ドライバーショットの後に、フェアウェイウッドやユーティリティでセカンドショットを打つ回数はラウンドでどれだけあるのでしょうか。
そのときにチョロやダフリなどで飛距離が全然出せなかったといったミスが結構見られます。
両クラブとも、飛距離を稼ぐクラブです。
そのためミスを少なくしてパーオン、もしくはグリーン周りまで運びたいものです。
飛距離を重視するかグリーン周りを重視するか
ゴルフは14本のクラブを利用することができます。
最近のアイアンの組み合わせは、5番、6番、7番、8番、9番、ピッチングウェッジの6本で売り出されていることが多く、それ以外に確実に入れるクラブとしてはドライバーとパターですよね。
したがって8本は確定として、残り6本は自分の好みでアレンジするということになります。
ここで、ドライバーに次ぐセカンドショットで使うフェアウェイウッドやユーティリティをどのように組み合わせるかという点と、グリーン周りで使うウェッジを2本にするか3本にするかという点がポイントとなります。
女性に比べ、男性は体格面でも筋力面でも優位ですから、重いロングアイアンをコントロールすることも可能でしょう。
その際は、4番アイアンを入れて飛距離と方向性を兼ね備えるセッティングにすることも多くあります。
フェアウェイウッドとユーティリティの役割
特に、フェアウェイウッドとユーティリティはドライバーとアイアンの間を埋めるクラブになりますので、どう組み合わせるか悩むプレーヤーも多いのではないでしょうか。
クラブセッティングを考える上で重要なのは、ドライバーがどれだけ安定して飛ぶかがまず基準となります。
ここでレベル別にドライバーの飛距離を見てみましょう。
左の数値から、あまり飛ばない人、平均的な人、良く飛ぶ人となっています。
男性 200-230-260
女性 150-175-200
このようなところです。
一般的なゴルファーでドライバー230ヤードの後に選択するクラブとして、500ヤードを越えるロングコースもあるわけですから、残り270ヤードを打たなければなりません。
4番アイアンを入れていたとしても、170ヤード行くかどうかというところでしょう。
そうなると、フェアウェイウッドやユーティリティは必ず必要になってくるクラブです。
フェアウェイウッドとユーティリティの平均的飛距離
では、フェアウェイウッドとユーティリティの飛距離をみていきましょう。
代表的なフェアウェイウッドとしては、スプーンと呼ばれる3番ウッドやクリークと呼ばれる5番ウッドでしょう。
7番ウッドや9番ウッドも市場には多く出回っていますが、飛距離で言えばこの辺りはユーティリティやロングアイアンとも重なってきますので、どちらを選択するかは好みとなってきます。
左の数値から、あまり飛ばない人、平均的な人、良く飛ぶ人となっています。
3番ウッド
男性 180-215-235
女性 125-150-180
5番ウッド
男性 170-195-210
女性 105-135-170
3番ユーティリティ
男性 180-200-220
女性 130-150-180
4番ユーティリティ
男性 160-180-200
女性 115-140-160
5番ユーティリティ
男性 150-170-190
女性 100-125-150
6番ユーティリティ
男性 140-160-180
女性 90-110-140
あくまでも目安の距離ですが、クラブの設計とヘッドスピードから算出した距離になりますから、概ね信用できる数値ではないでしょうか。
飛距離が重なるクラブも多いためクラブの特性を知ろう
飛距離の比較をしてみましょう。
平均的な男性の飛距離に絞って見てみると、やはり飛距離が一番伸びるのは3番ウッドと言えます。
セカンドショット以降300ヤード残っている場面では、3番ウッドが打ちこなせると大変有利になりそうです。
また、3番ウッドはドッグレッグのコースで、飛距離を抑えてティーショットを打つ場合にも有効です。
さて次に飛距離の出るクラブは5番ウッドかと思いますが、3番ユーティリティもほぼ同じかそれ以上の飛距離を出せるクラブとなっています。
ここは、好みが分かれるところでしょう。
