アイアンで打ち分け!フェードとドローを理解し使い分ける

ゴルファーには、それぞれ持ち球があります。

持ち球は武器になりますし、逆球は打てるとコースマネジメントの幅が広がります。

今回はアイアンでのフェード、ドローについて特性や打ち方を話します。

是非、マスターしてラウンドを楽しめるようにしましょう。

アイアンでドローとフェード打ち分けたい!

アイアンでの打ち分けに憧れたことはありませんか?

アイアンは、コントロールショットするクラブに位置付けられています。

特に、ティーショットでのミスをカバーできるかは、アイアンの精度に影響されると言っても良いです。

持ち球を最大限に活かすことも重要ですが、状況に応じて打ち分けができると、より戦略的にゴルフを楽しめます。

練習場とは違い、様々な状況に対応しなくてはいけないラウンドでは打ち分けの優位性を感じられるのではないでしょうか。

特にアイアンでフェードやドローの打ち分けは有効です。

しかし、打ち分けには憧れる一方、なかなかチャレンジできずにいるのではないでしょうか。

それは、打ち分けが難しいと思い込んでいるからです。

しかし、それぞれの打球の特徴や打ち方などを理解して練習すれば難しいことはありません。

ぜひ、この機会に習得してみてください。

ドローボールの特徴と打てるメリット

まずは、ドローボールの特徴とそれを打てるメリットを紹介します。

ドローボールは、打ち出し方向から緩やかに左に曲がる球筋のことを言います。

最大の特徴は、推進力が強いことです。

フェードと比べて、バックスピン量が少ないため、キャリーしてからのランで転がりやすいです。

そのため、ランで飛距離が稼げることも特徴と言えるでしょう。

そんなドローボールが打てると次なようなメリットがあります。

飛距離が出ることもメリットとしてとらえることができますが、推進力が強いことが最大のメリットです。

ゴルフは、風の抵抗を計算して行わなくてはなりません。

バックスピン量が多い場合、アゲンストや横風が強いとボールが流されてしまいます。

その結果、飛距離が足りなくなったり、左右にずれてしまいます。

しかし、ドローボールの場合、強い推進力があるため風の影響が少なくて済みます。

このことから風が強い日は、ドローボール主体でアイアンのショットを組み立てられると楽になります。

注意点としては、ランが結構出るため、ランも含めた飛距離を考える必要があります。

キャリーだけで判断すると、オーバーすることもあるので気をつけましょう。

フェードボールの特徴と打てるメリット

次に、フェードボールの特徴とそれを打てるメリットを紹介します。

フェードボールは、打ち出してから緩やかに右に曲がる球筋のことです。

ドローボールと比べても、キャリーでの飛距離は大きく変わりません。

ただし、バックスピン量が多くなるため、キャリー後のランは短くなる傾向があります。

フェードボールが打てる最大のメリットはそのランが少ないことです。

ランがあったほうが飛距離が伸びるので良いと感じがちですが、そうではありません。

アイアンで、しっかりとフェアウェイに止めたいときはフェードボールのほうがコントロールしやすいです。

そのため、想定以上に転がってしまうことを軽減できます。

同様に、グリーンを狙う際にもメリットがあります。

アイアンでグリーンを狙う場合は、ドローに比べ、フェードのほうがグリーン上で止めやすいです。

ウェッジで届く距離であれば、バックスピンが効き、ヘッドスピードが速いと戻ることもあります。

アイアンでのドローボールの打ち方

では、打ち方についてそれぞれ解説をしていきます。

大前提として、ドローボールだから、フェードボールだからと言って打ち方を特別大きく変える必要はありません。

基本的には、どちらもアドレスを変えるだけでできます。

変に、手首を使ったりしないよう、通常通りのアイアンのスイングを心がけてください。

では、ドローボールの打ち方を解説します。

まずは、スタンスです。

自分のスクエアとしているポジションで立ってください。

その位置から、打ち出したい方向(右側)へ少し向けてください。

ターゲットに対して、軽いクローズスタンスになるイメージです。

次に重要なのが、肩と腕のアライメントです。

しっかりとスタンスなりになるようにとりましょう。

そしてフェースの向きは、ターゲットに向けて合わせます。

あとは、スタンスなりにスイングを通常通りすれば、ドローボールが打てます。

曲げようとして極端にフェースを返してしまうゴルファーがいますが、それはひっかける原因となります。

あくまでもスイングは通常通りにするようにしましょう。

アイアンでのフェードボールの打ち方

次に、アイアンでのフェードボールの打ち方を解説します。

フェースを合わせるのはターゲットで、ドローボールと同です。

その他は基本的には、ドローボールと逆の動きをすることになります。

自分のスクエアとしているポジションから、打ち出したい方向(左)へ少し向けてスタンスをとります。

ターゲットに対して、オープンスタンス気味に構えようにします。

肩と腕のアライメントもしっかりとスタンスに合わせてください。

特にオープンスタンスの場合、ターゲット方向に体が向きやすくなりますので注意が必要です。

しっかりと合わせていないと、無理に打ち出し方向へ体を引っ張り、カット軌道が強くなりすぎます。

すると、フェードではなくスライスとなってしまいます。

フェードの場合は、フェース面だけターゲットに合わせ、あとは構えた方向にしっかりと振り抜くイメージが重要です。

尚、スタンスを向ける角度は人によって異なりますので、少しずつ変えて試してみてください。

ボールで変えるアイアンの精度

ここまでドローボール、フェードボールについて話してきました。

そこで、アイアンショットのコントロール精度を上げるためにボールに注目してみましょう。

一般的に、初心者の場合ディスタンス系と呼ばれるボールを使うゴルファーが多いようです。

そのディスタンス系のボールは、簡単に言えば飛距離を重視したボールでスピンがかかりにくいです。

スピンがかかりにくいボールで打ち分けを行おうとするとどうなると思いますか。

無理にスピンをかけようとするため、なかなか安定しません。

少しでもスピンを求めるのであればスピン系と呼ばれるボールをおすすめします。

お伝えしている通り、アイアンはあくまでもコントロールショットです。

飛距離を無理に求めるのはやめましょう。

ただし、多くの練習場では1ピースで飛距離も出にくいボールが使われています。

正直、アマチュアでスピン系ボールで練習することはかなり難しいです。

したがって極端なドローボールやフェードボールを練習するより、軽く曲がる程度でOKとしてください。

あとは、実際のラウンドで打ち分けを重ねて、マスターしましょう。

アイアンは何より精度を優先しよう

アイアンでの打ち分けについて話しましたが、いかがでしたか。

アイアンは飛距離は二の次で精度を最重要視してください。

打ち分けがうまくいかない場合は、無理に行わず、現状の持ち球に磨きをかけましょう。

持ち球のメリット、デメリットをしっかりと理解すれば、自ずと戦略はできてくるからです。