それぞれのゴルフクラブの種類と性能を理解していますか?
初心者にとっては知らないことばかり、また初心者でなくとも何となく経験から道具を使い分けているだけという人もいるでしょう。
上手くなるためにはまず道具の違いを知ることからです。
初心者はもちろん、そうでない人も初心に返ったつもりでゴルフクラブについて一から学んでみましょう。
ゴルフで使える全ての道具は
ゴルフのルールでラウンドではキャディバッグに最大14本のクラブを入れることができます。
しかしゴルフで使える道具は14本以上あります。
それらの中から自身に適したものやゴルフ場によっての自身の戦略によって使う道具を選ばなければなりません。
その際にやはりそれらの道具の違いを良く理解しておくことが必要になります。
まずウッド系ではドライバーと呼ばれる1番ウッドとそれ以下のフェアウェイウッド(以下FW)があります。
FWは2~11番までありますが、一般的に良く使われるのが3・5・7・9番ウッドです。
次にアイアンですが1~9番アイアンまであります。
メーカーによってはそれ以降もありますが、これから紹介するウェッジを番号で示しているだけが多いです。
まだ歴史の浅い道具なのがユーティリティー(以下UT)です。
UTはFWとロングアイアンの中間に位置するクラブになり、○番と示されているものもあれば、ロフト角で示されているものなど多くの種類があります。
そしてウェッジになりますがアイアンと同じような形状になるのですが、これも56度や58度などロフト角で示されることが多いです。
最後にグリーン上でカップに入れるために使うパターになります。
飛距離が出せる道具であるウッド系の違い
先に話したようにゴルフ道具のウッド系にはドライバーとFWがあります。
ドライバーはほとんどの方がご存知だと思いますが、ティーショットで使うことがほとんどです。
最も飛距離の出るクラブになるので飛距離を出したいティーショットで使うのです。
ドライバーとFWの違いは既に理解できている人が多いかもしれませんが、FWの違いはどうでしょうか。
FW自体はその名の通りフェアウェイで使用される、これもまた飛距離を出すことを重視した道具になります。
しかしフェアウェイだけでなくショートホールやコース戦略のためティーショットでFWを使用する場合もあります。
番手が小さいほどロフトが立って距離を出しやすくなります。
2~5番までのFWは飛距離を出すための道具として距離を稼ぎたいパー5でのセカンドショット等に使うことが多いです。
それ以降のショートウッドと呼ばれるFWは、アイアンでダフリやすい人が使う比較的使いやすい道具です。
FWに特に決まりはないのですが奇数番号のクラブが組合せとして選ばれることが多いです。
ゴルフでは選択肢が広いアイアンの違い
アイアンは基本的に狙ったところへ打つことを目的に使用する道具です。
しかし同じアイアンでも番手によって用途には当然違いがあります。
1~4番アイアンはロングアイアンと言い、グリーンまで距離がある場合に攻めたいときに使用します。
と言ってもロングアイアンは難易度高めなのでグリーンまで距離がある場合にグリーンをダイレクトに狙うのは上級者でないと厳しいです。
プロゴルファーでもトップレベルでないとロングアイアンでピンを攻めるようなショットはなかなか難しいと言われているくらいです。
よほどロングアイアンに自信がない限り、FWと同じような用途での使用をオススメします。
アイアンとしての役割として特に使えるのが、5~9番のミドルとショートアイアンです。
これらの番手の自分の飛距離をしっかりと把握しておき、ダイレクトにグリーンを狙いましょう。
特にショートアイアンはスピン力も高まるのでグリーンだけでなくピンを直接狙っていくにも効果的です。
確実に狙えるようこのあたりの道具を的確に使えるようにしておきましょう。
ゴルフ道具の中におけるウェッジの違い
ゴルフ道具ウェッジの違いを知っておくのはラウンドする上で大切です。
ウェッジにはピッチングウェッジ(以下PW)、アプローチウェッジ(以下AW)、サンドウェッジ(以下SW)があります。
またメーカーによっては56度や58度などロフト角で示しているものもあります。
アイアンセットに含まれているウェッジは基本的にPWやAW、SWで表示されています。
PWはロフト角が44~48度で、低い弾道で転がすアプローチをする際に使います。
AWはロフト角が49~53度で、上げて転がす、もしくは上げるアプローチで使います。
アプローチに特化したウェッジと言っても良いでしょう。
SWはロフト角が56~58度でボールを高く上げたアプローチ、もしくはバンカーで使います。
もちろんアイアンと同じようにそれぞれのフルショットの距離でフェアウェイからグリーンを狙う際に使うこともできます。
アイアンセットにPWが入っています。
そのPWのロフト角を基本としてAWやSWのロフト角を選ぶと良いでしょう。
ゴルフ道具の中で特別な存在であるパター
実はゴルフ道具の中でも特に違いを理解して欲しいのがパターです。
それはパッティングがゴルフスコアに一番影響を及ぼすからです。
またゴルフの中で特に繊細なショットを要求されるので選択には慎重になって欲しいです。
パターには「ピン型」「マレット型」「L字型」「T字型」「2ボール型」があります。
これはヘッドの形状によってこれらに分けられます。
ピン型はバランスが良くミスショットになりにくいので初心者でも使いやすいです。
マレット型は直進性の高いボールが打ちやすく、ヘッドを真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す人に向いています。
L字型はアイアンのようにネックがヘッドの端にあり似ているのでアイアンのように振ることができ、操作性も高いです。
T字型はボールを転がすのではなくパチンとヒットするような打ち方の人が使いやすいです。
2ボール型はマレット型よりもヘッドが大きく、ヘッドの動きが目視ではっきりと分かるので振りがブレやすい人には目印となって良いです。
このようにヘッドに形状によって特徴が大きく変わってくるので、自分のパッティングの特徴や癖、悩みに合わせて選ぶようにしましょう。
違いを知るからこそできるマネジメント
ある程度打てるようになってきたらゴルフでは次のステップとして「マネジメント」があります。
初心者はただグリーンを目指して「前進あるのみ!」なのですが、中~上級者になるとコースレイアウトを考えてコースマネジメントやリスクマネジメント、スコアマネジメントをしなければなりません。
そのマネジメント力がスコアを大きく変えてきます。
そのために必要なのが道具の違いを知ることなのです。
グリーンへ近づくために出来るだけ距離を稼ぎたいときはFWを選びます。
しかしグリーンまでに障害物があったり、上手く打てればグリーンオンというような状況でFWを選ぶのはギャンブル性が高すぎます。
もしロングアイアンを的確に打てるのであればロングアイアン、そうでなければ得意なアイアンの距離を残すように刻むのがマネジメントです。
確実にグリーンに乗せるときはスピンを効かせられるアイアン。
ピンに寄せたいのであれば更にコントロール性の高いウェッジ。
深いラフならアイアンかUT、浮いている状態であればFWなど道具の違いや特徴によって使える場面を瞬時に判断することができます。
ラウンドで何気なくクラブ選択している人はもう一度道具に付いて学んでみるとラウンドの内容がグッと変わるでしょう。
道具の使い方によって用途は大きく変わる
ゴルフ場にはあらゆる所に障害物があったり、ライが違ったりと基本的な打ち方、道具の性能そのものを活用する場面というのは少ないです。
道具の違いや性能、特徴を知ることによってそのような状況でどのような打ち方をするのか、どのクラブを使えば良いのかが分かります。
FWも短く持ち、フェースを被せることで木の枝の下を転がすように出すことのできるクラブに変身します。
道具の様々な使い方を研究をするのもゴルフ上達の第1歩です。