はじめてアイアンを購入する初心者だからこその選び方とは

ゴルフショップにはたくさんのアイアンセットがあります。

さらに店頭に並ばないモデルを含めると、もう初心者はどれを選んで良いのか迷って当然です。

そこでゴルフを始めるときのアイアンの正しい選び方のポイントを知れば、絞った中から自分に合ったものを探しやすくなります。

ここからは初心者のためだけにアイアンの選び方のポイントを紹介します。

アイアンセットを選ぶ初心者が最初に決めておくべきポイント

ゴルフ初心者が最初に行わなければならないのは練習と言われますが、それよりも先に道具を揃えなくてはなりません。

通常は7番アイアンでスイング作りをして、ある程度ショットが安定してから、ドライバーなどのウッド系に移行していきます。

そのためにはアイアンを購入しなければなりません。

ただ一旦購入すると、そう頻繁に買い替えるものではないので、しばらくはお付き合いをしていくことになるので、選び方は慎重を期す必要があります。

もっとも初心者であればどんなアイアンが自分に合っているのか、アイアンの特性やマッチングが分からなくても当然のこと。

そこで初心者向きのアイアンの選び方について考えていきます。

まず大事なことは予算、つまり購入金額の上限を決めなくてはいけません。

ゴルフショップではピンからキリまで並んでいるので、予算に合わせて選ぶことはできますが、結果的に予算よりも高い買い物をすることが多いようです。

いずれ買い替えるのですから、無理して高価なモデルを選ばずに、多少傷がついても気にならないくらいの予算内のものから選びましょう。

アイアンセットの上手な選び方は初心者でも同じ!

予算の範囲内に絞ることができれば、選び方はかなり限定できると思います。

同じようなモデルなのに値段に大きな違いがあるのは、材質や作り方だけではなく、発売年度によるものがあります。

ゴルフに限らず年度落ちになると、価格は安く設定されますが、それは過剰在庫を放出しているわけではありません。

製造ラインですでに収益を上げたのにもかかわらず、年度が変わっても人気がある場合は、新商品との価格差を考慮して価格を下げています。

そういったことから、初心者のうちはボロボロになるまで打ち込みが必要になるので、安価のものがあれば迷わず選びたいところです。

最初のアイアンセットの使用期間はおよそ3年と思って購入し、あとは技量によってまったく違うタイプを選ぶことになるはずです。

もしも年度落ちでも予算が合わないときは、中古を扱うゴルフショップを回るしかありません。

また量販ショップで実物を確認してから、ネット通販で同じタイプのアイアンセットを探すことができれば、新品価格の3割程度で購入できる場合があります。

初心者だからこそアイアンの選び方は触って確かめる

予算範囲内のアイアンが見つかったら、まずは握ってみたいものです。

予算を抑える選び方としてはネットを利用すると確実ですが、初心者の場合には「自分に合ったクラブ」を見分けるのが困難です。

そのためできれば店頭で実際に手にとってグリップを握り、ヘッドを揺らしてみたいものです。

スイングや試打できる場合もありますが、初心者がその場でスイングやショットして確かめるのは難しいかもしれないので、ここはフィーリングで確かめましょう。

グリップを握ってヘッドを左右に揺らすだけで、自分に合っているのかが分かるものなのです。

ドライバーほどシャフトに柔らかさはありませんが、「ヘッドが効いている」とか「軽く感じる」というのは、シャフトのバランスが影響しています。

技量の進捗によって、この感覚は変わっていきますが、当面は相性の良いクラブで練習ができるようになります。

ちなみにシャフトの硬さR・S・Xと分かれていますが、初心者のうちはRを選択すると間違いはありません。

アイアンの選び方で大事なのは扱いやすさ

アイアンの役割は、自分の意思で狙った箇所にボールを運ぶこと。

そのためには操作性が重要になるわけですが、初心者の場合には「扱いやすさ」がポイントになってきます。

価格とフィーリングで、店頭にあるアイアンセットはかなり限定されているはずです。

その中から扱いやすさを選ぶのですが、選び方のポイントはヘッドの形状です。

普通は「打ってみなければ分からない」はずですが、アイアンに限ってはヘッドの形状である程度のことは分かります。

アイアンのヘッドは、昔からある肉厚が薄いタイプのマッスルバック、後ろ側がへこんでいるキャビティバック、肉厚な中空などもありますが、初心者向きなのはキャビティバックです。

ただへこんでいるだけでなく、特にポケット構造になっているタイプがおすすめです。

現在店頭で並んでいるのはこのキャビティタイプが多いので、探すのに苦労することはないはずです。

そのキャビティの中から、ソール(底)が広いタイプを選ぶと打ちミスを防いでくれます。

キャビティタイプの特徴は、芯(スイートスポット)が広いことです。

打点がぶれてもしっかりボールをとらえられ、まさに初心者にはピッタリのアイアンになります。

アイアンの選び方で大事な身長差も考慮したい

アイアンの選び方のポイントとして体格を考慮しなくてはいけません。

初心者や上級者に関係なく、身長や腕の長さが違えば、グリップを握る位置も変わってしまうからです。

一般的には身長が高ければグリップを握る位置も高くなり、逆に身長が低ければグリップの位置も低いものを選ばなくてはいけません。

アイアンのシャフトはヘッドから斜めに伸びています。

この斜めの角度をライ角と呼びますが、一般的に日本モデルは身長170センチを基準にセッティングしていると言われています。

もしも自分の身長が180センチであれば、170センチで丁度良い位置からグリップを持ち上げなくてはいけません。

このときヒール(根元側)が浮いて、トゥ(先端)だけが接地することになります。

するとインパクトの手前でトゥにより強い抵抗を受けて、ヒール側が先行するのでスライスになる可能性が高くなります。

そのため購入したショップの工房でライ角調整をしなければなりませんが、材質や形状によって根元を曲げることができるアイアンは限られているので、身長が極端に違う場合は最初に適正なライ角を測ってもらうと良いでしょう。

初心者が選び方で注意しなければならないアイアンとは

アイアンは飛ばす道具ではないので、選び方の基準に飛距離を入れても意味はありません。

初心者の場合には、想定されている飛距離を出すことができれば問題はありませんが、少しでも経験があると「飛ぶアイアン」を欲しがる傾向が強いようです。

ゴルフメーカーもそのニーズを知っているので、多くの飛ぶアイアンを製造しています。

アイアンの場合には「番手」が距離の目安になりますが、この番手と距離はメーカー・モデルによってまったく違います。

中には「7番」と刻印されているのに、飛距離は「5番」で設定されているものまであります。

この飛ぶアイアンは「ストロングタイプ」で表示されていますが、初心者のうちはスタンダードなタイプを選んだほうが良いでしょう。

ストロングタイプでスタートしてしまうと、スタンダードタイプを使えなくなる可能性があるからです。

一般的には5番から9番までのアイアンセットがストロングタイプに多いので、あとは店頭でスタッフに確認しましょう。

ちなみに飛ぶアイアンを使用するのは、「他者に負けたくない」というゴルファーならではの心理が働いていると言われています。

負ける基準がまだ備わっていない初心者には、番手間の距離が長いストロングタイプよりも、10ヤード刻みで打てるスタンダードタイプを選ぶようにしましょう。

アイアンの選び方は買い替えても惜しくないものを

アイアンを選ぶときに「初心者用」と表示されているのは少ないはずです。

選び方のポイントは、価格はもちろんのことヘッドの形状や体格、またフィーリングがピッタリくるものから選ぶようにしましょう。

さらに技量の進歩によって、3年程度で新しいものを購入しても惜しくはないものを選ぶようにするのがおすすめです。