときはホールアウトしてから、忘れぬうちにルールを調べるようにしましょう。
ホールが終わってから次のティーグラウンド脇で、延々とルールの解釈を調べていることがあります。
ルール重視をするのであれば、「遅延は禁止」が2019年改正での最大の骨子なので、さっさとドライバーショットを放ってから、ルールを調べるようにしてください。
なおティーショットの場合には、暫定球もしくは第2球を打っておくと遅延を防ぐことができるので、頭の片隅に入れておくとスムーズな競技ができます。
ゴルフ初心者がドライバーを使うときの心構え
ゴルフの初心者にとってドライバーを使うティーショットは緊張をするものです。
また人間は緊張すると声が大きく饒舌になって、周囲に迷惑をかけてしまうものです。
そのため紳士的な振る舞いとルールとマナーを尊重した行動を心掛けるようにしましょう。
慣れてくればその緊張感も楽しめるようになります。