アイアンの飛距離はロフトの角度で決まります。
そのロフト角度はアイアンの番手で区別されています。
最近では4番から9番までのアイアンと、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジと様々なウェッジの番手があります。
その番手を駆使してグリーンを狙うことこそが、ゴルフの醍醐味です。
アイアンの番手とロフト角度と飛距離の関係
アイアンは、プレー中最も多く使用する重要なクラブです。
そのためアマチュアゴルファーは、まずアイアンでスイングの基本を身につけていくことが重要とされています。
アイアンは番手でロフトの角度が変わり、ロフト角で飛距離が変わります。
そして80~200ヤードの距離を狙ったところへ打つことができるクラブです。
また、細かい打ち分けができるように、最も番手が多いのも特徴です。
実際にラウンドするときに、キャディバッグにはアイアンが半分近く占めています。
アイアンを使用するライも様々でフェアウェイやラフ、バンカーなどのシチュエーションで使用されます。
ウッドよりも短く、コントロールしやすいクラブです。
このようにゴルフの大半で使用するアイアンを得意にしていくことが、スコアアップのカギとなります。
アイアンの番手での飛距離の違いや、ライに合わせたスイングを体に覚えさせましょう。
そのためにも、練習場ではドライバーを打ってストレス解消させるだけでなく、アイアンを数多く打って練習しましょう。
ロフト角度と番手通りに飛ばないアイアン
いつも練習で出ているアイアンの距離が思い通りに出ない場合のチェックポイントはふたつです。
アイアンの番手間違いか、スイングがいつも通りではないかのどちらかです。
風がアゲインストやフォローのときには、アイアン番手の微調整が必要となります。
例えば、アゲインストの風の場合、いつも7番アイアンで150ヤードの飛距離でも、風の強さにより1~2番手上のアイアンを握るべきです。
フォローのときはその逆で1~2番手下のアイアンを握り、飛距離の調整をしましょう。
もうひとつの理由であるスイングはダウンブローができているかどうかです。
アイアンはロフトの角度によってボールの飛距離が決まっています。
その飛距離が出ない場合はアッパーブローになっている可能性が疑われます。
アイアンのロフト角が機能するためには、インパクト角度がロフト角と同じかやや立った状態でインパクトする必要があります。
そのためには、クラブの最下点よりもややダウンスイング気味のところでインパクトさせ、ダウンブローで打つことが必要です。
アイアンのロフト角度と番手の飛距離をつかむ方法
それではアイアンショットをダウンブローで打つためにはどうすれば良いのでしょうか?
最も大切なことは、フェースがボールに当たった後、最下点になるように打つことです。
ダウンブローでのショットを打つためには、ボールより先のターフを刈り取るイメージで打つと良いです。
練習場でダウンブローを練習するときは、最初はゴムティーなどでティーアップしてアイアンを練習すると良いでしょう。
その理由は地面から直接打つとダウンブローが身につく前に手を痛めたり、クラブのシャフトを折ったりしてしまう可能性もあるからです。
また、いろいろな番手で練習して、ロフト角度と飛距離の感覚も確認しましょう。
ダウンブローでのスイングでボールにうまくヒットするようになったら、直接ボールを置いて打ってみましょう。
大切なのは、ボールを打った後、クラブが軽くの上を滑っていくようなイメージで打つことです。
ただし、ダウンブローでターフを取るイメージだからといって、クラブをいたずらに人工芝に打ちつけたりしないように注意してください。
ターフを取るといっても、地面を軽く削り取るイメージです。
くれぐれもケガにだけは注意しましょう。
アイアンを練習するために良い番手
ショートアイアンからロングアイアンまで1本ずつ丁寧に練習できれば良いのですが、効率良く上達を目指す方法があります。
1本のクラブで感覚をつかみ得意の幅を広げていけば良いのです。
そうした基本となるクラブをどこに置くかと言えばやはり中間のアイアンとなります。
番手で言えば7番アイアンが良いでしょう。
この辺を重点的に練習していきスイングを磨き自分のスイングの原型を作るのです。
7番アイアンであればドライバーなどのような長いクラブほどに力みはないし、ロフトの角度も全クラブの中間位置にあるため、ある程度目標を狙うショットもできるはずです。
しかも9番やウェッジなどの短いアイアンのように小手先でごまかすスイングもできません。
しっかりとした腕の振りと体の回転を一体化させたスイングが要求されます。
ボールの位置、アドレスの姿勢など総合的に見ても応用のきく扱いやすいクラブと長さと言えます。
まずはいろいろなクラブを練習するのではなく、アイアンの中間である7番アイアンを練習していきましょう。
ロフト角度と番手のキャリー飛距離の重要性
一般的にアイアンの番手間の距離の差は10ヤードくらいです。
これは人によって違いがありプロや飛距離の出る人は15ヤードになります。
要するに自分なりの番手間の飛距離の差をつかんでおくことが大事なのです。
ここをしっかり確認しておかないとコースでグリーンを攻めるのにどのアイアンを選択して良いか正しい判断ができません。
アマチュアゴルファーが良くする失敗は、キャリーとランを含めた距離を自分の本当の距離と思い込んでしまうことです。
150ヤードの飛距離を7番アイアンでピン近くに寄せたことが何回かあると、ランを考えずに7番アイアンのキャリーの飛距離が150ヤードなのだと信じてしまうのです。
これが大きな間違いなのです。
ロフト角度と番手ごとの飛距離はキャリーで把握しておくことが大切です。
そうしないと池やハザード越えのときに、クラブ選択で迷うことになります。
その上で、ランがどのくらいあるかも掴んで、その距離も把握しておくようにしましょう。
パンチショットは番手やロフト角度より長さが重要
実践では フェアウェイの全てが絶好のコンディションで打てるとは言えません。
ボールが長めの芝に沈んでいる、ディボット跡の砂の上というときもあります。
ライの悪い場合や低いボールでグリーン上にぴったり止めたいときなどに便利なのが、アイアンのパンチショットです。
このスイングに限っては番手やロフトの角度はさほど重要にならないため打ち易いクラブを選びましょう。
通常のボール位置から1個くらい中に入れる程度で、ややハンドファーストを強めにしてあとは同じ感覚で構えます。
クラブは高く上げず、左腰の高さ辺りの低い位置で止めます。
そこがこのショットでのフィニッシュになるわけです。
スイングには勢いがあるので、手だけで低い位置に止めようとすると手首を痛める可能性もあります。
この場合には手だけを止めるのではなく、体の回転で一緒に止めるようにしてください。
フォローで体が左を向いたとき、グリップエンドが自分の中心を向いていますが、このポジションで体の回転や腕の振りを止めます。
このショットのコツをマスターすればドライバーからウェッジまで使えますし、少し距離のあるアプローチや林の中からの脱出など広範囲で利用することができます。
アイアンのロフト角度と番手を把握して狙うベストスコア
ゴルフをラウンドする中でアイアンはもっともウェイトを占めるクラブと言えるはずです。
いかに目標地点までズレなく運ぶためにロフト角度を合わせて、番手を選んでいくか?
進行方向のハザードをかわすための打ち出し角度や刻むための番手を選ぶのか?
ゴルフを楽しむためには、自分のボール軌道と飛距離を念頭に入れてベストスコアを目指しましょう。