ドライバーが飛ばない初心者はどこに原因があるのか?

ドライバーが飛ばないのには、初心者ならではの理由があるものです。

そこにはスイング不足や正しいインパクトになっていないこと、またスイングのコツが分かっていないことなど、さまざまな理由があるようです。

今回はこれからもっとゴルフを楽しみたい初心者のために、ドライバーが飛ばない理由とその対処法を紹介します。

初心者ならではの理由でドライバーは飛ばない?

初心者のうちは、いくら振ってもドライバーは飛ばないものです。

失礼な表現かもしれませんが、体力的には比べ物にならない超ベテランの年配者のほうが、はるかに飛んでいることがあるものです。

なぜなら力任せにスイングしても、ヘッドスピードが速くならないために飛ばないのですが、その理屈は分かっても経験がないからか解決方法を見つけられません。

そこで代表的な初心者のドライバーが飛ばない原因と、その解決法を列挙していきます。

まずは「振っていない」ことが飛ばない原因です。

ボールにフェースを当てるだけで精一杯なので、強くスイングをすると手前にダフったりヘッドが浮いてトップしたりと、まともに当てることができません。

つまりゴルフの道具に慣れていないということが考えられます。

クラブに慣れるためには、四六時中グリップを握ることです。

テレビを見ているときや寝転んでいるときも左手でグリップを握り、また右手でグリップを握ってドライバーの重さと長さに違和感をなくすようにしましょう。

ドライバーが飛ばない初心者は練習あるのみ!?

誰でもできる「触るだけ」ですが、これを3日坊主で終わらせてしまう人が多いので、最低でも1週間はがんばりましょう。

なんとなく慣れてきたら、スイングをしてさらに重さと長さを実感します。

スイングフォームを考えずに、ブンブンと振っていくことが大切です。

これは最低でも1か月、できれば3か月くらいは毎日素振りをしてみましょう。

素振りを3か月もしたら、ドライバーを振れるようになる気がしませんか?

この3か月の間に正しいグリップの握り方やアドレスの仕方を徐々に覚えて、スイングの中に取り込んでいくことになります。

ただし初心者のうちは、フォームを作ろうとするとテークバックでシャフトが立つノーコックになったり、シャフトが寝る捻転不足になったりと、マイナス部分が大きくなるので飛ばないスイングになる可能性があります。

そのためまずは「グリップを固める」という1点だけに集中しましょう。

初心者は構えを見直して飛ばないドライバーを修正しよう

まずドライバーの構え方からです。

初心者の場合は、ティーアップしたボールの前で両足を揃えて立ちます。

そこから左足をシューズ1足分だけ左側に移動し、残りは右足を開いて肩幅でスタンスをとります。

ボールの位置は、右足内側のかかとの延長線上にセットしてください。

そして背骨を曲げずに胸を張って前傾姿勢をとり、肩から両腕を下ろしてグリップを握ります。

ドライバーのヘッドは、ティーアップしたボールから約10センチの間隔を空けてソールします。

スイングの最下点はそのソールした箇所として、そこに目掛けてダウンスイングをします。

最下点を過ぎたヘッドが上を向くときに、ティーアップしたボールを打つイメージです。

これがドライバー専用のアッパーブローのスイングです。

このスイング軌道を体に染み込ませることができれば、とりあえず飛ばないドライバーショットからは卒業できるはずです。

問題は一見すると空振りしたあとにインパクトをする、この複雑なスイング軌道を安定させなくてはいけないことです。

そのためには、ダウンスイングをスタートする前に左手首を固めておく必要があります。

トップの位置を確認しドライバーを飛ばしていこう

すでに素振りを繰り返している状態であれば、ドライバーのスイングピードはとても初心者とは思えず、中級者クラスを上回るほどになっていることでしょうから、飛ばない悩みは消えているはずです。

また事前にグリップを握り続けたことで、ドライバーを動かしてもグリップに違和感はないはずです。

あとは正しい左手首の形を作ってそのままダウンスイングをすれば、正しいインパクトができます。

「前習え」のように左手を前に出して、親指を上に向けて立てると、親指と左腕の角度は90度になります。

このまま左手をトップの位置まで引き上げて握ると、それが「手首が固まった」形です。

ここからグリップエンドを先頭にダウンスイングを開始すると、正しいスイング軌道が取れます。

素振りのときと同じように、スイングの最下点に向けてグリップエンドを振り下ろします。

なおダウンスイングを開始するときに、90度の角度をほどいてシャフトを立ててはいけません。

その左手の角度をキープしたまま振り下ろして、右腰を過ぎたら一気に元の形に戻しましょう。

ドライバーが飛ばない初心者はコッキングが使えていない

この左手の動作を「コッキング」と言います。

ハンマーを握って上手に釘を打ち込むときは、肘を上下させずに手首を上下に振っているはずです。

ハンマーを握る手は、親指側と小指側に動かすことで、釘を打ち込みます。

この動作と同じことを、ハンマーよりも3倍以上長いドライバーで行うのです。

しかもダウンスイングにこの動作を加えるのですから、飛ばないわけがありません。

ただしコッキングはタイミングがずれると、スライスやフックの根源となるので、初心者のうちは最大の効果を求めるのではなく、使い方を学習しながら徐々に精度を上げていくようにすることが大切です。

素振りで鍛えたアッパーブローのスイング、そしてコッキングが使えれば、飛距離で引けをとることはないはずですが、それでも飛ばないようならまだミートできていないかもしれません。

飛ぶときと飛ばないときがあるようなら、ボールをとらえるときのムラが考えられます。

少し地味な練習ですが、確実にミート力を上げる方法を取り入れていきましょう。

初心者のドライバーが飛ばないのは当たりが悪いから

初心者に良くあるドライバーが飛ばない原因に、スイートスポットに「当たっていない」ことがあります。

フェース面でもっとも弾むところがスイートスポットと呼ばれる箇所で、ここから外れれば外れるほど反発力が弱くなってしまい飛ばない原因となります。

これを修正するためには、小さなスイングからコツコツと当てていくのが早道です。

正しいボールの位置にボールをセットし、スイングの最下点を意識しながらアッパーブローでインパクトをします。

振り幅は30センチ程度からはじめて、ヘッドに鈍い打感がなければスイートスポットでミートしていますので、徐々に振り幅を広げていきます。

ここまでは布団などを工夫すれば自宅でも練習できますが、これ以上は練習場で行ってください。

トップを腰の高さにして、しばらくは反復の練習をし、その後ハーフスイングでスイング軌道を安定させます。

必ずアッパーブローのスイング軌道で振り幅を広げていくことができれば、飛距離は絶対に伸びていきます。

慣れたら初心者卒業

ドライバーが飛ばない原因は、プレーヤーによって違います。

ただ初心者に限っては、道具に慣れていないこと、ゴルフスイングに慣れていないことが原因と考えられます。

そのためドライバー独特のスイング軌道を再確認し、確実なミートができる練習を3か月間継続すれば、その後は飛んで曲がらないドライバーショットを打てるようになるはずです。