アイアンは塗装をDIYで甦らせるといつまでも使えるクラブ

アイアンはフェアウェイやラフ、土や砂等コースのあらゆるライからショットするためのクラブです。

そのため、砂や石、ラフ等あらゆる厳しいライからのショットにより毎回キズを負っています。

特にソールにある番手番号やメーカーロゴは塗装してあることが多く、キズに弱く色落ちしてしまうものです。

この色落ちや塗装剥がれがクラブを古く見せてしまう原因となります。

今回はその塗装の色をDIYで自分でも施工できる方法を紹介します。

アイアンの文字やロゴの塗装はDIYで補修

アイアンヘッドには番手文字やメーカーを表すロゴが刻まれています。

その番手文字やメーカーロゴはゴルフをプレーするうちに芝や汚れが溜まります。

特にバンカーショットを打った後は砂によりキズがついてしまいます。

ラウンド終了後、それらの芝や汚れ、砂を落とすために洗ったり磨いたりするうちに番手文字やメーカーロゴの塗装が徐々に剥がれていきます。

これらの番手文字やメーカーロゴが剥がれたところでアイアンの性能が落ちるわけではありませんが、やはり見た目が劣ってしまいます。

剥がれる度にアイアンセットを交換するのも大変です。

よってアイアンの番手文字やメーカーロゴの塗装が剥がれてきたら、そこを塗装して美観を取り戻しましょう。

ゴルフショップやゴルフ工房に依頼する方法が一般的で早いのですが、費用もそれなりに掛かってしまいます。

その費用が気にならなければ良いのですが、DIYで自分でも塗装する方法もあります。

しかもアイアンヘッドの塗装は特段難しいものではありません。

塗装を業者に任せる費用を練習やラウンドにまわすことができればスコアアップは近づくはずです。

DIYでアイアンを塗装するための道具

今回はアイアンを塗装するための道具を紹介します。

塗料はゴルフ用の塗装材として販売されているものがありますが、量販店で販売されているマニキュアでも代用可能です。

この塗料を早く乾かすためにドライヤーもあれば良いでしょう。

次に、そのマニキュアを塗る工程ではみ出した部分を拭き取るための除光液も必要です。

しかし、番手番号やメーカーロゴの初めから入っている塗装は除光液で剥がすことは難しいため、アセトンを使用します。

アセトンとは、有機化合物で水やアルコール類等ほとんどの油脂を良く溶かす性質を備えている溶剤で、大型のホームセンターやネイルショップで購入することができます。

次に塗料を拭き取るための布やキッチンペーパーと、予定以外の場所に塗料が付着しないようにマスキングテープもあれば良いでしょう。

後は、部屋が汚れないように床に新聞紙を敷いて、万が一塗料がこぼれたときでも床に塗料が付かないようにしてください。

これだけの道具が揃えばアイアンの塗装が可能となるため、DIYのほうがはるかに費用を抑えることが可能です。

アイアンをDIY塗装するための下準備

アイアンをDIYで塗装することは特段難しいことではないと説明しましたが、ここでは下準備を簡単に紹介します。

基本的な流れは、既存の番手番号、メーカーロゴの塗料を剥ぎ塗装し直します。

そして、はみ出した塗料を除光液で拭き取り、ドライヤーか自然乾燥で乾かすことが作業工程です。

一つずつ作業工程を説明すると、まずは既存のアイアンヘッドの番手文字やメーカーロゴの塗装を綺麗に剥がすことが必要です。

ここで綺麗に剥がすと強調した理由は、元々塗装が少しでも残っている上に塗装をしてしまうと、既存の塗装が剥がれると上から塗った塗装が一緒に剥げてしまうからです。

そこで問題なのが、最初から施している番手番号やメーカーロゴの塗装はクラブメーカーの塗装のため、なかなか剥がすことができないことです。

アセトンをティッシュ等に染み込ませて番手番号やメーカーロゴにそれを貼り付け、アセトンがそれらに行き届くまで時間を置いてから拭き取ってみてください。

そして既存のメーカー塗料を剥ぎ落したら、乾いた布で水分を拭き取り、除光液やアセトンでアイアンヘッド全体の手脂を拭き取りましょう。

DIYによるアイアン塗装工程

先ほども説明しましたがアイアンヘッドの手脂は完全に拭き取ってください。

