100ヤード以内のショットで重要かつ使用頻度の多いクラブがウェッジです。
アプローチやバンカー脱出に必要なクラブなため、ウェッジ無しではゴルフは成り立ちません。
タイトリストでは様々なロフト角やバウンス角、さらにソールの形状があり、選び方の選択肢が多いです。
色々な場面でどのウェッジを選択するかでピンの近くに運べるかが決まります。
そんな大事なウェッジを発表し続ける米国メーカータイトリストを紹介します。
タイトリストウェッジの選び方の重要ポイント
先ずは構えたときの顔がウェッジを選ぶ際の最初のポイントになってきます。
現在タイトリストでは、ワールドワイドモデルのSM7(スピンミルドシリーズ)と日本人好みのボーケイフォージドの2種類あります。
SM7は世界中で使用するトッププロが、いろいろな構えをしたときにも違和感の少ない丸みを帯びた顔に設計されています。
対して日本人好みに作られたボーケイフォージドは、顔のさらに細かい部分を気にする日本人プレーヤーのために、シャープなトップラインやはっきりとしたふところを持つように設計されています。
またこのボーケイフォージドはSM7より大きめのオフセットを採用しています。
選び方のポイントとして、この2種類のウェッジの顔とも言えるフェース形状にこだわって、自分自身がスムーズに違和感なく構えられるかを検討しましょう。
ロフト角の選び方がウェッジではかなり重要になる
ロフト角とはシャフトを地面と垂直に持った場合にフェース面と垂直線が作る角度のことです。
現在使用中のピッチングウェッジ(PW)のロフト角に合わせてウェッジのロフト角を決めます。
タイトリストではSM7の場合、46度から62度まで、ロフト角で幅広くラインナップされています。
そのため、選択肢が広がり色々なパターンを想定してウェッジの選び方ができるのは嬉しいですね。
まずは自分が使っているアイアンセットのピッチングウェッジ(PW)のロフト角を確認しましょう。
ピッチングウェッジが45度の場合、50度、56度のロフト角のウェッジを追加すると良いでしょう。
多くのアマチュアゴルファーの間違いない選び方としては、56度までを使いこなせる範囲とすることです。
プロが使用するような58度や60度のロブショット用ウェッジは、アマチュアゴルファーではヘッドがボールの下をくぐってしまいダルマ落としのミスが出やすくなり、苦手意識を持ってしまう可能性があるので注意が必要です。
最近はストロングロフト(ロフトが立っている)のアイアンセットが多くなってきており、ピッチングウェッジが43度のものも存在します。
タイトリストのアイアンセットでいうとAP1、AP3の両モデルがピッチングウェッジのロフト角が43度です。
中・上級者であれば、それに合わせてウェッジ3本を前提に選ぶのもおすすめです。
ピッチングウェッジが43度の場合は48度、52度、56度の組み合わせです。
これに60度をもう1本加えた4本セットも面白いです。
通常の46度の場合は50度、54度、ロブショット用に60度という選択肢もあります。
スコアメイクのためにはショートゲームが重要ですので、ウェッジ4本で多彩なショットを打てると最高です。
タイトリストなら多種類のグラインドの選び方ができる
タイトリストウェッジの特徴でもあるソールの削り方の種類を分けるグラインドが6種類あるため、特徴を知り自分に合った選び方の参考にしてください。
それぞれの特徴は以下の通りです。
1.Fグラインド
最もポピュラーな形でバウンス効果を最大限に発揮できるタイプ。
バンカーに最適で深いラフにもヘッドが潜りにくく最適。
2.Sグラインド
リーディングエッジ(フェースの一番下の部分)の反対側にあるトレーリングエッジ(バックフェース側下部)がスッと削り落とされていて、適度なバウンス効果でフェースも開ける万能タイプ。
バンカーや深いラフで活躍します。
3.Mグラインド
トレーリングエッジからヒールまでごっぞり削ってあるため、バウンス効果は少なく名手向きなタイプ。
フェースを絶妙に開いて構えることでバウンス効果を発揮できます。
4.Dグラインド
Mグラインドと似ているため自由に操れますが、バウンス角は大きいためやさしく扱えるタイプです。
フェースをやや開いて使用すれば深いラフでも活躍します。
5.Kグラインド
バンカー向きでワイドなソール。
フェースを開かなくても自然にバウンス効果を発揮できるタイプ。
バンカーに最適で幅広ソールが滑ってくれます。
6.Lグラインド
バウンス効果が最も少ないタイプ。
そのため、大きくフェースを開いて打つロブショットなど難しいショットが可能です。
薄い、硬いライでも活躍するでしょう。
バウンス角の選び方も重要
先ほど何度かバウンスという言葉を使いましたが、このバウンスとはクラブを垂直に立てたときにできるソールの出っ張りのことで、ウェッジでは様々な角度のバウンスが用意されています。
