子供がゴルフを始めるとき、ジュニア用のゴルフクラブを買い与えることになりますが、選び方を知っていますか?
子供の成長の度に買い替えるのか、先を見て揃えるのかと考えが広がりますが、そもそもゴルフを知らない親はどうしたら良いのか迷いしか出てこないはずです。
そこで今回は選び方の基礎を紹介します。
ジュニア用ゴルフクラブ以外からの選び方ではダメ?
日本の総人口減少はゴルフの世界にも影響を与えているようで、相対的なゴルファー数は減少し続けています。
そんな中で、ゴルフ協会や女子プロ協会が中心となって、ジュニアゴルフの育成に取り組んでいますが、裾野が広がっても継続しているジュニアはわずかなようです。
いくら練習場で上手く打てるようになっても、本番のプレーができなければ、いずれは飽きてしまうのが子供の性かもしれません。
ジュニアを受け入れるゴルフ場はありますが、自宅からの遠さを考えるとまだまだ環境整備が必要なのでしょう。
そんな中、ジュニア用のゴルフクラブの選び方は随分と幅が広がってきていて、小さな子供から大人と見間違うほどのジュニアまで、自分に合った道具を選べるようになってきました。
昔は女性用クラブを短く切ったものが主流でしたが、現在はジュニア専用ができただけでも環境は整備されてきたのが分かります。
ジュニア用のゴルフクラブの選び方は昔と違ってきた
ジュニア用のゴルフクラブの選び方で注意すべき点は、「昔とは違う」ということを買い与える親が認識することです。
まず子供の体型や体力に合わせて、ピッタリなものを選びましょう。
いずれ大きくなるからと、ワンサイズ大きなものを買い与えると、扱いに困ってそのサイズがピッタリしたころにはゴルフから離れているかもしれません。
特にクラブの長さは重要です。
現代の子供は足が長いとは言われていますが、大人と比べると頭身が違います。
身長に対する頭の割合が大きいので、実際にグリップを握らせてサイズを確認すると良いでしょう。
また重量はなるべく軽いものが扱いやすいのですが、ジュニア用は総じて軽く作られているため何も心配する必要はありません。
年齢にもよりますが、大事なのはカラーです。
大人でも気になりますが、子供は自分の嫌いな色だと「持ちたくない」と練習を拒否するのが普通のことになっています。
ランドセルや靴なども自分の好みのものでないと嫌がるのが現代で、昔とは違っていることを再認識しておくことが大切です。
長さの選び方がジュニア用ゴルフクラブでは難しい
ジュニア用のゴルフクラブで、長さが合わない場合が良くあります。
昔から比べるとラインナップは豊富になってきましたが、それでも大人ほどの種類はありません。
成長度合いにもよりますが、使えて2年間、もしかすると翌年には新しいものを購入するかもしれないため、長ければ思い切ってカットしましょう。
これから頻繁にシャフトカットをすることになりますし、グリップ交換もしなければならなくなります。
この際ですから、自分でシャフトカットができるよう、またグリップ交換ができるように道具等も含めて準備しておくと、選び方にこだわらなくてもピッタリのゴルフラブを与えることができます。
最初はあまり気にならないかもしれませんが、練習場で同じようにジュニアがいると、道具に目が行くものです。
子供は大人同様にブランド品やメーカー品が大好きです。
性格にもよりますが、二度買いする可能性があるようなら、最初から「ちゃんとした」ゴルフクラブを与えるようにしましょう。
親の立場からのジュニア用ゴルフクラブの選び方
ジュニアのゴルフクラブの選び方で、親の立場から注意したいのは予算です。
子供のためならと「親バカ」は結構なことですが、これから継続して練習を続けていくのかも分からないときに、完璧なゴルフセットを買っても仕方がありません。
安ければ安いほど良いと言えます。
もしも中古で良いサイズがあって劣化が激しいようでも、グリップだけ交換をしてあげると、練習する上では何の問題もなくなります。
最初は練習場でボールを打つだけですが、やがてはラウンドの機会もできてくるはずです。
そうなってくると両肩で背負うスタンド付きのキャディバッグが必要になります。
ここが2回目のゴルフクラブを購入するときですから、コースデビュー祝いまでは「練習用クラブ」として与えると考えたほうが良いでしょう。
比較的軽めのゴルフクラブが扱いやすいと前述しましたが、パターだけはヘッドが効いているものを選んだほうが、その重みでストロークできるので扱いやすいはずです。
ジュニア用を安価に探せる選び方
ジュニアゴルファーの成長は、大人からすると信じられない進化を遂げるので、「自分の子はプロになれるかも」と誰もが思うものです。
そのぐらい急激に上手くなると、ジュニアとはいえ大人用のゴルフクラブのほうが良い場合が出てきます。
またゴルフを始める前に野球やソフトボールの経験があると、そこそこのスイングスピードでゴルフクラブを振ることになります。
ジュニア用のゴルフクラブは、そういったランクを対象としていないので、シャフトが柔らかすぎて曲がるかもしれません。
シャフト交換はシャフト代のほかに、抜き差しの工賃とグリップ交換代がかかることが多く、新しいゴルフクラブを購入したほうが安上がりという場合が多いようです。
安く手に入れるのであれば、ネットオークションを開いたり、中古クラブを扱う専門店に出入りして、常に目を光らせておくしかありません。
ただし選び方で大切なことは、ゴルフの基本的な知識や経験がないと、見ただけでは見つけることができないということです。
ジュニア用ゴルフクラブの最良の選び方とは
ここまでは親が子のゴルフクラブを選ぶことを前提に、選び方のポイントを紹介してきましたが、ゴルフ経験がない、またはジュニアゴルフに詳しくはないという場合があります。
その場合、ゴルフ雑誌や指導教本などを調べた上での選び方も間違いではありませんが、やはり詳しい人に聞くのが確実です。
頼りになるのは、ゴルフ量販店の店員です。
品物を揃えているということは、商品知識があるわけですから、ジュニアの初心者に合ったものを選んでくれます。
またお買い得品やゴルフクラブ以外にも必要なものをトータルでコーディネイトしてくれるので、予算を伝えてお任せするのも良いかもしれません。
もう1歩進むことができるのであれば、ジュニアレッスンをしているプロに相談するのも良さそうです。
自分の生徒になる前提であれば、親身になってアドバイスをしてくれますし、ツテがあれば取り寄せもしてくれるかもしれません。
正しい情報を得るためには、詳しい人に聞くことが結果的に正しい選び方になるのではないでしょうか。
親次第で子に与えるクラブは決まる
子供がゴルフを始めるに当たり、ジュニア用ゴルフクラブを購入するときは、予算を決めてなるべく安価で、しかも子供が気にいるものを探すのが賢い選び方です。
ゴルフ経験がなくて良く分からない場合は、親身になってくれるレッスンプロやショップの店員に揃えてもらうのが得策です