ショートホールをアイアンで打つときはティーアップをしますよね。
ティーアップをすることでボールをクリーンにとらえやすくなり、高さのある弾道でグリーンへ飛んでいきます。
大切なのは地面からどれくらいボールを浮かせるかです。
そのためのティーの種類やティーアップのやり方を説明していきます。
ティーアップに必要なティーとははどんな道具?
ティーアップとは、ティーイングエリアからボールを打つときに、ボールを地面から浮かせることです。
ボールを浮かせる道具をティー(ティーペグ)と言います。
ラウンドでティーを使えるのは、ティーイングエリアとローカルールのプレーイング4の特設ティーから打つときだけです。
ラウンドでは18ホールでティーを使用しますので、ゴルフにはなくてはならない道具のひとつです。
ドライバーは長めのティー、フェアウェイウッドは中間のティー、アイアンは短いティーを使用します。
ティーアップの効果は、ティーイングエリアのライの状態を気にせずに打てるということ。
ティーイングエリアは多くのプレーヤーがスタンスを固めて使うので当然荒れています。
そんなティーイングエリアで正確にボールを打つために、ティーを使うことは非常にメリットが高いのです。
特にアイアンはボールの高さを調整することで、弾道の高さと飛距離が期待できます。
道具としては非常に小さいモノですが、その存在はかなり大きなモノです。
ティーアップの高さはどうする?
ところでアイアンの正しいティーアップの高さとはどれくらいでしょうか。
アイアンはラウンド中は芝からあるがままに直接ボールを打ちます。
そのためティーイングエリアのライが良ければ、同じように直接ボールを打っても構いません。
しかしながらアイアンでティーを使うのはショートホールが多く、ティーアップしたほうが方向性と弾道が良くなります。
ワンオンするためには、ティーアップしたほうが良いのは間違いありません。
一般的にティーを高くすると球筋が高くなり、低くすると低くなります。
そして高いティーアップは力が入りすぎると左にひっかけやすくなり、低いティーアップは右に行きやすくなります。
ショートホールは距離が短いぶん、真っ直ぐ高い弾道でベタピンを狙いたいところです。
ショート4ホールを全てワンオンするためにも、ティーの高低を調整して自分に合った高さを決めてください。
次に一般的なティーアップのやり方を説明します。
アイアンのティーアップのやり方
一般的なアイアンのティーアップは、ミドルアイアンで地面から1センチ程度。
ショートアイアンで、地面から1~2ミリ程度にボールを浮かせます。
大切なのはフェースのスイートスポットにボールを当てることです。
ボールがヒットする場所が上過ぎても下過ぎてもいけません。
丁度良い高さを知るには、微調整を繰り返すしかありません。
とは言え、ラウンド中に何度も微調整はできません。
高さの感覚は練習場のティーで養いましょう。
練習場のティーは少し高めになっています。
その高さでベストショットするのであれば、ティーは高めが良いでしょう。
かなり上部分に当たるのであれば、ラウンドでは低めにすべきです。
ラウンドではしっかりとティーを芝に刺し込みましょう。
高さを整えようと軽く刺してしまうとボールは安定しません。
アイアンのティーアップは、フェアウェイから打つ最高の状態で刺すのが理想です。
最高の状態とは、フカフカの芝の上にボールが少し浮いている感じです。
ティーイングエリアは結構デコボコしているので、スタンスとグランドの状態を確認して高さを調整しましょう。
いつもと同じティーの高さでも、スタンス場所が沈んでいるかもしれませんし、ティーを刺した場所がへこんでいるかもれません。
ワンオンするには、ティーを簡単に刺すのではなく慎重にセットするのが賢明です。
アイアンのティーアップの高さは低めか高めか?
アイアンは基本的に地面から直接打つように設計されています。
ドライバーのように、地面から浮いた状態で打つことは想定されていません。
これを考えるとティーアップは低いほうが良いと考えられます。
ティーアップが高すぎるとフェースの上部にボールが当たり、いわゆるテンプラのボールでグリーンに届かずショートしてしまいます。
しかし、アマチュアのショートホールでのミスはザックリが多いのではないでしょうか。
これはワンオンさせようとして、つい力が入ってしまい起こるミスです。
レギュラーティーのショートホールは、150ヤード以下のコースが多くコントロールショットができる距離です。
練習場のティーの高さは少し高めなので、この高さでコントロールショットを練習して、ラウンドでワンオンを狙ってみるのも良いのではないでしょうか。
創意工夫もゴルフの楽しみですから、練習段階でいろいろ挑戦してみましょう。
ショートティーの種類と高さ調整
ティーの素材は木材、プラスティック、シリコンなど種類があります。
形状は地面に刺すタイプと地面に置くタイプがあります。
ロングティーには段が付いていて高さを自然に調整してくれるものもあります。
アイアンで使用するショートティーは長さが短くティーの種類は限られてきます。
ショートティーを選ぶ基準は、振り抜く際の打感の良さで選ぶと良いでしょう。
インパクトの際にショートティーの頭部分をかすめる感触は結構伝わってきます。
ただ短いからといってなんでも良いようではないようです。
シリコンタイプのティーには、2段階で高さを調整できるものもあります。
このティーはティーアップで地面に刺して高さを調整する必要がなく、ティーを置くだけなので便利です。
ショートティーは非常に小さく種類も少ないせいか、何となく選ぶ場合も多いかもしれまえん。
しかし、いろいろなタイプを使ううちに、自分に合う最良のショートティーが見つかるかもしれませんので、いろいろ試すことをおすすめします。
ティーを変えるだけでワンオンの確率も高くなるかもしれません。
季節によって変えるアイアンのティーアップ
季節によってもティーは変えたほうが良いでしょう。
冬季はティーイングエリアが凍っていて、ティーボーリングで穴を空けてティーを刺します。
これは結構面倒という、ゴルファーも多いです。
そのため冬場は置くタイプのティーを使うほうが良いでしょう。
地面が凍っているので、アイアンでダフると手首を痛めます。
クリーンに打てるようティーアップは高めに調整するのが良いです。
また夏場はティーイングエリアの芝が長い場合もあります。
少し長めのティーをしっかり刺して、高さを調整しましょう。
ゴルフ場によってはティーイングエリアが人工芝のところもあります。
硬くて刺しにくい場合もありますので、この場合はシリコンタイプの置くティーがおすすめです。
ティーイングエリアの状態は季節によって変わってきますので、季節に合わせたティーを持っておきましょう。
ショートティーはアイアンのヘッドが直接当たるため摩耗も激しいです。
ボールがティーのヘッドに上手く収まらず転がり出したら替え時です。
イライラするよりも、ティーは消耗品として割り切って使いましょう。
ゴルフは数センチの違いがスコアアップにつながるスポーツ
ショートティーの長さは長くて5センチ程度ですが、ゴルフは数ミリの違いでボールの方向や飛距離が変わってきます。
つまりミリ単位でスコアも変わってくるのです。
特にショートホールをパーで上がれるようになるとスコアは安定します。
僅か5センチのショートティーですが、自分に合ったティーがスコアアップにつながるかもしれません。
そのためティー選びは慎重にすることをおすすめします。