アイアンの練習をする際、敢えて難しいマッスルバックを使うと、初心者でも成果を自己チェックすることができます。
なぜなら芯でとらえないと飛ばないアイアンは、練習することでしか成長できないのでごまかしが利かないからです。
今回は、マッスルバックを使った4日間のスタートアップ方法を紹介します。
初心者がアイアンの練習をするならマッスルバックを使おう
初心者がアイアンで練習を始めるとき、最初から優しいアイアンを使うのはどうでしょう。
敢えて昔ながらのマッスルバックタイプのアイアンを使ったほうが上達するスピードが早くなると思えませんか。
マッスルバックとは、その名から想像できるのは「裏側が筋肉」なため特別な細工がされていて飛んで止まるような性能を持っている印象ですが、実際にはなにもなくツルっとしています。
ツルっとしていることから別名フラットバック、また従来からあるという意味でコンベンショナルとも呼ばれてます。
つまり原形的なアイアンそのものの形状がマッスルバックなのです。
良さは特徴的な性能がないことで、曲がるショットをすれば曲がりますし、弱いショットをすれば少ししか飛びません。
悪く言えばミスショットがダイレクトに反映されるので、初心者の場合はほぼミスショットになる可能性が高いクラブです。
ただ練習クラブと考えると、ミスショットをカバーしてくれる性能があると、自分のミスに気がつかずに伸び悩みやすく成長がストップしてしまいます。
ミスはミスとして認めながら、次のステップに向けて練習することができるのが、初心者にとっては良いところと言えます。
初心者はマッスルバックの7番アイアンを使って練習しよう!
まずはマッスルバックの7番アイアンを使いましょう。
初心者はボールを打たず、最初は素振りだけです。
ボールがあると、当てようとすることが優先されて、大きなスイングができません。
まずは体全体でスイングを体験して、ゴルフスイングそのものに体を慣らすことが大切なのです。
これは文化的で精神的な意味合いが強い華道や茶道とは違い、ひたすら薪割り作業をするためのような体を作るだけです。
技術的なことはまったく必要はなく、野球のバットの握りでブンブンと振り回すようにしましょう。
額に汗が浮いてくるくらいになったら、スイング方向を下に向けます。
ゴルフの場合は芝の上のボールを打つのですから、上から下にスイングしなければなりません。
ここでは斜め下に向けてスイングします。
野球で言うと外角低めに向けてスイングするようなイメージです。
余裕があれば500回、厳しいようなら400回、どうしても無理であれば200回程度の素振りでもOKなので、とりあえず1日目は終了です。
初心者でもマッスルバックアイアンでナイスショットできる?
本当は1週間くらい1日500回の素振りをしたいところですが、プロを目指すわけではないでしょうから、余裕があれば練習開始前に200回程度は素振りをしましょう。
すでに前日の素振りで体はバキバキのはずです。
さらに追い討ちをかけるような素振りを続けると余分な動きが排除されていき、ブラッシュアップされたゴルファーらしいスイングフォームは自然にできてきます。
しかしながら最初からハードにやりすぎて、継続できずに止めてしまっては元も子もありませんので、次のステップに進みながら500回素振りは継続していくようにしましょう。
2日目は練習場へ足を運び、ティーアップしたボールをマッスルバックのアイアンで打ちます。
マッスルバックでボールを打って芯から外れると、手がしびれますし飛びません。
逆に考えると、ナイスショットしたときはその違いが初心者でも分かるということです。
100球で10球は芯で打てるようにがんばってみましょう。
これで2日目は終了です。
くどいようですが終了後は素振り500回にチャレンジしてください。
初心者だからこそマッスルバックのアイアンでひたすら振る!
初心者がたった2日間で1000回のスイングをしたことになります。
手のひらにはマメができ、腕の筋肉が痛いはずですから、3日目は素振りだけにしましょう。
ただし正しいアドレス、つまりゴルフクラブの構え方を覚えます。
まずスタンスは肩幅に開き、背筋を伸ばして、腰から上は前傾させます。
このとき少しだけ膝を曲げ、腰を落として、グリップを握ったときの重みでつま先体重にならないようにバランスを取れるようにします。
前傾した肩から腕を下ろし、7番アイアンのグリップを両サイドから挟み、そのまま左手、右手の順で握ります。
あとは顔を下に向けずに、頭部と背骨が1本線になるようにしてください。
これでアドレスは完成ですが、シューズの中で両足の指でしっかり大地をつかむようにすると、このあとのテークバックで上半身の揺れを防ぐことができます。
マッスルバックのヘッドをソールするときはフェースの最下部に注目して、フェースの向きをターゲットに対して正対するように修正します。
マッスルバックアイアンを初心者が使うと何が分かる?
ゴルフを始めて4日目の初心者が、マットの上のボールを打つ練習をするのが最終ステップです。
最初は上手く当たらなくても問題ありませんし、スライスやトップをしても気にしてはいけません。
積み重ねた1500回のスイングが正しい軌道を作ろうとしているので、ボールをコントロールするスイングをしようとすると、3日間の努力がパーになってしまいます。
4日目の練習目標は「スイングの最下点を確認すること」です。
まずはボールを置かずに何度か素振りをしましょう。
このときソールでマットを擦れるように、スイングすることが必要です。
何度か繰り返し素振りをしていると、一定のポイントを擦るようになるので、そこにボールを置きます。
マッスルバックのアイアンは、芯に当たるとスっと抜けていきますが、心から外れると衝撃が伝わってきます。
本当は500球打っていくつ芯に当たったかを確認したいところですが、経済的な負担もあるので、とりあえず100球で何球当たったかを確認しましょう。
この練習を繰り返して5割、つまり100球で50球芯でとらえるようになったら、7番アイアンは合格です。
マッスルバックのアイアンは初心者でも自己チェックできる
7番アイアンが5割の確率で芯をとらえられるようになるには、毎日練習しても早くて1か月、一般的には3か月はかかるので、最初の4日間が重要になります。
またボールを打ち出すようになると、マッスルバックのアイアンだと初心者でも自己チェックができるので便利です。
マックスルバックで打ち出すボールは、最初のうちはスライスします。
しかし3か月後にはターゲットに向けて打ち出すことができるようになっているので、小手先で修正するようなことはしてはいけません。
すべてのアイアンを打てるようになったら、距離調節できる打ち方を覚えましょう。
それまではフルスイングでしたから、まずは半分のハーフスイングで練習をします。
左肩の延長線上をトップにすると、フルスイングの7割程度の飛距離が出るはずです。
捻転が甘くなるのでスライスが出るなら、スイング軌道がアウトサイドインになっているサインです。
どちらにしても初心者のうちは、なるべく多くの球数をこなすこと、そして芯で打つことに意識をすれば、上達することは間違いありません。
マッスルバックのアイアンは初心者の練習にオススメ!
初心者がアイアンでスイング練習をするのなら、優しすぎるポケットキャビティタイプを使うのではなく、マッスルバックタイプを使うと成果を自己チェックしやすいです。
マッスバックは芯に当たらないと飛びません。
対処法で修正することなく、グッとこらえてひたすら基本練習を続けることで成果が見えてくるので、焦らずに練習していくようにしましょう。