飛距離に悩むレディースゴルファーも多いのではないでしょうか。
「ドライバーを飛ばしたい」
これはゴルフの醍醐味でもありますよね。
ドライバーがしっかりと当たってグングンと遠くに飛んでいくのは、誰しもが気持ち良いと感じる瞬間です。
そこで今回は、レディ―スゴルファーがドライバーの飛距離を伸ばすための具体的な方法を紹介します。
レディースゴルファーのドライバー平均飛距離は？
まずは今の自分のドライバー飛距離が、周りのレディースゴルファーと比べて飛んでいるのかどうかを知ることが重要です。
多くの初心者ゴルファーが最初に目標にするのが「スコア120切り」で、この辺りのレベルだと大体ドライバー飛距離は150ヤードと言われています。
ラウンドに慣れてきて「スコア100切り」を目指すレベルになると、ドライバー飛距離は190ヤード前後となり、レディースゴルファー全体の平均は約175ヤードと言われています。
200ヤード飛ぶようになれば、男性と同じレギュラーティーからのラウンドも楽しめそうですね。
「私には200ヤードなんて無理」と思った人もいるかもしれませんが、アマチュアのレディースゴルファーだって200ヤード超えは可能です。
いきなりは難しくても、現在の自分のドライバー飛距離を把握し、そこから少しづつ距離を伸ばしていけるよう努力をしましょう。
それでは、実際に飛距離を伸ばす具体的なコツを見ていきます。
ドライバーの飛距離の差を生むのはスイングスピード！
ドライバーの飛距離というのは、スイングスピード（ヘッドスピード）でおおよそが決まります。
クラブヘッドとボールが当たるインパクト前後のスピードのことを言い、ドライバーの場合は、このスピード（m/s）に5．5をかけると推定飛距離を算出することができます。
仮に200ヤード飛ばしたいとするならば、逆算してスイングスピードは36～37（m/s）必要となります。
アマチュアのレディースゴルファーのスイングスピードは、しっかりと振れる人で33（m/s）程度、プロになると40（m/s）以上にもなるので、当然飛距離も220ヤード以上になります。
自分のスイングスピードを把握するには、スイングスピード測定器を購入する方法もありますが、練習場には測定機械を設置してある打席もあるので、一度試してみるもの良いでしょう。
目標とするドライバーの飛距離に対して、スイングスピードがどれだけ足りないのか、数値で把握しておくことは重要と言えます。
レディースゴルファーがスイングスピードを上げるためには？
次にドライバーの飛距離を伸ばすために、実際にどうすればスイングスピードを上げることができるのでしょうか。
レディースゴルファーの多くは、ドライバー（クラブ）を力でしっかり振らないとスイングスピードは上がらないと思っているかもしれません。
しかしながらその答えは間違いで、自分の体で頑張って振るのではなく、「ドライバーに仕事をさせる」という意識を持つことが重要になります。
特にドライバーの場合、どのクラブよりもシャフトが長いクラブになるので、遠心力の影響が最も大きくなります。
その遠心力をうまく利用するためには、まずテークバックでレディースゴルファー特有の柔軟性を生かし、うまく体を回転させ捻転差を生み出します。
そしてトップの位置からダウンスイングへの切り返しは、体重移動の勢いを使って開始させます。
腕の力で降ろす必要はありません。
左手先行で進むダウンスイングを、インパクトの直前で右手先行にして解放することで、遠心力にテコの原理が加わり、更にヘッドが走りスイングスピードが上がります。
スイングスピードの速さはダウンスイングの速さではなく、インパクト後に速さのピークを持っていくのが理想です。
このように力を入れて、自分の体を大胆に動かすのでなく、ドライバーの仕事を活かすために自分の体を固定させたり、軸をぶらさないということのほうが重要なのです。
スイング中の軸の安定がドライバー飛距離につながる
前述の通り、スイングスピードを上げてドライバー飛距離を伸ばすためには、力の弱いレディースゴルファーでも最低限のパワーは必要です。
その力は体をダイナミックに動かすためのものではなく、軸をぶらさないための下半身で踏ん張る力のことです。
ダウンスイングへの切り返しは、体重移動の勢いを利用して開始させますが、これは左足を踏み込んで体の軸を安定させ、腰が回転するための支点を作る動作です。
何かを速く動かすためには、その支点となる部分は固定させ動きを我慢させる必要があるからです。
スイング中の軸を安定させるために、踏ん張りやすい自分のアドレス（足幅の広さや足先の向き、構え）を見つけてみましょう。
レディースゴルファーのためのスイングスピードアップドリル
それでは次に、スイングスピードを速くするための練習方法を紹介します。
ぜひ練習場で試してみてください。
普段のスイングよりやや小さめにテークバックをしたら、そこから左足を踏ん張り体重移動を使ってダインスイングへの切り返しを開始し、インパクトの直前でドライバーのヘッドを止めてください。
止めたときに手元は右手の甲が上を向いているのが理想です。
その後、再びクラブを引いてテークバックへ戻します。
しっかりとボールを打つイメージでダウンスイングに移り、再度インパクト直前で静止させます。
これを何度か繰り返してください。
スイングの軸を下半身の踏ん張りで安定させることで得られる遠心力と、グリップ（手元）の動きを減速させることでドライバーのクラブヘッドを走らせるテコ原理の両方の感覚を養うドリルです。
体をどう動かすかより、固定させる（踏ん張る）ほうが意外に難しいということを実感できるでしょう。
これがうまくできるようになるとアマチュアのレディースゴルファーでもドライバーのスイングスピードが上がり、飛距離アップが期待できます。
スイングスピードにあったレディースドライバーの選び方
これまでは、主にドライバーの飛距離を伸ばすためにスイングスピードを上げる体の使い方を紹介してきました。
ここまででスイングスピードをある程度意識できるようになったら、ドライバー選びも重要になってきます。
近年はレディースのドライバーも各メーカーから様々な種類が発売されており、どのように選べば良いのか悩む人も少なくないでしょう。
ここではレディースドライバーを選ぶ際の基準を紹介します。
これまで触れてきたように、飛距離を出したいレディースゴルファーにとってドライバーを選ぶ基準となるのは、スイングスピードが落ちない範囲で「シャフトが長く（遠心力の大きい）、クラブヘッドが重い（テコの原理でヘッドが走る）」ドライバーを選ぶという点です。
スイングスピ―ドが落ちてしまっては飛距離が伸びないので、そのバランスが非常に重要になってきます。
ドライバーを選ぶ際には、試打ができるお店に行くのが良いでしょう。
スイングスピードが測定できるお店もあるので、自分の感覚と実際のスイングスピードを数値で確認しながら選ぶことをおすすめします。
レディースゴルファーでもドライバー飛距離200ヤード超え
今回はレディースゴルファー向けに、ドライバーの飛距離をアップさせる具体的な方法を紹介しました。
ドライバーの飛距離アップはそれほど難しいことではなく、コツが分かれば200ヤード超えも可能です。
なんだかワクワクしてきませんか。
これでまたゴルフの楽しみが増えたはずです。
