朝一のティーショットで打つドライバーは何回ラウンドを重ねても緊張するゴルファーが多いのではないでしょうか。
緊張によりフック、スライス、チーピンとなって、いきなりOBとなると今日こそはベストスコアという意気込みも消沈してしまうものです。
そうして落ち込んだままラウンドが終了してしまい、そのまま練習場に直行したことは一度や二度は経験があるはずです。
特にフックはスライスに比べ球が力強いため、より大怪我になる可能性が高い球筋と言えます。
今回はドライバーにおけるフックの原因と改善方法やラウンド時の心がけについて話します。
フックの種類
ゴルフを始めたばかりの頃は、スイング時に体が開きすぎたり振り遅れによりスライスがでます。
特に一番長いクラブであるドライバーでこの傾向は顕著です。
多くのゴルファーはそのスライスを治そうと練習していく中で、スライスからフックに球筋が変わっていきます。
フックといっても、細かくみると4種類に分けられます。
1つ目は、ボールの打ち出しは真っ直ぐ出てから左に曲がっていくフックです。
ボールの回転数が少なければボールはターゲット方向に留まり、ドローボールと呼ばれます。
2つ目は打ち出しから真っすぐ右に出て、弾道の途中から急激に左に曲がっていくボールでプッシュフックと呼ばれています。
3つ目は打ち出しの最初から左に出て、そこからさらに左に曲がっていく、一般的にひっかけと言われるボールです。
2つ目も3つ目でもブーメランのように大きく曲がると、「チーピン」と呼ばれる最も大きなミスとなります。
ゴルフをやり始めた時に多発するスライスは弱い弾道のためOBになり難いのに対して、フックはスライスに比べ強い弾道のため、曲がり幅が大きくなると大きなミスにつながる可能性が高くなります。
そんなフックボールの原因について、次で見てみましょう。
ドライバーでフックがでる原因
ドライバーでフックが出て止まらないゴルファーは、次の3点が原因でないかを疑ってください。
まずはグリップです。
強いフックがでる人は、過度なストロンググリップになっている場合があります。
過度なストロンググリップかどうかを確認する方法は簡単です。
クラブを左手で握ったときの見える拳の山の数を数えてみましょう。
拳の山が3個超見えていれば、ストロンググリップと言えます。
次はリストターンです。
インパクト時に左手を返すリストターンが強すぎてもフックがでます。
バックスイングからインパクトにかけて自然なアームローテーションができていれば問題ありませんが、力み過ぎて左手を返しすぎるとフックがでます。
リストターンが強すぎると感じたら、体の回転が止まって手だけが先行してしまう手打ちになっていないかを疑ってみてください。
手打ちになると、リストが返り過ぎてクラブヘッドが被ってしまいボールが左に飛んでいきます。
最後はドライバーのフェース面を確認してください。
スライスがでるのを嫌がって、クラブフェースが左を向いた閉じた状態になっていませんか。
クラブフェースが左を向いていてインパクトすると、野球でいうカーブの回転がボールにかかり左へ曲がってしまいます。
これでフック激減!フックを改善させる練習方法
・グリップの見直し
前述のようにクラブを握った際に左手の拳の山が3個超見えているような過度のフックグリップの場合、フックの原因となるため、左手を少し左側に戻して拳の山が3個から2個半見えるように調整してみましょう。
うまくいけばグリップの握り方を変えるだけでフックは改善されます。
・リストターンを抑える練習方法
リストターンを抑えるには、左手は通常のグリップで握って右手をグリップの端を握るスプリットハンドルの練習が効果的です。
右手を遠くに持つことで、トップで曲がっていた右腕が、ダウンスイングの途中で自然に伸びていき、インパクトからフォローにかけて右手が自然にターンして左手が畳まれます。
そんなスプリットハンドルでボールが打てるようになったら、その感覚を意識して普通のグリップで打ってみてください。
フックの原因である過度なものから適切なリストターンに変わっているはずです。
・右手のコックをインパクトまでキープ
ドライバーでフックがでる場合、スイング軌道がインサイドアウトになっていることが少なくありません。
インサイドアウトで振っている場合、トップの時点で右手首が甲側に折れ曲がっています。
ドライバーを打つとき、アドレスのときと同じ右手首の角度のままにしておくと、極端なインサイドアウトの軌道を防ぐことができます。
ラウンド中のドライバーショットでフックが連発した場合の対策
朝一のドライバーでのティーショットでチーピンがでていきなりOBとなると、「今日こそはベストスコア!」といった気持ちが萎んでしまいます。
ただ思い通りに行かないところがゴルフの面白いところでもあります。
ラウンド中にフックが連発した場合は、まず上に述べたフックの原因の4要素であるクラブフェースの向き、グリップ、リストターン、手打ちになっていないかを疑いましょう。
それでも直らない、フックの原因が分からない場合は発想の転換をしてみましょう。
真っすぐのボールを打つ努力をやめて、今日の持ち球に合わせたショットをするのです。
アマチュアゴルファーの中には、ボールが曲がることはダメなことと思われている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。
ティーグラウンドを広く利用することで、OBの確率はグッと下がります。
ティーショットでドライバーのフックが多発している場合は、ティーグラウンドの左端に立ち、対角線上の右のラフかフェアウェイの右端を狙います。
こうすることでボールの曲がりが想定している範囲内であれば、ラフかフェアウェイにボールは間違いなく残ります。
ドライバーのフックが練習しても改善されない場合はクラブが原因かも?
