パターが長すぎると感じたときは、シャフトカットするば違和感なく構えることができるようになるでしょう。
カット方法を知れば、ショップに頼まなくても自分で簡単に好みの長さに変えることができます。
そこで今回はパターのシャフトカットの方法と必要な道具を紹介します。
自分の構えにパターを合わせる方法はシャフトカットが良い
パターを構えたときに違和感があるとしたら、シャフトの長さに問題があるかもしれません。
店頭で販売されているパターの多くは34インチで、あとは前後の1インチ差で揃えられているはずです。
それ以外だとレディース用やジュニア用に短めのタイプになるでしょう。
なぜ34インチばかりが並んでいるかといえば、ゴルフが盛んになった昭和40年前後から日本人の平均身長が170センチだからです。
近年は以前と比べと大型化しているような気はしますが、統計上は50年以上前から平均身長はほぼ横這いの状態なのです。
この平均身長を基準にして品揃えをした結果、売れ筋はやはり34インチのパターだったことから、いまでは店頭の8割を占めるようになったと言われます。
一方でパッティングフォームはどんどん自由度が増して、いわいる変則的な構え方をするゴルファーが多くなってきています。
その多くは前傾姿勢を深くするため、グリップ位置の位置が合わずに短く握っています。
このようにパターの長さが合わないときは、思い切ってシャフトカットして自分の構えに合わせる方法をとると良いのではないでしょうか。
パターのシャフトカットの方法を知り道具を揃える
パターのシャフトカットする方法は意外に簡単です。
装着されているグリップを外して、グリップエンド側から不要な長さをカットし、またグリップを装着するだけです。
ただしシャフトカットするには、必要な道具を揃えることと事前に作業の方法を知っておくことが大切です。
まずはパターのグリップを外す方法から確認してみましょう。
一般的にグリップ交換をするときは、そのグリップが劣化したことが原因で新しいものに取り替えるか、新しいグリップの性能を見込んで交換するため、古いグリップは不要になります。
そのためカッターで縦に切り込みを入れて、粘着してるグリップを剥ぎ取ります。
対してシャフトカットするときは装着されているグリップが必ずしも劣化しているとは限りません。
そのグリップがまだ使えると思うのであれば、再利用できるように外さなくてはいけないので、そのために専用の工具が必要になります。
パターのシャフトカットの前に必要なグリップを外す方法
パターをシャフトカットするときに、装着されているグリップを再利用する場合には、グリップを外すための方法として特殊な工具が必要なのですが、ネットショップで「ホビー用注射器」と検索すると数百円のものが見つかるはずです。
針先が鋭利な医療用のタイプだとグリップラバーを突き破る恐れがあるので、針先がフラット加工されていて、しかも針の長いタイプを選ぶと使いやすいでしょう。
この注射器でグリップ交換溶液やホワイトガソリンをシャフトとグリップの間に注入します。
グリップラバーはシャフトに貼られた両面テープで粘着されていますが、その間に溶剤を入れると溶けてくるので、グリップエンドから引っ張るとズルズルと抜けてきます。
ちなみにホワイトガソリンはオイルライターの油ですから、コンビ二やドラックストアでも購入できます。
もしも自宅に灯油のような揮発油があれば、ネット購入しなくてもそれを活用すれば十分に役立ちます。
パターのシャフトカットはグリップを再利用できる方法をとる
シャフトとグリップの間にホワイトガソリンを注入するときは、注射器で少量を入れてはグリップを揉み、また違う角度から針を入れて同じことを繰り返します。
ねじってグリップが動き出したら、溶剤によって粘着剤が溶けてきている証拠ですから、回しながらグリップエンド側に引っ張りましょう。
外れたグリップの中には粘着剤が残っているので、割り箸の先に溶剤のついた布を巻いて綺麗になるまで擦ってください。
またグリップを外したシャフトには、両面テープが残っているのできれいに剥ぎ取り、粘着剤がなくなるまで溶剤の染み込ませた布で拭き取り綺麗にします。
外したグリップとシャフトを綺麗に磨き溶剤が乾燥すれば、いよいよシャフトカットです。
多くのパターのシャフトはスチール製なので、ここではスチールシャフトのカットの方法を確認します。
どのくらいカットするかを決めるには、まずパターのアドレス姿勢をとって、自分の手の位置でグリップのついていないパターを握って確定しましょう。
簡単なシャフトカットの方法は作業場にパターを持ち込む?
パターのシャフトカットの位置が決まったら、鉄ノコかパイプカッターもしくはサンダーでカットすることになりますが、簡単な方法はホームセンター内のDIYコーナーで電動工具を使ってカットしてくることです。
まず持ち込みがOKなのかをホームセンターに確認してから使用料を支払えば、パワーカッターを下ろす数秒でシャフトカットができます。
ここで大事なことは、切断面のバリをヤスリで磨いてから自宅に持ち帰るようにすることです。
切断面の角は鉄用のヤスリで擦っておかなければ、グリップにシャフトが挿入しにくい場合があるからです。
またシャフトは確実に脱脂するために溶剤をつけた布で磨いて、完全に乾燥したら両面テープを貼ります。
シャフトにクルクル巻く螺旋巻きと直線的に貼る縦貼りと2つの方法がありますが、ここでは縦貼りで紹介します。
パターのような肉厚のグリップはそれらの違いは感じられません。
グリップの長さに合わせて先端部分からグリップエンドにかけて真っ直ぐに両面テープを貼り、そのまま切らずに折り返して裏面まで貼るだけです。
パターのシャフトカットで1番大事なことは採寸の方法?
パターのシャフトカットが終わり、外していたグリップを元に戻します。
シャフトに両面テープを貼ったら、グリップエンドの空気穴にティーを挿して栓をしてから、グリップの内部に溶剤となるホワイトガソリンを入れます。
注射器を使って注入すればグリップの表面に溶剤をこぼすこともないでしょうから綺麗な仕上がりになるはずです。
その中に入れた溶剤を両面テープに回しかけると、両面テープの表面はヌルヌルになるので、あとはグリップエンドの栓を抜いてからグリップを装着するだけです。
しっかりグリップエンドまでシャフトが入ったら、フェース面とシャフトの表面が合うように微調整してください。
微調整の方法は、敷居のような段差にフェースをスクエアに合わせて、グリップ表面の平らな部分が正しい向きになるようにすればOKです。
外気温にもよりますが、グリップ内部の溶剤が揮発するまでには1日~2日かかるので、それまではグリップを触らずに放置してください。
なおシャフトカットの位置を自分の構えに合わせるとき、必要以上にアップライトにならないように気をつけましょう。
グリップがない状態でアドレスの姿勢をとると、シャフトを立てて構える傾向が強くなりがちです。
シャフトカットしたパターを構えて短すぎると取り返しがつかないので、しっかりカットの位置を定めることが大切です。
パターのシャフトカットは作業の方法と用具の準備が大事
パターのシャフトカットの方法は、グリップを外してシャフトをカットし再度グリップを戻すという手順です。
シャフトカットの場合には、グリップを再利用するケースが多いので、溶剤を注入するための針の長い注射器が必要になります。
あとはカット位置の採寸だけを注意すれば、構えやすいパターに仕上げられるでしょう。