ドライバーショットを遠くに飛ばすことは、すべてのゴルファーの夢でしょう。
コンペでも、ドラコン賞をとることができれば良い気分になりますし、そもそもティーショットで飛距離を稼ぐことができれば、パーオンの確率が高くなります。
一方でボールを遠くに飛ばそうとすると、方向性が悪くなってしまうのが悩みでもあります。
そのため、ドライバーの飛距離アップは、安定性も保ちながらのトレーニング方法を心掛ける必要があります。
ラウンドにおけるドライバーショットの重要性
ドライバーショットは、パー3のホールを除くと、1ラウンド中に10回以上は出てくるものと考えられます。
トップレベルのプロゴルファーでも、ドライバーショットのフェアウェイキープ率は70%台というところですので、アマチュアレベルではそれ以下にはなるでしょう。
しかし、ティーショットでうまくフェアウェイキープできると、セカンド以降のショットが有利になるだけでなく、精神的にも余裕をもってプレーできるようになるでしょうから、やはりドライバーショットは重要なものになります。
ドライバーショットは、2段階でステップアップしていくことが考えられます。
まず、ボールを思った方向に打つために必要な技術を覚えることです。
方向性が安定せず、飛距離ばかり伸ばしても、ショットがOBになったりするので逆効果になってしまいます。
安定性が確保できるようになると、次に飛距離アップを目指すトレーニングを実施していくことになります。
次項より、安定性を確保する練習と飛距離アップのための練習方法を見ていきます。
ドライバーの基本的スイング方法
まず、ドライバーはボールを思った方向に打つことができるようになる必要があります。
そのためにはまず、ボールがまっすぐに飛ぶようなドライバーのフェースでのインパクトが行えるようになる必要があります。
ドライバーのフェース面を目標に向けて構えれば思うような方向に向けることができるでしょう。
このときに、打ちたい方向をボールを後方から確認するとより目標への狙いが正確になります。
次に、ボールをまっすぐに打つためには、スイング軌道に注意することが必要です。
ボールをインパクトするためには、スイングの最下点で、フェースをまっすぐにボールに当てる必要があります。
そのためにはドライバーも含めて、基本的にゴルフクラブのスイングはインサイドインの軌道であると言われています。
インサイドインのから外れてしまう軌道、例えばアウトサイドインの軌道でスイングしてしまった場合には、どうしてもボールをひっかけてしまったり、ボールにスライス回転がかかってしまうなどの現象が起きやすくなってしまいます。
また、ドライバーショットを遠くに飛ばそうとすると意識的にアウトサイドインの軌道になってしまいがちになります。
インサイドインの軌道であれば、ボールにまっすぐフェースを当てるような動きが行いやすくなります。
飛距離アップを目指す前に、これらの動作を覚えるのもトレーニングが必要になります。
ドライバーの基本的スイングのトレーニング方法
前述のように飛距離アップを行う前には、基本的なドライバーのスイング方法を覚えるためのトレーニングが必要です。
トレーニング方法としては、次のことを反復練習すれば良いでしょう。
まず、インサイドインのスイング軌道が必須になるので、その軌道を体に覚えさせる必要があります。
そのためには、インサイドインの軌道での素振りを日々の素振り練習に取り入れると良いでしょう。
もし、クラブを振るスペースがなくとも、何か棒状の物でスイングを行うようにすれば場所の制限はなく室内でもできます。
スイングの際には、インサイドインをどのように行えば良いかということを鏡で軌道を確認しながら素振りを行うことをおすすめします。
どういう感覚でスイングをすればインサイドインの軌道になるかを確認しながら練習できるため、効果的にスイング軌道を覚えることができるからです。
また、ある程度、素振り練習でインサイドイン軌道のスイングを覚えることができてくれば、ゴルフ練習場にて実際のボールを打つ練習を行って行きましょう。
その際に、ボールをどの地点に狙うかということを意識して、打ちたい方向にフェースを向けるような動作をルーティンに入れていくと、ボールを思った方向に打てる確率も上がってくるでしょう。
ドライバーの飛距離アップのためのスイング方法
飛距離アップのためには、ドライバーの基本的なスイングが習得だけではなく、飛距離アップのためのスイング方法を身につけることが必要になります。
前述までのトレーニングは、あくまでボールを思った方向に飛ばすためのものです。
飛距離アップのためには、以下の点も留意していく必要があります。
