ドライバーとスライスは切っても切れない関係です。
スライスからスコアを大幅に崩してしまうゴルファーも多数いるでしょう。
悩みの種でもあるスライスですが、逆にスライスが直ればスコアもまとまってくるはずです。
ゴルフを楽しむために、ドライバーのスライスを矯正して、ベストスコアを目指しましょう。
ドライバーショットのスライスで始まる一日と苦悩
朝一番のドライバーショットでのスライスは誰しもがある苦い経験です。
「あのときのドライバーがまっすぐ飛んでいればパーがとれていたのに。」
アイアンはスライスがでないのに、ドライバーだけスライスが出てOBもしくは林からのリカバリーショットをするようなラウンド。
これはアマチュアゴルファーなら誰しもが思い悩んでいるゴルフの難しさです。
この悩み、実はアマチュアゴルファーだけのものではありません。
アベレージゴルファーやクラブチャンピオン、そしてプロゴルファーでもドライバーショットのスライスに悩んでいる人は少なくありません。
こんなにも多くのゴルファーを悩ませるスライスですが、原因を突き止めて矯正すれば,スライスからフェード、そしてストレートと球筋が好転していきます。
ドライバーショットでのスライスには明確な理由があるので、気持ちの良い2打目を打てるようにスライスを矯正していきましょう。
せっかくラウンドするのなら一発のミスを後悔しながらプレイするのではなく、スコアアップを目指して楽しくプレイしたいものです。
ドライバーのスライスの理由と種類
ドライバーのスライスには確固とした理由があります。
●ドライバーのフェースが開いている。
●間違ったスイング軌道でショットしている。
ざっくり説明すると、この2つがスライスの原因となるのです。
また、スライス自体もいくつかの種類に分けられます。
【プルスライス】
打ったボールが目標よりも左へ飛び出した後、右へ曲がっていく軌道のスライスです。
このスライスは、アウトサイドインのスイングで、フェースがオープンになっていることが原因です。
【プッシュスライス】
打ったボールが目標より右へ飛び出した後、さらに右へ曲がっていくボールです。
プルスライスより性質が悪く、OBの可能性が高いスライスです。
このスライスは、インサイドアウトのスイング軌道で、フェースがオープンになっていることが原因です。
【ストレートスライス】
打ったボールが目標に向かって飛んでいくのですが、途中から右に曲がっていくスライスです。
このスライスはオンプレーンの正しい軌道でショットできたのに、フェースがオープンになっていることが原因です。
こうしたスイングを矯正してスライスを防止しましょう。
グリップでドライバーのスライス矯正
ここからは実際のドライバースライスの原因と矯正方法を紹介していきます。
意外かもしれませんがグリップもスライスの原因の1つです。
それではどんなグリップがスライスになりやすいのでしょうか?
それはウィークグリップです。
ではまずウィークグリップとはどんな握り方か説明します。
クラブを握るときに親指と人差し指の付け根の間にVの字ができます。
そのVの字が左右の手両方とも左肩を指すグリップの形がウィークグリップです。
このウィークグリップのメリットは左手の甲の角度がドライバーのフェースの角度とシンクロしていることです。
スイング中のフェース角度が左手の甲で確認できるため、ある程度の球筋をコントロールできます。
しかし、デメリットとしてはスイング中にフェースが開きやすくスライスを量産してしまうことです。
よってグリップによるスライスの矯正として、ニュートラルグリップをおすすめします。
ニュートラルグリップとは先程のVの字が右肩を指す握り方です。
これでスライスの原因の1つであるグリップは解消されるはずです。
Vの字が右肩よりさらに右側方向を指すとストロンググリップになり今度はフックに悩まされるので気をつけましょう。
スイングでドライバーのスライス矯正
ティーショットでのドライバーは距離を出そうとしていつも以上に力が入り、OB一直線の大スライスを良く目にします。
ではどんなスイングがスライスをより多く起こしてしまうのか説明します。
それはアウトサイドインの軌道によるスイングです。
飛距離を出すのは体の回転とヘッドスピードの掛け算ですが、つい腕の力だけでドライバーを振り回してしまいがちです。
これではまず体が開いてしまい、そこへ遅れてドライバーヘッドが追いかけてきます。
そしてドライバーのヘッド軌道は外側から内側、つまりアウトサイドインとなり、当然フェースも開いてしまいます。
よってスライス確定のボールとなるのです。
それでは、スイングの矯正方法を説明しますが、スライスの出にくい理想の軌道はインサイドインです。
ドライバーのヘッドが内側からインパクトゾーンを通って、また内側から抜けていく軌道です。
このスイングであればトップのときにフェースが開かなければほぼスライスは出ません。
スイングを矯正して理想のスイングプレーンを身につけましょう。
ドライバーのフェースでスライス矯正
次はスライスの根源であるフェース向きの説明をします。
スライスが出るのは、フェースが開いた状態(オープンフェイス)でボールに当たってしまうからです。
どんなに理想のスイングでも、オープンフェースだとスライス確定となってしまうのです。
ドライバーはネック軸回り慣性モーメントが大きいため、トップでヘッドが開くと戻せなくなります。
それではドライバーのオープンフェース矯正方法を説明します。
基本と言えば基本かもしれませんが、ボールの右側面を見つめるようにアドレスしましょう。
これを実践できれば自然と体の軸が斜め右の軸となり、体の突っ込みを予防してくれます。
体の突っ込みはオープンフェースに繋がるので気をつけてください。
次はトップまでの動作ですが左手の親指が上を向くようにトップまでアドレスします。
そしてトップのときにクラブフェイスが斜め上を向くアドレスこそが、スクエアフェイスで理想となります。
その理想のトップからダウンスィングで腕を下ろすときは右手の角度を変えずに下ろし、インパクトのときは左手の甲が飛球線方向を向くようにします。
最後の仕上げであるフォロースルーでは、ヘッドのトゥーが上を向くように振り抜きましょう。
上を向くように振り抜くためには右手を伸ばす必要があります。
この流れでスィングすればオープンフェースとなることはありません。
鉛でドライバーのスライス矯正
グリップ矯正やスイング矯正だけでなく、ドライバー自体でスライスを矯正する方法があります。
それは、鉛をクラブに貼ることです。
ドライバーに鉛を貼ることによりスライスを矯正できるのですが、その理由を理解しておきましょう。
スライスはオープンフェースによって起こってしまうものだと話してきました。
鉛を貼ることによりドライバーヘッドは重心距離が短くでき、ネック軸回り慣性モーメントが小さくなるためスライスしにくくなります。
また重心角を大きくすると閉じようとする力が大きくなります。
次は貼り方の説明です。
【ヒール側に鉛を貼る】
重心距離を短くすることでスイング中にフェースを返しやすくできます。
これはヒールに近ければ近いほど効果的です。
【後方側に鉛を貼る】
ドライバーのソール後方に鉛を貼ることで、重心深度が長くなりアッパー軌道でスイングがしやすくなります。
そしてフェースが閉じようとする重心角が大きくなり、捕まったインパクトを迎えやすくなります。
鉛はゴルフ専門店で購入できるので是非試してください。
ドライバーのスライスを矯正してからがスコアアップの道
今回、ドライバーショットのスライス矯正方法を説明してきました。
セカンドショットがフェアウェイから打てると気分もスコアもまるで違います。
いかにドライバーショットを高確率でフェアウェイに運べるか、これこそがゴルフを楽しむためのコツだと思います。
スライスに理由は多々あるので、自分のスライスの原因を見つけて矯正しましょう。
それができれば、ベストスコアは目の前です。