シャフトを垂直にしたまま持ち上げて、手のひらに乗せてみると確認できます。
そうすると、リーディングエッジよりもトレーリングエッジ側がでっぱっている部分がバウンスになります。
このバウンスの角度に各グラインドの特徴も活かしながら、自分に合ったタイプの選び方をすることが大切です。
タイトリストは色々なバウンス角を設定しているためプレーヤーの要望に応えてくれます。
4度、8度、10度、12度、14度と5種類の選び方が出来ます。
一般的に8度以下をローバウンスと言います。
逆に10度以上をハイバウンスと呼びます。
ローバウンスはシャフトを垂直に構える人におすすめです。
シャフトをほぼ垂直に構え、ボールの位置を左足寄りに置いてテクニックを使ってボールを操りましょう。
バウンス角が小さいとソールが滑ってくれる度合いが減りますので、そのぶん接地タイミングがギリギリまで遅くなるので、ボールを直接打つといったテクニックが使いやすくなります。
またハイバウンスはハンドファーストが強い方におすすめです。
ハンドファーストを強めに構え、ボール位置を右足寄りに置いてバウンスを目一杯使ってソールを滑らしましょう。
バウンス角が大きいとヘッドが刺さりにくくなり、ソールが滑りやすくなるからです。
ヘッドが接地したときにまずバウンスが先に当たるので、ヘッドが地面に刺さりにくくなってそのぶんだけ滑ってくれます。
タイトリストウェッジの選び方の参考にするスペックを把握
最初にも触れましたが、タイトリストウェッジには2種類ラインナップがあり、それぞれの選び方によってウェッジショットが変わります。
SM7とボーケイフォージドです。
まずSM7の特徴は、色々選べるグラインドとそれに合わした距離感を出せる本格派ウェッジです。
ツアープロも唸らせる仕上がりです。
ロフト角は46度、48度、50度、52度、54度、56度、58度、60度、62度。
シャフトは3種類用意されています。
Dynamic Gold、N.S.PRO 950GH、N.S.PRO MODUS3 TOUR 120。
Dynamic Goldの特徴は、スチールシャフトの中でも絶大なコントロール性能と優れた安定性を求めるプレーヤーに信頼を得ているシャフトです。
またN.S.PRO 950GHは軽量スチールシャフトの代表です。
重量バランスとコントロール性に優れ、軽量で楽に打てるシャフトです。
最後にN.S.PRO MODUS3 TOUR 120の特徴は低めの中間剛性による粘りで飛ばすシャフトです。
もう一種のボーケイフォージドはウェッジに優しさを求めたモデルです。
適正なバックスピンと高い飛距離の安定性を発揮できます。
ロフト角は48度、50度、52度、54度、56度、58度、60度。
ツアークローム仕上げとブラックPVDで見た目は大きく違います。
シャフトは2種類でN.S.PRO 950GH、Titlest diamana VFが用意されています。
Titles diamana VFの特徴は軽量カーボンウェッジ専用シャフトです。
様々なショットに対応する性能とカーボンアイアンとの相性を考慮したデザインになっています。
バンカーショットを重視したウェッジのロフト角の選び方
バンカーに入ったらSW(56度や58度)の固定概念を捨てて、違うロフト角の選び方をする場合もあります。
状況によって色々な打ち方があるため、必ずしもSWで全て上手くいくわけではありません。
場面によっての使い分けが必要です。
まずアゴの高い場面では当然、SWが選択肢の第一候補です。
次にアゴも大して高くない通常のバンカーに入った場合は、AWで打つことも選択肢の一つとしてください。
バンカーに入ると当たり前のようにバウンスの大きいウェッジを持ってショットしがちですが、ヘッドが砂にもぐる前にソールがはねてしまうバウンス負けしまうケースがあります。
その場合は52度のウェッジでフェース面を開いてショットすると上手くいきます。
56度より52度の方がロフトが立っているために、前に飛ばす力が大きくなりパワーも必要なくショットできるメリットもあります。
タイトリストウェッジの中でロフト角52度であれば、SM7ならFグラインドのバウンス角8か12度、ボーケイフォージドならFグラインドのバウンス角10度があります。
この2種類のラインナップがアゴのないバンカーショットでは力を発揮します。
ショートゲームに重要なクラブだからこそ選択が多いタイトリスト
ウェッジ設計の巨匠ボブ・ボーケイ氏が一からデザインする信頼あるウェッジ。
日本だけでなく世界中で一番多く使用されているウェッジであり、ツアープロからも絶大な信頼を得ています。
多彩な選択肢の中から、ロフト角やグラインド、バウンス角を自分のスタイルに合わせてショートゲームを組み立ててください。
きっとタイトリストなら応えてくれるはずです。