ドライバーで飛ばせるようになるための初心者向け練習方法

ゴルフを始めたからには、ドライバーでまっすぐきれいに飛ばすことに憧れますよね。

しかし初心者のゴルファーにとって、そう簡単にはいかないことであることはすぐ気づきます。

今回はそんな初心者ゴルファーの憧れを、現実のものとできるような練習方法を紹介します。

初心者のドライバー練習方法はきちんと当てることから

初心者はドライバーがきちんと当たっていないことが多く見られます。

場合によっては空振りをすることもありますよね。

では、当たらないのはなぜでしょうか?

原因のひとつは力を入れすぎていることにあります。

特に肩やグリップに力が入りすぎているといろいろな弊害が出てきますので、まずは適度に脱力することを意識しましょう。

そこで、初心者向けの練習方法として、足を閉じて5~6割の力で打ってみることから始めてください。

足を揃えていれば飛距離が気にならなくなりますので、当てることに集中できるはずです。

ただし、このときに気をつけなければならないのは、手打ちにならないようにすることです。

足を閉じていても、必ず下半身リードで振っていきましょう。

なお、こうした練習方法のときは最後までフォローはとれないので、ボールが左に飛ぶ傾向にありますが、そこは気にしなくても大丈夫です。

そうして当たるようになってきたら、少しずつ足の開き幅を大きくしながら同じ練習をしていきます。

これらを繰り返すことで、ドライバーの芯でとらえる感覚が容易につかめてきます。

初心者に多い「テンプラ」と「チョロ」

初心者のドライバーショットで多く見られる「テンプラ」と「チョロ」はなぜ出てしまうのでしょうか。

それらを直すにはどのような練習方法が良いのかを確認しましょう。

まず、「テンプラ」は上から打ち込みすぎているために、フェースの上部にボールが当たり高く上がってしまうミスです。

打ち込みすぎるのにはいくつか要因がありますが、スイングが極端なダウンブローになっているか、右肩が突っ込んでいる、またはかぶっていることがほとんどです。

ドライバーショットはティーアップしている分、アッパーブローで打たなければなりません。

それには、ボールの位置を左かかとの延長上にすることが大切です。

ドライバーのときでも体の中心近く(内側)にボールをセットしている初心者ゴルファーが見られますので、練習で意識してみてください。

また、ハンドファーストになりすぎていると打ち込みやすくなるのでこちらも気をつけましょう。

右肩の突っ込みに対しての練習方法としては、左手だけで振る方法がおすすめです。

始めは少し難しいかもしれませんが、慣れてくると左手リードの打ち方が自然と身についてきます。

ドライバーでスライスになるスイングと練習方法

初心者に限らず、アベレージゴルファーにとって大きな悩みが、ドライバーでのうれしくないスライスです。

スライスを直せればスコアがまとまってくるのは間違いなく、気分良くドライバーを振れるので、ゴルフの楽しさがかなり増してくることでしょう。

では、なぜスライスになるのでしょうか。

原因のひとつに、アウトサイドインのスイングがあります。

テイクバックでインに引きすぎると、トップでグリップがループし、ダウンスイングでアウト側からクラブが下りてきてしまいます。

また、下半身をきちんと使えていないために手打ちになるミスもあります。

どちらも脇が開いてしまうため、カット軌道でスライスになってしまうのです。

これらに対する練習方法としては、テイクバックでは脇を締めてクラブヘッドを30~50cm程度まっすぐ引くイメージを持つことと、下半身をしっかり使って振り切ることを意識してください。