・ヘッドスピードを上げる
飛距離を伸ばすためには、インパクトの瞬間のヘッドスピードを上げていく必要があります。
ヘッドスピードが上がると、物理的にボールをインパクトする力が強くなり、その反発でボールが遠くに飛ばせることになるからです。
・ジャストミートできる位置を知る
ドライバーのヘッドには、ボールが一番飛びやすいスイートスポットがあり、そのポイントでインパクトできれば、ボールを遠くに飛ばすことができます。
多くのドライバーのスイートスポットはフェースの真ん中の少し上の部分にあると言われています。
・自分にあったドライバーを選ぶ
ドライバーと一口にいっても、様々な種類があります。
ドライバーを選ぶポイントとしては、ロフト角、シャフトの長さおよび硬さ、グリップがあります。
特に初心者は、ドライバーに慣れていないでしょうから、ロフト角は大きめ、シャフトはやわらかめの短いものを選ぶと良いとされています。
ドライバーの飛距離アップのためのスイングトレーニング
ドライバーの飛距離アップのためには、基本的スイングトレーニング以外に、前述のような事項に対応するトレーニングが必要になります。
・ヘッドスピ-ドを上げる
ヘッドスピードを上げるには、基本的なスイング練習に加えてヘッドスピードを上げるためのトレーニングも必要です。
そのためには、体先行のスイングでボールをインパクトするようなスイングを覚えるトレーニングが必要になります。
インパクトの際に、フェースがボールにインパクトする前に、体が先に回転するとシャフトがしなる形でのインパクトが可能になります。
このことで、単にドライバーをスイングする以上のヘッドスピードを生み出すことができます。
この練習を行うためには、自宅にあるタオルなどのやわらかいもので下半身、腰、肩、クラブの順でスイング練習を行うと感覚がつかめてくるでしょう。
・ジャストミートできる位置を知る
ドライバーのスイートスポットを知るためには、実際に打ってみることが近道です。
ゴルフ練習場でドライバー練習を行う際には、自分のクラブのスイートスポット、大体はフェースの真ん中の少し上の部分にボールをインパクトするような練習を心掛けると良いでしょう。
・自分にあったドライバーを選ぶ
これは、最初にドライバーを選択する際に、気を付ける事項です。
ロフト角は大きめ、シャフトはやわらかめの短いドライバーといっても、実際に打つ際には、個人によって感覚が違うものです。
ゴルフショップには、大体試打ができるコーナーがあるので、実際に打ってみて感覚をつかんでから購入するようにするしてください。
ドライバーの飛距離アップのための筋力トレーニング
ドライバーの飛距離アップのためのトレーニングとしては、前述の練習方法もありますが、効果的な方法として筋力トレーニングが挙げられます。
一口に筋力トレーニングといっても、様々な方法がありますが、考えられるものは次の通りです。
・腹筋
ヘッドスピードを上げるには、まず体の回転力をアップすることが必要です。
腹筋を鍛えることは、回転力アップにつながってきます。
具体的には、腹筋運動を行う際に、前後の動きだけではなく、左右の腹筋運動を加えることで、回転をつかさどる横の腹筋、腹斜筋群を鍛えるようにします。
腹筋回数は、最初は10回程度で良く、徐々に増やしていけば良いですが、可能な限り毎日続けることが重要です。
・お尻、太もも
安定した下半身は、体の回転による力を伝達する上で必要なものです。
特に、お尻や太ももの筋力アップが必要になります。
具体的には、スクワット運動が適しているでしょう。
回数は、腹筋同様最初は10回程度でも良いですが、継続して回数を徐々に増やしていく必要があります。
・足
ドライバーショットは、クラブが長い分、非常にブレが生じやすいものなので、このブレをなくすことが必要です。
そのためには、足の内側の筋力のアップを行うと良いでしょう。
まず、横に寝転がり、左足を組んで固定します。
そして、右足を上下に動かしていきます。
これを左右10回程度繰り返してください。
これらは、下半身を中心にしたトレーニングですが、安定した下半身を作るということがヘッドスピードを上げる効果につながってきます。
ドライバーの飛距離アップには、そのためのトレーニングが必要
飛距離のあるドライバーショットは、すべてのゴルファーが憧れるショットです。
ただ、やみくもに飛距離アップの練習をしても効果は上がりません。
筋力トレーニングも取り入れながら、バランスの良いトレーニングで飛距離を伸ばしていきましょう。
その際には、ドライバーの安定性を確保するような練習も忘れないようにしてください。