この手脂が残ったまま塗装してしまうと塗料が浮いてしまいやすく、折角塗装しても剥がれやすくなってしまうので注意が必要です。

ここまで下準備をしたらついにDIYで塗装を始めます。

塗料(マニキュア)を塗る前には必ず材料を上下左右に振ってから使用しましょう。

底に沈殿した塗料を均一にしておかないと塗りムラができて仕上がりが綺麗にならないからです。

そうしたら塗装しますが、番手番号やメーカーロゴが複雑でない場合はその全体に塗料が行き届くように塗装しましょう。

一筆では塗料が番手番号やメーカーロゴの文字に入らない場合は、二度塗りして文字に塗料が完全に埋まっているか確認してください。

塗料(マニキュア)は5分から10分程度で自然乾燥しますが、室内温度により左右されます。

室内が寒いときにはドライヤーで乾かして時間短縮を図りましょう。

また、折角塗った場所が膨れているときはエアガミという現象で、塗料の中に空気が入っているはずです。

これだとアイアンを使用しているうちに簡単に塗料が剥がれてしまうため、固まる前に爪楊枝や針等の先が尖っているもので膨れている部分を突き、空気を抜いてください。

アドレスがしやすくなるアイアンフェース溝の塗装

アイアンフェースの溝の一番下の溝に塗装をすることで、アドレス時にフェースを合わせやすくなります。

その施工方法は簡単で、最下部の溝の両サイドにマスキングテープを貼って塗装するだけです。

元々アイアンの一番下の溝に塗装が施してある場合は、始めから塗っているメーカー塗装と同じ色の塗料を使用する場合は剥がなくても大丈夫です。

重ね塗りして問題ありませんが、塗装面に手脂等の脂が付いていて塗装後に色ムラができるのが嫌であれば、やはり剥がしてから塗装したほうが良いです。

塗装が終了したらしっかりと乾燥させて、はみ出した塗料を除光液やアセトンで拭き取ってあげましょう。

除光液を染み込ませた布やキッチンペーパーを平らにしてやさしく拭いてあげると、フェース表面の余分な塗料だけ剥がせて、溝の塗料は残るので綺麗に仕上がるはずです。

最後に簡単なアドバイスですが、ピンクやオレンジ等派手な色で溝を塗りたい場合は、白色で下地塗をした後にそれらの色を塗るとDIYでも綺麗に仕上がります。

アイアンのお手軽DIY塗装

アイアンを塗装すると綺麗な状態が保たれてモチベーションも上がります。

しかし全てのアイアンを定期的に塗っていくことは手間がかかり大変な作業です。

そのため番手番号を白く塗るだけでも、見た目も良く手間も省けます。

しかもその塗装には塗料やマニキュアを使わずに修正液で代用することも可能です。

マニキュアタイプの修正液は当然使用可能ですが、文具用の修正液でもしっかりとした白色を出すことができます。

マニキュアに比べて耐久性は劣りますが、アイアンの番手番号部分の脂分を中性洗剤で水洗いして修正液で塗装するだけですからお手軽です。

ゴルフクラブは番手番号が白ではっきりとしているだけでも、キャディバッグ内の印象が変わってきます。

しかもマニキュアやアセトン等の材料を使用せずにお手軽で施工が可能です。

30分も費やせばきっと全てのアイアンを塗装することも可能です。

DIYで番手番号の数字を白ではっきりと表すことで周りのプレイヤーからの印象も変わってきます。

是非、修正液での番手番号塗装も試してください。

しかし一つの問題点は白がはっきりとすると周りのプレイヤーに何番手のアイアンを使っているか把握されるため、ショートコースでオナーの場合は少し不利になるかもしれません。

アイアンは新品よりもDIY塗装のほうが通

今回はDIYでアイアンを塗装する方法と利点を紹介しました。

新品のアイアンセットは確かに目を見張るものがあり誰もが羨むのですが、使い慣れたアイアンを使い続けるのも素晴らしいことです。

しかもメンテナンスが行き届きいつまでも美しいのであれば尚更です。

それにはアイアンの塗装は必要であり、DIYで施工できれば愛着もさらに湧いてくることでしょう。

スコアの良いゴルファーはクラブの手入れも良くしています。

スコアアップを目指すのであればまずはメンテナンス塗装してみませんか。