どのメーカーもという訳ではありませんが、一般的なロフト角とシャフトの長さを比較してみると、5番ウッドはロフト19度で42.5インチ、3番ユーティリティはロフト角19度で40.25インチとなっており、似たような飛距離になるのではないでしょうか。
操作性で言えば、若干短いためユーティリティのほうが扱いやすいとか、ヘッドが大きくソールが滑ってくれるので打ち易いと感じるならば、フェアウェイウッドを選ぶなど色々試打してみると良いでしょう。
一般的には、フェアウェイウッドは3番5番を入れているゴルファーが多いと思われますが、5番ウッドを入れずに3番から6番まですべてユーティリティを揃え、4番アイアンと5番アイアンを抜くといったセッティングも面白いかもしれません。
ユーティリティにはウッド型とアイアン型がある
フェアウェイウッドに苦手意識を持っているゴルファーは、ユーティリティを中心にセッティングすることを考えていると思いますが、ユーティリティのウッド型はフェアウェイウッドと似ており、苦手意識を持ったままスイングするせいか、当たりはするけれど、打ちこなすことができないというゴルファーもいるようです。
そういった人はアイアン型のユーティリティを試してみてください。
まず、アイアン型のユーティリティの特徴をおさらいしましょう。
最近では、海外ツアーで活躍するプロの中では、ウッド型のユーティリティを使うプロは少なく、アイアン型が主流となっています。
「プロが使うのなら、難しいクラブではないの?」と思われるかもしれませんが、アマチュアゴルファーの多くは、ボールが高く上がったほうが良いと考えている人が多く、ウッド型ユーティリティとアイアン型ユーティリティを比べた場合、ウッド型のほうが弾道が高くなるため、ウッド型を選択している人がほとんどでしょう。
しかし、アイアン型ユーティリティは、ロングアイアンに比べて軽いため操作し易く、ウッド型ユーティリティに比べて方向性に優れています。
弾道が低いことも、プロにとっては風の影響を受けにくく、狙ったところに運びやすいというメリットでもあります。
アマチュアゴルファーにとっても、アイアンは打てるけれどウッドが苦手だという人は、飛距離にも方向性にも優れ、アイアンの感覚で打てるアイアン型ユーティリティを入れてみるのも良いでしょう。
フェアウェイウッドやユーティリティは非力でも飛ぶ
さて、3番ウッド以降のクラブセッティングについては、ロングアイアンを打てるゴルファーであれば、5番ウッド、4番アイアンからピッチングウェッジまで入れ、パターで11本となります。
すると残りをどう使うか考えてみます。
やはりグリーン周りとバンカー用にアプローチウェッジとサンドウェッジを入れたいところです。
このセッティングだと、5番ウッドで200ヤード、4番アイアンで170ヤードとすると、その間を埋めるクラブが欲しいところです。
あと1本をどうするか考えましょう。
4番ユーティリティを入れて180ヤードのクラブを作ると具合が良さそうです。
その際にもアイアンが得意であれば、アイアン型ユーティリティを入れるというのも検討できます。
では、ロングアイアンが苦手という人のセッティングはどうでしょうか。
現実的にはウッドもロングアイアンも苦手という人は多いと思いますが、ゴルフが飛距離をある程度必要とするスポーツである限り、レベルアップしていくしかない問題でしょう。
ここでは、老齢化や女性でロングアイアンを振る筋力がない人向けのセッティングを考えてみます。
フェアウェイウッドやユーティリティはミートする技術があれば、楽に距離を得られるクラブですから、3番ウッド以降、5番ウッド、4~6番ユーティリティ、6~ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ、パターの14本というセッティングもありです。
自分の体格、筋力に合ったクラブセッティングをしよう
フェアウェイウッドとユーティリティには共通項も多く、飛距離も重なる部分が多くあります。
両クラブともシャフトは長いものの、非力でも振れるクラブですから、大振りをせずコンパクトにミートすることができれば、ある程度の飛距離が得られます。
しかし、フェアウェイウッドは傾斜地から打つことは非常に難しいです。
まずは、ティーショットが平坦なライに打つことができた場合には実践で打ってみましょう。