このときに下半身がスウェーしないように気をつけましょう。

ポイントは、ひざの位置をなるべく左右に動かさないようにすることです。

バックスイングで右足の親指、ダウンスイングからインパクトにかけて左足の親指に力を入れて地面をつかむようにすると、ひざが動きにくくなります。

初心者のスイングから見た他のスライス要因

ドライバーでスライスになるのは他にも要因があります。

代表的なものが振り遅れです。

これは、飛ばそうとしてスイングスピードが速くなり、結果として体の回転にドライバーがついてこないときに起こります。

振り遅れているときの練習方法はいくつかありますが、初心者はグリップエンドが常に自分のほうに向けるようにしてみることが、もっとも簡単でしょう。

グリップエンドの向きを意識するだけで、体の正面でボールをとらえやすくなるからです。

ゆっくり大きく振ることも忘れないようにしましょう。

また、右足のかかとが早くめくれるときもスライスにつながりやすくなります。

右足のかかとがめくれやすい初心者には、バックスイングで左足のかかとが浮きすぎているゴルファーもいます。

もちろん自然にスイングすれば右足のかかとはめくれますし、タイミングをとったり飛距離を出すために左足のかかとを浮かせることはあります。

しかし、ドライバーでのスライスを止めたいのなら、ベタ足で打つ練習方法を試してください。

ベタ足でドライバーを振るとスイングがコンパクトになり大振りを防げるので、正しい体重移動ができて、まっすぐボールを飛ばせるようになります。

ドライバーショットでのアドレスやスタンスの取り方

スイングの面から見た練習方法を挙げてきましたが、アドレスやスタンスの取り方も確認してみましょう。

まずはアドレスですが、前述の通りハンドファーストにしすぎてはいけません。

アイアンと違い、ドライバーは打ち込むスイングをしないからです。

また、アドレスで右肩が下がりすぎていたり、両肩が地面に対して平行になっていたりする初心者ゴルファーも多く見られます。

ドライバーショットではティーアップしているので、上半身を右に少し傾けますが、このときに右肩を下げすぎるとダフリや体が開くミスなどが出ます。

一方、両肩が地面に対して平行になっていても、スイングが窮屈になります。

ボールの側面をのぞき込むような意識で自然な傾きが作れるでしょう。

次にスタンスの取り方はどうですか。

飛球線に対してまっすぐ立つことができていますか。

つま先と飛球線のラインにクラブや練習器具のスティックを平行に置いて練習し、正しいスタンスを身につけてください。

またアドレスは正面から、スタンスは後ろからスマートフォン等で撮影すれば、自分が正しい形で構えられているか客観的に分かるのでおすすめです。

ボールを打たない練習方法

ボールを打つことだけが練習ではありません。

家でもできる練習方法はありますので取り入れてみてください。

まず、初心者はスイングを固めるためにも素振りをしましょう。

ただし、大きくゆったりとしたスイングを覚えるために、ドライバーを使って普通に素振りをするのではなく、なるべく重いものや長いものを使うのが効果的です。

もし庭掃除用の竹ぼうきとスペースがあれば、それを振ってください。

なければ2~3本のアイアンでも大丈夫です。

またドライバーを逆さにしてネック部分を持って素振りをすると、軽くなるのでスイングスピードを上げる練習になります。

このときは「ビュン」という音が自分の左側で鳴るようにすることが重要です。

それからタオルの片側を縛り、その縛った部分をヘッドに見立ててタオルがしなるように連続して素振りをすると、スムーズなスイングが身につきます。

これなら家の中でもできるのでやってみてください。

また、何も持たない練習としては、壁におしりをつけてシャドースイングをしてみる方法もあります。

これは前傾姿勢を正しくキープするためにやりたいものです。

以上の練習方法はほんの一部ですが、参考にしてみてください。

自分のドライバーの症状に合わせた練習方法を見つけよう

初心者はドライバーで様々なミスが出て当然です。

そのミスを下手だからと片付けずしっかり原因を探り、それに合わせた練習方法を見つけましょう。

また、ミスをなくすためにスイングをしっかり固めるようにしましょう。

正しいスイングを体で覚えると、コースに出たときに自然とナイスショットを再現できます。

ドライバーでまっすぐ飛ばせるようになれば、ゴルフの内容が劇的に良くなり、おもしろさが増してきます。

ぜひドライバーを得意クラブにしてください。