ジュニアがゴルフをはじめるとき覚えるべきグリップの握り方

ジュニアがゴルフをはじめるとき、大人と同じグリップの握り方をすると上手くスイングができません。

パワーが不足している子供だからこそ、ゴルフの原点となる握り方からはじめて、成長に合わせて変えていくほうが良いのではないでしょうか。

今回はジュニアのためにグリップの握り方を紹介します。

ジュニアがゴルフをはじめるとき最初に覚えるグリップ

これからゴルフをはじめるジュニアゴルファーは、最初にグリップの握り方を教えてもらい、振り回しても手からスッポ抜けないようにしなければなりません。

ジュニアのスイングとはいえ、スイング中にゴルフクラブが隣の打席や前後に飛んでいって、周囲の人に当たると大怪我につながる可能性があるからです。

子供だからこそ、安全対策のためにしっかりとした握り方を教えてあげるべきです。

まずもってゴルフの経験がないジュニアは、両手でしっかりと握ることが大切です。

ゴルフ独特の握り方を覚える前に、クラブを振っても手から離れないようにしてあげるのです。

剣道をしたことがあれば分かると思いますが、まずは両手でしっかりと握ります。

このとき左手は手前、右手は先を握り、2つの手には間隔を開けるのがおすすめです。

ゴルフを知っている人には「変な握り方」と思われるかもしれませんが、ゴルフ創世記はこれが正規の握り方でした。

また野球をはじめたばかりの子供も、この握り方でバットを構えます。

しばらくは、この握り方でゴルフを練習しましょう。

ジュニアがゴルフスイングをしやすいグリップの握り方

両手の間隔が離れているグリップの握り方は、ゴルフスイングが制限されます。

グランドホッケーのスイングに近いものになるので、テークバックは浅いですがフォロースルーはある程度取れるはずです。

ただしインパクトでフェースを合わせる練習には最適の握り方なので、スライスやフックに悩むことはありませんし、ジュニアに多いすくい打ちをすることもないはずです。

これで正しいインパクトができるようになったら、グリップに握り方を少しだけ変えます。

グリップを握る両手の間隔を狭めて、ベースボールグリップにします。

ジュニアは腕力が弱いので、右手主導を制限する必要はありませんし、左手主導でスイングできるほど握力は強くありません。

野球のバットを振るように、両手と体を使って大きなスイングを心がけるようにしましょう。

ベースボールグリップになると、テークバックの高さがそれまでより上がるので、スイング幅も大きくなります。

この大きなスイングによって、これから生涯にわたって悩むことになる、スライスやフックが現れてくることになります。

ジュニア用グリップからグレードアップしてゴルフ上達

ジュニアがゴルフ用のグリップとして最初に覚えるのは、ベースボールグリップが最適です。

最初から大きなスイングアークを覚えることで、将来にわたって飛距離に悩む機会は少なくなるかもしれません。

そんなベースボールグリップでボールコントロールが難しいことを覚えたら、握り方は次のステップへと進みます。

ベースボールグリップとほぼ同じですが、親指の位置が違うテンフィンガーグリップに変更しましょう。

今まではグーを握るようにグリップを握っていましたが、テンフィンガーグリップは、左手親指をシャフトの上に乗せます。

右手の親指も同じようにシャフトの上に乗せて、あとはベースボールグリップと同じになります。

親指を乗せたことで、左手はコックを形成することができるようになるでしょう。

またグリップを握る両手はハンドダウンになるので、両腕は肩から真っ直ぐに下ろすようになっていくはずです。

しばらくすると、自然に上半身は前傾姿勢をとるようになり、スイング軌道もゴルフらしいものになっていくはずです。

ジュニア用グリップからゴルフ人生を左右する決断の時期

ここで1つの決断が必要になります。

テンフィンガーグリップで続けていくのか、それとも多くのゴルファーが実践している握り方を覚えていくのかです。

年齢や体力にもよりますが、本当はこの握り方でゴルフを続けたほうがヘッドスピードは速くなって飛距離を稼げるショットができるようになると思います。

また現在ではプロゴルファーの中にも、テンフィンガーグリップで活躍しているジュニア出身の選手も増えてきていますので、子供のゴルフ人生を左右するほどの決断が必要になります。

ここでは次にステップに移行することにします。

テンフィンガーグリップで暴れている球筋をコントロールするために、右手の小指を絡めるインターロッキンググリップに変更します。

インターロッキンググリップに変えると、左手親指側に手首を動かすことができるはずです。

テンフィンガーグリップのときも左手首は縦に動いていましたが、よりスムーズに動かせるようになったはずです。

これによって、ジュニアにしてコッキングを使うスイングを覚えるのです。

ジュニアでも大人のゴルフを目指すグリップの握り方

すでに両腕は肩から真っ直ぐに下りてきて、適度な前傾姿勢も取れているはずです。

ただスイングは振り子のように縦の軌道なので、いわゆる手打ちになっていることでしょう。

ここまではジュニアゴルファーがフェースでボールをとらえること、飛距離をアップすることの2点を重視してきましたが、インターロッキンググリップで握るということは、正しい円のスイング軌道へと踏み出していることになります。

背骨を回転軸としてヘッドで円を描くようにスイングするわけですが、その第1歩がコッキングです。

左手の親指を真上に立てたときの親指と腕で手首が直角になる形がコックです。

ここから小指側に手首を曲げるとリリースで、強いインパクトと正しい方向性を与えてくれます。

ハンマーで釘を打ち込むときの動作がコッキングなのですが、そのためにはインサイドからインパクト前のダウンスイング、インパクトからインサイドに抜けるフォロースルーのスイングを覚えなくてはいけません。

ジュニアが本気でゴルフに取り組むときのグリップの握り方

かなりハードルの高いゴルフスイングに思えますが、ジュニアにとっては野球のバットを振って飛んでくるボールを打ち返すよりもはるかに簡単なはずです。

しばらく練習をすると、隣の打席と話しながらインパクトしたり、よそ見をしながらスイングしても真っ直ぐに飛んでいるようになれるはずです。

自転車の補助輪を外すまでは大変だったのに、そのあとは曲芸師のように乗りこなすことができるのと同じような感覚です。

大事なことはグリップを握る手が緩まないこと、そしてコッキングを意識して使えることです。

この2つのハードル越えることができれば、あとは勝手に練習をしていてもどんどん吸収していって、上達するスピードは大人では考えられないものとなります。

ジュニアがゴルフをはじまるときにもっとも大事なことは、「事故を起こさないこと」、その上で大きなスイングに支障がないように練習を重ねること、最後に型を覚えるというステップを踏めば、成長していくこと間違いなしです。

ジュニアにおすすめのグリップの握り方

ジュニアがゴルフをはじめるとき、最初に覚えるグリップの握り方は剣道の竹刀と同じがおすすめです。

そこからベースボールグリップ、そしてテンフィンガーグリップへと進み、ここで決断をすることになります。

円のスイング軌道を覚えるという名目で、インターロッキンググリップを覚えると、ますますゴルフらしいスイングになっていくはずです。