ドライバーでフックがでるのはスイングに原因があることがほとんどですが、使用しているクラブが原因でフックがでる場合があります。
先ほどフックがでる原因の一つとして、クラブフェースが左を向いた閉じた状態になっていることを上げましたが、クラブフェースが最初から左を向いているフックフェースのドライバーを使用すると当然インパクトでフェースが左を向きやすくなるので、フックします。
自分が使っているドライバーのフェースの向きの数値をメーカーのカタログなどで確認してみてください。
最近のドライバーは、簡単にフェース面をストレートからフック、スライス向きに変更ができます。
中古のドライバーを購入する場合は、必ずフェース面の向きを確認するようにし、購入後は自分の持ち球に合うように変更しましょう。
練習でフックを修正するのには時間がかかりますが、クラブ変更によって簡単に矯正できる可能性があります。
そのためには自分にあったクラブを選ぶ必要がありますので、できるだけフィッティングを受けてドライバーを購入するようにしてください。
少しお金は高くつくかもしれませんが、自分にあったクラブですので安心して振っていけます。
ドライバーのフックの原因は環境が原因?一人予約を利用してラウンド不足を解消しよう
練習場ではナイスショット連発なのに、コースを回るとティーショットでフックが止まらない人がいます。
確かに朝一のティーグラウンドでの最初のショットは、何回経験しても緊張するものです。
では練習場とゴルフ場のティーグラウンドの違いは何でしょうか。
確かに練習場ですと失敗も許されます。
対してラウンドのティーショットでOBすると、そのホールはボギー以上が確実です。
そのため精神的に厳しい状況がフック、引っ掛け等のミスショットの原因であるのは確かですが、それだけではなく環境による影響が大きいと思います。
練習場は平らで方向をアシストしてくれる直線等もありますが、ゴルフ場のティーグラウンドは傾斜があったり、ティーマークとティーマークを結ぶラインをわざとラフ方向に向けている場合もあります。
これを言うと元も子もないかもしれませんが、対策としてラウンドの回数を重ねること。
最近では楽天GORAやValueゴルフ等の一人予約も充実しており、気軽にゴルフを楽しめる機会が増えています。
ショートコースでもドライバーを数ホール使用できるコースもありますし、9ホールのハーフラウンドをサクッと回ることも可能です。
ぜひラウンドの機会を増やして、ミスショットの原因であるラウンド不足を解消しましょう。
フックの原因と改善対策
今回は、ドライバーにおけるフックの種類、原因とその対策についてみてきました。
ドライバーでフックがでたら、グリップ、フェース面、リストターンが原因でないかをまず疑ってみてください。
それでもフックが直らない場合は、クラブに原因がないかも疑ってみましょう。
練習場で100球の練習球を打つより、コースで一球打つほうが効果的です。
一人予約の仕組みなどを利用して練習ラウンドを重ね、ゴルフ場の環境に慣れるのがオススメです。
きっとあなたのゴルフライフは、今より充実したものになります。