ドライバーの打ち出す角度を習得できれば初心者は卒業!

ドライバーのスイングは他のゴルフクラブと違います。

そのためボールを下から打ち出すときの角度の意味を理解すると、正しいスイングができるようになります。

ここからは初心者でも簡単にできるドライバー用のアッパーブローのスイングの仕方を紹介します。

初心者はドライバーの打ち出す角度を理解することから始める

ドライバーは打ち出す角度が重要です。

他のクラブと違って、ドライバーだけは高い位置にティーアップしたボールを打ちます。

他のクラブはショートティーを使ってティーアップしますが、ドライバーだけロングティーを使うのは適正な打ち出す角度が必要だからです。

ティーアップしたボールを下から打ち上げるのがドライバーの打ち方です。

ボールを下から打つということは、インパクトの手前にスイングの最下点があり、そこから浮かび上がるときにインパクトをするわけです。

初心者はアイアンでスイング作りをしてからドライバーに持ち替えるため、下から打つことが理解できずにボールの側面をインパクトしてしまいがちです。

これでは打ち出す角度が足りず飛距離は伸びません。

ドライバーの最良の打ち出し角度は14度と言われていますので、ロフト角が10度であれば、足りない4度をアッパーブローのスイングで加えて打ち上げることになります。

ちなみにヘッドスピードが遅い場合は、打ち出す角度が14度以上あるほうが良い場合もあります。

初心者はドライバーを振るだけで大変なのに角度調節も必要

ドライバーはアッパーブローでスイングをしなければなりません。

ロフト角よりも上方に角度を向けて打ち出す必要があるため、ティーを使ってボールを高く上げて下から打つのです。

しかしながらボールを下から打つのは意外に難しく、そうであるにも関わらずドライバーには飛ばす役目があります。

初心者の場合には、ボールに当てるだけでも大変なのに、飛ばすためにヘッドスピードを加速しなければなりません。

ただしこの「加速する」ことの意味をしっかり理解すると、上手くミートができるようになってすくい打ちで悩むこともなくなります。

ちなみにアッパーブローとすくい打ちは違うものです。

加速するとは、スイングの最下点からインパクトまでの距離のことです。

アドレスではティーアップしたボールの手前にヘッドをソールし、そこをスイングの最下点に設定します。

ダウンブローでヘッドを最下点まで下ろしたところで、今度はボールに向かってアッパーブローで打ち上げるのですが、この最下点からボールまで加速させるのが飛ばすために必要なことなのです。

ドライバーでインパクトする角度を確認

一般的にトップの位置から振り下ろすことを、ダウンスイングと言います。

このスイングで振り子のような半円軌道を描いて最下点でボールをとらえるわけです。

しかしドライバーはこの最下点を通過して、反対側に引き上げるフォロースルーでボールをとらえます。

理論的に理解ができても、初心者の場合にはヘッドのトップスピードはダウンスイングの終点となるスイングの最下点になってしまうのです。

当然ですがすくい上げるようなスイングでは、スピードは失うだけです。

トップから最下点までをスイングとしてイメージするのではなく、トップからフィニッシュまでをドライバーのスイングにすべきなのです。

そのためにはインパクトのあとの動作を、あらかじめイメージしておくことが大切です。

そこでアドレスからフィニッシュまでの動作を再確認しましょう。

まずはボールをティーアップしますが、後ろにドライバーヘッドを置いて、フェースの最頂部がボールの中間点になるように高さを調節します。

これで角度をつけるインパクトの下地が完了します。

ドライバーの打ち出す角度は初心者であっても14度なければダメ

初心者でも迷わずにできるドライバーのスイング方法があります。

ドライバーのアドレスは、ボールの前で足を揃えて立ち、左足をシューズ1足分だけ左側に開き、その後に右足は肩幅になるように開きます。

この動作を行うことで、ボールは左足の内側の延長線上にあり、ドライバーをアッパーブローにスイングする準備は整います。

そこから背骨を軸にして円のスイングをしますので、テークバックはインサイドに引きます。

右肩と右腰を後ろ側に引くと、自然に体は回転を始めて、右肩の対角線上にある左肩も顎の下に向けて回り出します。

この「引く」テークバックをすると、左肩が下がったり右足が突っ張ったりすることはなく、トップの位置では正しい姿勢をとることができるはずです。

ボールの手前10センチに目掛けてダウンスイングをし、そこからアッパースイングになったところでインパクトをすると打ち出す角度はおよそ14度になるはずです。

このときグリップよりもヘッドのほうが先行しているので、右肘を伸ばすようにしてヘッドの先でターゲットを指すようにします。

ドライバーのアドレスで打ち出す角度をイメージする

ティーショットをしたら、すぐに右足のかかとを浮かせて、つま先をターゲット側に向けます。

この動きで腰が回転するので、両肩と両腰そして両目はターゲットと正対します。

この体の回転と同時に左肘を肩のラインまで引き上げて、ドライバーのシャフトで背中を叩くように振り切ってください。

このシャフトで背中を叩くイメージをアドレスの時点で持っていると、ボールに当てておしまいではなくなり、スイングの最下点からインパクトまでのアッパースイングでヘッドは加速するはずです。

ちなみにトップの位置からインパクトまでにかかる時間は、初心者でも遅くて0.5秒以内、フィニッシュまでなら1秒足らずで完了します。

脳から動作の指令を出すと0.3秒はかかるそうですから、アドレスの時点でフィニッシュまでをイメージしておくことが、打ち出す角度と加速するヘッドスピードには必要なことなのは間違いありません。

打ち出す角度を意識すれば初心者でもドライバーを振れる!

ドライバーショットで打ち出す角度を事前に意識すれば、初心者でも正しいスイングができるようになります。

ただ飛ばそうとして力むと、スムーズな捻転ができなかったり上半身が傾いたりします。

上半身が傾くと回転軸が歪むことになり、スイング軌道が乱れてしまうものです。

ヘッドの軌道を安定させようと深い前屈みの姿勢になり、スイングが上から下に振り下ろすダウンブローになってしまうはずです。

こうしたアイアンのときのようなスイングをしてしまうと、最下点から浮き上がるアッパーブローのスイングができなくなり、ボールの側面を打つことになります。

これでは打ち出す角度が足りずに、飛距離を損なうことになってしまうのです。

テークバックに入る前にヘッドで輪を描くように揺らすと、カチカチになっている手首の力が抜けます。

この動作はワッグルすると言います。

力みによってグリップの握りが強くなっていますから、この手首の力を解くワッグル動作で肘から先の力が抜けて、スムーズなアッパーブローのスイングがしやすくなるはずです。

初心者はドライバーの打ち出す角度を習得することが大切

ドライバーはロフト角以上に打ち出す角度が必要なので、ボールを下から打ち出すスイングができなければなりません。

初心者がアイアンでレベルブロースイングを覚えたのであれば、次のステップでドライバー用のアッパーブローのスイングを習得することが大切です。