パターが上手くなるレーザー光線を使った練習方法とは

思っているようにパター打てないときは、レーザーを照射できる練習器具を活用すると、効率良く上達できるようになります。

ミリ単位のフェースの歪みや転がるボールの方向を修正できます。

ここからは一度は試したいレーザー光線を使ったパターの練習方法を紹介します。

レーザー光線を使ったパターの練習でフェースの歪みを直す

パターは練習しないと上手くなりませんが、練習の仕方を間違えていると遠回りになって上達するのに時間がかかります。

そうならないためにも正しい練習方法で成果を出していくことが必要です。

そのためには「正しい練習法」を知らなくてはいけません。

ところがパターの練習法には正解がないのです。

昔から「パットに型はなし!」と言われるほど、構え方や打ち方は自由とされています。

もしも正解が分かっていれば、世界のトッププロがわずか30センチのパッティングを外すことはないはずです。

ドライバーやアイアンのスイングについては、たくさんの「基本の構え方」や「基本の打ち方」がありますが、パターにそれがないということは「基本」がないと考えても良いのかもしれません。

ただ守らなければならない、最低限の決まりごとはあります。

それはフェースが打ち出すラインと直角であることです。

カップとボールを結ぶパッティングライン上でボールを転がすためには、正確な方向性が必要です。

自分では真っ直ぐにヘッドを出しているつもりが、フェース面が斜めの状態でインパクトをしていることがあります。

このフェースの向きを修正していくことが、正しい練習法になります。

そこでセルフチェックできるレーザー光線を使った練習法を紹介していきます。

パターを練習するときはレーザー光線の上を転がしてチェック

パターの練習にレーザーを活用するというのはまさに現代的ですが、使用するレーザーは特別危険なものではありません。

学校の講義や企業のプレゼンで、ボードの文字や図表を指し示すレーザーポインターと同種のものを活用し、フェースの向きを修正していくというものです。

最初のうちはレーザー光線に慣れてないので気になるかもしれませんが、1日練習していると光の輝きに馴染んでくるはずです。

パッティングラインの後方からレーザー光線を照射すると、1本の細い線が現れます。

普通のライトだと先になるほど照射している光が広がりますが、レーザー光線は同じ太さで1本のラインを作ってくれます。

要するに、これから狙うパッティングライン上の転がりが、正確であるかを判断することができるわけです。

それまでは仮想のラバーカップを置いてカップインしたらOKといった練習法を取っていたと思いますが、微細なフェースの向きまでは分からなかったはずです。

それがレーザー光線のラインから1ミリずれただけで、フェースの向きがスクエアでないことが分かります。

レーザー光線の上を転がすパターの練習をすれば上達必至?

「レーザーを使ったパターの練習とはこれだけ?」と思うかもしれませんが、フェースの向きに絶対の自信があれば、下りのパッティングラインでも、強気でガツンと打っても不安はなくなります。

方向が間違っていないのですから、距離をピッタリに合わせる必要はありません。

ストレートでガツンと打てば、カップインの成功率は格段に上がることになります。

プロでも、その日の距離感が合わないことはありますが、渋野日向子プロのように強気で打てれば、距離感を気にする必要もなくなり、ある意味パッティングが簡単になるはずです。

ただ練習を繰り返しても、なかなかオンラインで転がってくれないことがあるものです。

自分ではパッティングラインに対して、フェースを直角に合わせているつもりなのに、右や左に傾く癖がついていて、打ち出す方向がわずかにブレることがあるでしょう。

レーザーを使った練習器具の活用法を少し変えることで、このわずかなブレを修正することができます。

レーザーを使ったパターの練習で成果が出ない理由とは?

パターを構えたときに、パッティングラインの後方線上からレーザーを照射すると、転がるボールによってフェースの向きのズレを知ることができます。

あとはオンラインになるように、フェース面を徐々に修正していく練習をしていくわけですが、1度ついてしまったストロークの癖は簡単に消えるものではありません。

パターのヘッドを引くときに、ドライバーやアイアンのテークバックと同様に、右手首を甲側に折る癖があるとフェースはすぐに開きます。

ゴルフスイングであればコックをリリースするときに右手首は元の状態に戻りますが、パターのストロークは手首を固めて動かないようにするため、曲がったままボールを打つことになります。

他にもそれぞれの悪癖があって、しかも「間違っていない」と思い込んでいますから、普通にパターの練習をしても直せる可能性は少ないわけです。

さらに繰り返し練習をすることで、その癖は強固なものになってしまい、気がついたとしても勝手に反応してしまい直せない体になっていると思われます。

パターの練習にレーザーを取り入れたときに注意すべき点

ここまではパッティングラインの後方線上から照射していましたが、今度はスタンスの後方、つまり背中側からレーザーを照射します。

フェース面とレーザー光線をピッタリに合わせて、そこからヘッドをストロークしてボールを打ち出します。

このときレーザー光線とフェースの向きが一致していなければ、打ち出すボールはオンラインになりません。

この練習はフェースの向きが正しいかだけに集中できます。

ボールの行方を気にする必要はなく、もちろん距離感や転がりの良さなどを考える必要もありません。

最初は30センチの幅でストロークし、確実にフェースの向きが合ってきたら、次に50センチ幅へと広げていってください。

この練習で気をつけなければならないのは、パッティングフォームです。

パターの構え方は自由ですが、正確にストロークしようとするあまり、フェースとレーザー光線が合致する部分を覗き込んでしまい、極端な前屈みになり歪んだ姿勢になるのは避けてください。

レーザーを使った正しいパターの練習法からのアレンジが大事

例えばアドレスのとき、スタンスを取っている両足には均等な体重をかけているとします。

ところがグリップを引こうと左肩を動かした瞬間、ほんのわずかですが左足に体重がかかっていれば体は左側に傾きます。

その左への傾きによってグリップの位置がわずか2センチ左にずれると、パターのロフト角は1度減りフェース面はほぼ垂直の状態になります。

このままストロークすると、ボールは無回転で押し出されることになり、芝の摩擦によって転がりが不安定になります。

先ほどのようにスタンスの後方からレーザーを照射すると、フェースの位置が分かるだけではなく、視線からはグリップとも一致しているはずです。

つまりフェースだけを意識するのではなく、グリップの位置を通して、アドレスからテークバックに入るときの姿勢もチェックすることができます。

「パットに型はなし」ですが、正しい練習方法によってフェースを合わせるストローク法を身につけ、そのあとで自分流にアレンジすると、安定したパッティングができるようになっていくでしょう。

パットの名手になるためにレーザーを照射できる練習器具を活用しよう

パターはレーザー光線が照射できる練習器具を使うと、効率良く練習することができます。

パッティングラインの後方からレーザー光線を照射するとオンラインで転がっているかをチェックできますし、フェース面に合わせて照射するとスクエアなストロークが身につくようになります。

少しでも興味が湧いたら試してみてください。