ユーティリティが下手!アイアンと打ち方が違うの?

使えるようになれば万能と言われるユーティリティですが、意外と苦手というゴルファーも多いのではないでしょうか。

基本的にはアイアンの打ち方と同じで問題ないと言われていますが、うまくいかない人向けに原因や対策をお伝えします。

ユーティリティの打ち方がうまくいかない原因

万能クラブと呼ばれるユーティリティですが、どうしても自分は苦手だという人もいるようです。

ユーティリティはロングアイアンの代替えクラブとして誕生しましたが、今ではひとつのカテゴリとして、各メーカーもより良いものを開発しようと取り組んでいます。

そうしたユーティリティが苦手な原因は、打ち方に問題があるケースが多いですが、その根本は間違ったイメージにあります。

代表的なものは次の通りです。

●ウッドと同じ打ち方をイメージしている

かまぼこ型のヘッド形状から、フェアウェイウッドと同じ打ち方を強くイメージし、ボールを上げようとしているケースです。

●アイアンと同じ打ち方をイメージしてもボールの位置がウッドと同じ

イメージと実際やっていることがちぐはぐになっているケースです。

●シャフトが軽すぎる、軟らかすぎる

意外に多いのが、純正のセッティングのままで合っていないケースです。

打ち方は、アイアンと同じで全く問題ないですが、それを阻害するものがこの通り多くあります。

苦手な人は、この機会にユーティリティの打ち方を改善しましょう。

アイアン型のユーティリティにして打ち方のイメージを変える

まずは、ユーティリティのかまぼこ型のヘッドからウッドと同じイメージが強くなってしまう人向けに話をします。

クラブの性能もそうですが、ゴルフは意外にイメージが大切です。

ユーティリティがうまくいかない原因も間違ったイメージからかもしれません。

そのような場合、クラブをアイアン型に変えるだけで、うまく行く(打ち方が変わる)可能性があります。

アイアン型のユーティリティは難しいイメージがありますが、ウッド型と比べ大きな変化はありません。

ロングアイアンに比べ、ボールが上げやすい作りになっているのは事実です。

ウッド型とアイアン型の大きな違いは重心深度です。

ウッド型のほうが重心深度が深く、ヘッドスピードがなくてもボールが上げやすくなっています。

一方アイアン型は重心深度がウッド型に比べ浅くなっています。

しかしアイアンと同じイメージが持ちやすく、ダウンブローで打ちやすくなります。

アイアン型のユーティリティの良いところは弾道の低さと操作性です。

ウッド型より多少難易度は上がりますが、使えるようになればメリットも多く受けられます。

フェアウェイウッドが苦手だからユーティリティがうまく打てない?

ユーティリティにウッド型のイメージを持っている人の中にそもそもウッドが苦手という人もいるのではないでしょうか。

先に話をした通り、ユーティリティの基本的な打ち方はアイアンと同じです。

しかし理解していながらもウッドのイメージが残って、打ち方に影響が出てしまっているのです。

アイアン型に変えることをひとつの策としてお伝えしましたが、フェアウェイウッドそのものの打ち方を変えてみてはどうでしょうか。

フェアウェイウッドが苦手な人は、ドライバーと同じようにアッパーブローやレベルブローで打つことを強くイメージした打ち方です。

そのためトップのミスが多く、ボールがうまく上がりません。

そのイメージがユーティリティにも影響しています。

基本的にはドライバー以外のクラブは地面にボールがある状態で打ちます。

それはフェアウェイウッドも同様です。

地面にあるボールはある程度打ち込むことでバックスピンを増やし、ボールが上がります。

そのためレベルブローというより、多少ダウンブローで打ち込むイメージが必要です。

そんな打ち方をしたらダフってしまうと心配するかもしれませんが、ソールは広いため滑ってくれますから安心です。

ボールの手前から打ち込むイメージでフェアウェイウッドも練習し、イメージを払拭すれば、ユーティリティも問題なく打てるようになります

ボールの位置はミドルアイアン、しっかりと打ち込む

アイアンと同じ打ち方のイメージはできているけれど、ユーティリティではうまくボールが上がらないため苦手意識が強い人がいます。

このような人は、イメージと実際やっていることがずれているのかもしれません。

特に影響するのがボールの位置です。

番手が上がるほど、ボールを左(右打ちの場合)にずらす必要があります。

ただしこのボールを左にずらすことに落とし穴があります。

アイアンの場合は、体の中心から左へずらしていきます。

それに対してフェアウェイウッドやユーティリティはどうですか?

ドライバーのボールの位置を基準に右側にずらしていないでしょうか。

そのため本来あるべき位置よりも、ボールが右側に行ってしまうケースがほとんどです。

ユーティリティはまずはミドルアイアンと同じ、もしくはそこからボール半個分ほど左に置いてアドレスを取るようにしましょう。

ボールの位置によってアドレスの角度が変わり、しっかりと打ち込めるイメージが湧くはずです。

地面にあるボールを打つ場合は、全てアイアンの延長線上で考えボールの位置を決めることが大切です。

自分のボールの位置をあらためて確認するようにしましょう。

打ち方ではなくユーティリティのセッティングを疑う

これまでは打ち方のイメージについて話をしましたが、今度はユーティリティそのものを疑ってみましょう。

クラブセッティングを行う場合、ドライバーとフェアウェイウッド、アイアンとウェッジのそれぞれの流れで決めていきます。

ユーティリティは後発のクラブだけに、フェアウェイウッドとアイアンの飛距離の差を埋めるために使われるのが一般的です。

つまり選ぶのも後から選ぶことになります。

ユーティリティは単体(アイアンの流れを汲まず)で購入することが多いため、クラブの重量フローセッティングの中で浮くことがあります。

具体的にはロフト角から飛距離を割り出して買ったものの、重量が軽く、アイアンと振り心地が全く変わってしまうことです。

特にアイアンのシャフトはこだわるのに、ユーティリティとなるとそのまま純正品を使う人が多くいます。

同じメーカーの同じシリーズであればそれなりに考慮されていますが、そうでない場合は注意が必要です。

アイアンと同じように打っているのに上手くいかない人は、シャフトが軽すぎる、また軟らかすぎるケースがあるため、一度アイアンのシャフトと比較してみてください。

ロングアイアンではなくユーティリティを使うメリットとデメリット

ユーティリティは万能クラブであるとおすすめしてきましたが、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

中にはロングアイアンの打ち方をマスターすれば良いという意見もあると思います。

ひとつの選択肢として、難易度の高いロングアイアンを打てるようになることは苦手クラブを無くすという意味でメリットはあります。

しかしラウンドでスコアアップを目指す際に、必ず必要になるかどうかというのがポイントです。

《ユーティリティを使うメリット》

・ミスショットの許容範囲が大きい
・ロングアイアンに比べて、ボールを上げやすい
・ヘッドスピードが遅くても使える

ミスをしてもある程度狙い通りの飛距離を出すことができます。

これはロングアイアンでミスしたときの大幅に飛距離をショートするものと比べると、かなりお得です。

《ユーティリティを使うデメリット》

・ボールが沈んでいるライでは使いにくい
・操作性がロングアイアンに比べて落ちる

万能クラブとはいえ、状況によっては使えないこともあります。

このようなときは、ミドルアイアンやショートアイアンを使ってカバーすることを前提とすれば、デメリットとはいえ大きなダメージにはなりません。

ユーティリティを積極的に使おう

ユーティリティはプロゴルファーでも多用する万能クラブです。

うまく使えるようになれば、スコアアップも簡単に目指せます。

あきらめずにユーティリティを使いこなしましょう。