正しいドライバーショットで初心者も飛距離アップできる!

勢いよくドライバーを振っている初心者の男性ゴルファーが、ゆったりとしたリズムで振っている女子ゴルファーに飛距離で負けてしまうことがあります。

その理由として、ゴルフスイングの基本が分かっていないことに問題があります。

今回は正しいドライバーショットの仕方を紹介します。

ドライバーの飛距離に不満がある初心者はコレが足りない?

ゴルフの初心者でもドライバーが飛ぶ人がいれば、逆に飛ばない人もいます。

この違いはパワーによるものも一因に挙げられますが、道具を使う動作に慣れているか、もしくはコツを知っているかがポイントになります。

ドライバーの飛距離がアップするのは、なによりヘッドスピードが関係しています。

40m/sよりも速いヘッドスピードで正しくインパクトができれば、打ち出すボールの初速が上がり、飛距離が伸びる要因となるのです。

ヘッドスピードのほかにも、飛距離アップするためには打ち出す角度が重要です。

ヘッドスピードの速さによっても違いはありますが、一般的には14度くらいが良いといわれています。

さらにスピン量を抑制することが必要です。

フェースの傾きであるロフト角によって、インパクとしたときにバックスピンがかかります。

普通にスイングすると4500回転前後になりますが、これが2500回転程度になると飛距離がぐんとアップします。

つまり道具の扱いに慣れていれば、初心者であっても自分の意思でヘッドをコントロールすることができて、飛距離を伸ばすことができるということです。

ドライバーに慣れていない初心者だから飛距離が伸びないのではない

ゴルフ初心者でも道具の扱い慣れているというのは、ゴルフのスイングができるという意味ではありません。

野球やソフトボールなどで身体を使ったスイングを体験したことがあると、わずかな練習量でもある程度の飛距離を生み出すことができるということです。

身体を使ったゴルフスイングを野球に例えると、ピッチャーが投げる前に一旦右足に体重を乗せて、投げたボールにあわせて左足を踏み込んだ状態です。

右側から左側に体重は移動しますが、左足がブレーキになって、身体が前方に泳ぐようなことはないはずです。

ゴルフでも同じように、ドライバーのヘッドをトップの位置まで引くと、体重は右足の上に乗って、そこから左足に向かって体重を移動させます。

これが身体を使ったスイングなのですが、止まっているボールを打つのに体重移動をすると、インパクトでヘッドが遅れて擦れ球になってしまいます。

ただゴルフの初心者であることには変わらないので、本当の意味でのゴルフスイングはできていないはずです。

初心者だからこそ飛距離は大きく伸ばせる

初心者が本当のゴルフスイングのメカニズムを知って、その練習を続ければドライバーの飛距離をアップすることができます。

大事なことはインパクトの瞬間の正しいフェースの形です。

インパクトをするためにゴルフスイングをするわけですから、正しいフェースの向きを知ることでスイングの仕方が変わってきます。

ティーショットでドライバーを使う場合、ティーアップをすることになりますが、単にティーの上にボールを乗せていてはいけません。

ヘッドをソールしてフェースの最上部が、ボールの中間点と合っていることを確認するのです。

中間点よりもティーが低いと打ち出し角が足りずに失速しますし、高いと吹け上がる可能性があります。

正しくティーをセットしたら、ヘッドはボールから10センチ離してソールし、アドレスの姿勢を固めます。

この10センチ離したポイントが、ドライバーをスイングしたときの最下点です。

ボール寄りにソールするとテンプラの恐れがありますし、ボールから離しすぎてもトップする可能性があるので大事な距離です。

飛距離に不満のある初心者のためのドライバーのスイング法

ドライバーショットの飛距離に不満のある初心者の多くは、正しいインパクトができていません。

ドライバーはティーアップしたボールを打ちます。

ティーアップしたボールを、「下から上に向けて打つ」という、ドライバーショットのメカニズムが理解されていない可能性があります。

ヘッドは上から弧を描いて降りてきますが、その最下点はボールの手前です。

最下点を過ぎてから、ヘッドは弧を描いて上昇しますが、ここでインパクトを迎えます。

このときフェース面はターゲットよりも上方を向いている必要があります。

インパクトのときにフェース面が上を向いたことで、ロフト角以上の打ち出し角が得られ、フェースの傾きが解消されてバックスピン量が減少します。

このスイングがマスターできれば、ドライバーの飛距離の3要素である「打ち出し角」と「スピン量」はクリアすることができます。

あとは打ち出すときの「初速」を上げるだけです。

飛距離を求める初心者に必要な「ヘッドが走る」ドライバー

初心者であっても圧倒的なスイングスピードがあれば、ドライバーの飛距離は伸びるはずです。

ただ速いスイングが必ずしも速いヘッドスピードにはなりません。

筋骨隆々な一般ゴルファーよりも、華奢で小柄な女子プロの飛距離が勝っていることはご存知だと思います。

しかも、その多くは「ゆったり」したスイングで、振り回している印象は少ないのではないでしょうか。

そんな女子プロゴルファーのドライバーショットが飛距離を生む理由は2つあります。

1つ目は「加速するヘッドスピード」です。

初心者ゴルファーのスイングの多くは、ボールに向かってヘッドを振り下ろすイメージが強いのに対して、女子プロはインパクト後のフォロースルーのほうがヘッドスピードは速くなっています。

そのように加速するためには、テークバックで右腿の内側に体重を感じるくらい重心移動をし、そこからフィニッシュに向けて左足に重心移動をしていくことです。

この動作の途中にインパクトがあるとイメージすると、「ヘッドが走るスイング」ができるようになります。

初心者がドライバーの飛距離を伸ばすための3つのポイント

初心者のドライバーショットは、インパクトでボールの側面を狙うレベルブローの傾向が強いようですが、下から打ち上げるアッパーブローが正しい打ち方です。

その上で体重移動を加えてスイングをすると、ヘッドスピードが加速され飛距離アップが見込まれます。

このスイングであれば、腕力のあるゴルファーのほうが、ヘッドスピードは加速するはずです。

もし女子プロのような腕力に自信のなゴルファーが、ヘッドスピードを速くするためには、コックを使う必要があるでしょう。

ドライバーを構えて腕を動かさず、ヘッドだけを持ち上げてシャフトを地面と平行にすると、左手首は直角になります。

これが「コックは固まる」で、トップでの正しい形です。

次にコックをほどいてヘッドを元の位置に戻すことを、「コックをリリースする」といいます。

コックをリリースするタイミングは、グリップが右腿に差しかかるところです。

飛球線と平行だったシャフトが、リリースすることで垂直になります。

つまり一瞬でヘッドが90度左回転をしたことで、ヘッドスピードが増すのです。

正しいアッパーブローに体重移動とコックをプラスすることを覚えれば、初心者でも確実に飛距離アップができるはずです。

ドライバーの飛距離に不満なときの初心者用チェック項目

ゴルフの初心者がドライバーの飛距離に不満があるとしたら、正しいインパクトができていないと考えましょう。

ティーアップした高さやヘッドをセットする位置、またアッパースイングなどの基本をチェックします。

その上で、体重移動のスイングとコックの使い方ができれば、確実に飛距離はアップするのは間違いありません。