ドライバーの飛距離とヘッドスピードの速さを比較しよう

ドライバーの飛距離を伸ばすためには、飛びの条件となるボール初速と打ち出し角とバックスピン量を比較してみる必要があります。

どれかが劣っていると、飛距離が最大限まで伸びることはありません。

ドライバーの飛距離をアップさせるためのスイングについて解説します。

他のゴルファーと比較してドライバーの飛距離が足りない理由

ドライバーの飛距離が物足りないと感じているようなら、今一度スイングチェックをしてみてはいかがでしょう。

他のゴルファーと比較して飛距離に不満がある場合、その問題はスイングにあることが多いようです。

市販されているドライバーに価格や性能の違いはあっても、ルールに定められた条件内で作られていますから、思っているよりも大差はないはずです。

仮に50ヤード以上の差がついていたとしたら、新しいドライバーを探すよりも、スイングに違いがあると考えたほうが良いわけです。

繰り返しスイングの練習をすれば、必ず飛距離は伸びます。

ただし効果的な練習をしないと、その飛距離が伸びるまでには相当な期間を要することになるため、まずは練習方法を知ることが大切です。

飛距離を生むスイング練習は、「スイングスピードの強化」と「ヘッドスピードの加速」を身につけることです。

スイングスピードはひたすら素振りをするだけですが、わずかな時間でも毎日取り組むことが大切です。

ドライバーの飛距離が比較にならないほど伸びる方法

ドライバーの飛距離を伸ばすためには、スイングスピードを強化するための素振りが必要です。

素振りやっていますか。

最低でも1度に200回の素振りは必要ですが、1回の素振りが2秒だとすると10分もかからずにできる練習です。

やる気さえあれば、3か月で比較にならないほどのスイングスピードが身についているはずです。

素振りをするときは、汗が吹き出るほど一生懸命に振ることと、スイングの最下点を意識することです。

一生懸命にスイングするというのは、だらだらとしたスイングをしないという意味です。

握り方や構え方、またはスイングフォームをチェックするような「間を空ける練習」をせずに、ひたすら振ることが大事です。

風切りが常に鳴るようにスイングをすることで、スイングスピードの速さをチェックしていくようにします。

最初のころは、体の右サイドで風切り音は鳴っているかもしれませんが、正しいスイングができるようになると、左サイドから音が聞こえるようになるでしょう。

ただし、それにはもう1つの条件であるヘッドスピードの加速が必要になってきます。

ドライバーの飛距離とヘッドスピードを比較する

ドライバーの飛距離を狙うために習得しなければならないのが、加速するヘッドスピードです。

ドライバーはアッパーブローでインパクトをしなければなりません。

ティーアップしたボールよりも手前でスイングの最下点を迎えて、そこを通過してヘッドを浮かび上がるときにボールをとらえるスイング方法です。

他のクラブと比較すると、例えば5番アイアンは上から下へと振り下ろしただけでインパクトはできますが、ドライバーは最下点を通過させてからが勝負です。

力任せに振り下ろすのではなく、ここで必要なのは効率の良いスイングです。

ゆったりとしたリズムでも、ヘッドスピードが速くなるための技術を習得しなければなりません。

ヘッドスピードを加速する方法は、手首を使うスイングでできます。

テークバックで左手首を親指側に曲げて、腕と親指で90度の角度を作ります。

そしてダウンスイングでは、インパクトの直前に親指側に曲げた手首を小指側に曲げます。

体の前でグリップを構えて、手首の力だけでヘッドを持ち上げ振り下ろす、この動作をスイング中に取り入れるとヘッドスピードは格段に速くなります。

ドライバーの飛距離を比較すると格段にアッパーブローが良く見える!

素振りによってスイングスピードを速くし、コックをギリギリでリリースするタイミングを習得すれば、飛距離は格段に伸ばすことができます。

ただし、この2つの練習で得られるのはインパクトの衝撃力であって、打ち出す角度は身についていないかもしれません。

ドライバーに必要なインパクトの形はアッパーブローです。

ボールの下から打ち上げるのがアッパーブローですが、これにはティーアップでボールの位置を高くしておく必要があります。

ドライバー以外のクラブはレベルブローのスイングですが、ドライバーのロフト角はほとんど12度以下ですから、適正な打ち出し角の14度以上には足りていません。

そのためロフト角12度ならアッパーブローの2度を加えて打ち出す必要があります。

これによって適正な打ち出し角が得られたことと、ヘッドの進行方向へのベクトルパワーが伝わってインパクトの衝撃をより強く与えることができるようになります。

さらに飛球中のブレーキとなるバックスピン量が減ることで、レベルブローのインパクトとは比較にならないほど飛距離を伸ばすことができるのです。

飛距離の3大要素を比較するとドライバーの飛びが分かる

ドライバーの飛距離を伸ばすためには、インパクトの強さが必要なのは間違いないことです。

そのためにはスイングスピードよりも効率の良いスイングでヘッドスピードを速くしなければなりません。

左手首のコックを使ったスイングによって、スイングの最下点からインパクトまでのヘッドスピードは加速します。

さらに飛距離を伸ばすためには、正確なミートが必要です。

フェースの芯となるスイートスポットでインパクトをすることで、反発が強くなり格段に飛距離は伸びるからです。

このヘッドスピードの速さとスイートスポットでのミートが相まって、飛距離の条件となる「初速」が速くなります。

これにアッパーブローのスイングによる適正な「打ち出し角」と、「スピン量」の抑制によって、飛距離の3大要素である3条件がクリアできることになります。

この3要素をクリアするためには、自分のスイングにあったロフト角を選ぶ必要があります。

12度と9度のドライバーを比較すると、9度のほうがインパクトの衝撃を強く与えることができ、しかもスピン量を少なくすることができます。

ただし、9度を使うためにはプラス5度の打ち出し角、つまり強めのアッパーブローが必要になります。

ドライバーの飛距離をロフト角12度と9度で比較した結果

ドライバーの打ち出し角を変えるのは、思っているよりも難しいものです。

スイングの最下点からインパクトまでの距離を変えるわけですから、ドライバーのスイング軌道を変えるのと同じことになります。

ロフト角12度のドライバーであれば、アドレスでのヘッドをセットする位置は、ボールから10センチほど離したところで十分です。

対してロフト角9度になれば、もっと離すと考えるかもしれませんが、スイングの最下点はほぼスタンスの中央であることに変わりはないため、それではティーアップが左足の外側になってしまいます。

12度も9度も、左足内側のくるぶしの延長線上であることに変わりはありません。

つまり12度と比較して9度のほうが、よりハンドレイトのイメージを強くすることでヘッド浮かせる必要性が生じます。

そのためにはスイングの最下点からインパクトまでのヘッドスピードをさらに加速することで、グリップが中央にある間に5度プラスのアッパーブローをすることが求められます。

つまり12度よりも9度のほうが飛距離を伸ばすことはできますが、よりヘッドスピードが速くなければ理想とする打ち出し角でインパクトをすることができないということです。

ドライバーのヘッドスピードが速くなければ飛距離は伸びないというのは、ここに理由があります。

ドライバーの飛距離はヘッドスピードを比較すれば分かる

ドライバーの飛距離を伸ばすためには、効率の良いスイングでヘッドスピードを速くしなければなりません。

初速と打ち出し角とスピン量の3大要素が満たされることで飛距離は伸びるからです。

またロフト角12度より9度のほうが飛距離が出るのも、ヘッドスピードの速さが関係しています。

シャフトの逆しなりを最大限使えるようなスイングができるようになれば、ロフトがもっと立ったドライバーを選べるようになるでしょう。