ドライバーをレディースゴルファー目線の選び方で検証する

レディースゴルファーと一言でいっても、個々それぞれ体格も違えばゴルフスタイルも当然違います。

そしてレディース用のドライバーといっても、現在は様々なメーカーから多種多様なものが出ています。

その中から自分にピッタリなドライバーを探し出すのは、レディースゴルファーの皆さんは不得意ではありませんか?

ついつい有名なメーカーや、デザインやカラーリングなど見た目に拘ってしまったり、人任せにしてしまいがちです。

今回はそんなレディースゴルファーにピッタリなドライバーの選び方のポイントを見ていきましょう。

ドライバーの選び方の基準

レディースクラブの中で、買い替えのサイクルが最も多いのはドライバーだといえます。

やはり上達してレベルが上がれば、今より真っ直ぐ遠くへ飛ばせるドライバーが欲しくなるものです。

現在様々なドライバーが出ていますし、レディースのタイプも個々いますが、実はドライバーを選ぶ際の判断基準はふた通りしかありません。

それは飛距離と精度です。

言い換えれば、攻めと守りですね。

ご自分が今どちらを求めているかによって、選ぶドライバーの基準は変わってくるのです。

これに合わせてレディースゴルファーの体格や体力などを考慮していけば、自分にピッタリなドライバーに出会えるはずです。

それではこの判断基準を念頭に置いて、レディースゴルファーのタイプ別にドライバーの選び方のポイントを見ていきましょう。

とにかく飛ばしたいレディースドライバーの選び方

まず体格も良くて体力もあるレディースゴルファーの皆さんは、ゴルフショップなどで設けてあるレディース専用のブースから一旦離れてみましょう。

確かにレディース専用のブースには可愛い見た目もあり華やかではありますが、ご自分に合っていないドライバーを使い続けることによって変な癖がついてしまえば、戻すことに苦労をしてしまいます。

今は男性専用のドライバーでなくても、ユニフレックスのものもありますので、選択肢を広げてみてください。

そんな貴女がもしもとにかく飛ばしたいと思うのであれば、メンズシニア用、もしくはユニフレックスで短くて軽いドライバーを使用した方が良いかもしれません。

その際シャフトの硬さは、RやR2を選びましょう。

長さは45インチほどで、ヘッドの体積は440cc以下が望ましいです。

ロフト角はボールが上がりやすい12~13度くらいが理想的です。

どうしてもレディースのドライバーと比べると重たくなるので、ご自身のヘッドスピードが落ちない程度の長さと重さを選んでください。

そして、コースに出た際には14回ドライバーの出番がある事を考えて、体力的にも使いこなせることを前提に選んでいただきたいです。

次に一般的なレディースゴルファーが飛距離を伸ばしたいのであれば、長尺でヘッドの大きなものを選ぶと良いでしょう。

シャフトは体格も体力も比較的あるならAを、基本的にはLを選びましょう。

次にミスに強く優しいレディースドライバーの選び方を見てみましょう。

ミスに強く優しいレディースドライバーの選び方

とにかくミスが多いのでできるだけミスの減らせるレディースドライバーをお求めであれば、ヘッドは大きめでシャフトは短めのものを選ぶ必要があります。

このタイプのドライバーはスイートスポットも大きくミート率も下がりにくいので、振れば真っ直ぐ飛んでいく特徴を持っています。

ヘッドの体積は440ccから450ccくらいで、長さは43から44インチが望ましいです。

クラブのスペック表を見た時に、バランスという項目があります。

これは、スイングをした際のヘッドの重さの感じ方を数値化したものなのですが、レディース基準はC0です。

現在のレディースプロがメンズバランスのD0程度を使用しているのですが、これはさすがに無理ですから低めのものを選ぶと良いでしょう。

因みに優しいドライバーの代表格のゼクシオはCバランスですが、体力に自信のない方であればさらに軽く扱えるBバランスをおすすめします。

ここまで軽くスペック表の事を触れてきましたが、自分にピッタリ合うレディースのドライバーを選ぶにあたり、スペック表と向き合わなければ辿り着けません。

そこで必要な情報はヘッドスピードです。

もしもまだ計測された経験がないのであれば、レディースドライバーを選ぶのに必ず必要な情報になるので、ゴルフショップなどで一度計測してください。

それでは、ヘッドスピードから見るレディースドライバーの選び方を見てみましょう。

ヘッドスピードから見るレディースドライバーの選び方

上記の判断基準を見てきた上で、更に自分に合ったレディースドライバーを見つけるには、ヘッドスピードの計測は欠かせません。

なぜならドライバーのシャフトを選ぶ際に大事な情報だからです。

そしてもしもヘッドスピードが40m/s程あるのなら、レディース専用のドライバーでは合わないことが分かります。

それでは、ヘッドスピード別に合うシャフトの硬さを見てみましょう。

現在扱われているレディースドライバーのシャフトの硬さはスペック表を見るとLとAが一般的ですが、メーカーによってはRもあればLLも存在します。

まずヘッドスピードが25m/sまたはそれ以下であれば、フレックス(硬さ)LかもしくはLLを選びましょう。

そしてヘッドスピードが30m/s前後の方はAで、35m/s前後であればRを選ぶと良いでしょう。

とはいってもメーカーによってフレックスには誤差があるので、試打をして確認してみた方が無難でしょう。

続いてスペック表からみるレディースドライバーの選び方を見ていきます。

スペック表から見るレディースドライバーの選び方

それでは有名メーカから適当に選んで、このドライバーの特徴をスペック表から読み取り、今後のレディースドライバーの選び方の参考にしてください。

今回はテーラーメイド2018M4をご紹介します。

まずはシャフトはもちろん超軽量カーボン製で、フレックスはレディースのLのみと強気の選択肢です。

しかしながらロフト角は12度という事でわりと立っています。

そのためレディースのドライバーの中では上がりにくいタイプの様です。

ヘッドの体積は460ccで、ミスには強そうなヘッドです。

しかしながら、先ほど勉強したバランスはCクラスの4.5なので、そんなに優しくはないかと思いきや、調子が先調子ですので、ここでバランスをとっているようです。

ここで出てくる調子とは、シャフトが最もしなる部分です。

手元調子、中調子、先調子とあり、中調子なのが一般的なのに対して、手元に行くほど上級者向けといわれています。

恐らくロフト角が少ないので、調子を先にして上がりやすい構造を作っているのでしょう。

フェースも最先端チタンを使っているので、飛距離が出るのは間違いないでしょう。

続いてトルクは5.5とありますが、トルクとはシャフトのねじれ度合いを示す数値で、一般的にこれが高いほど曲がりにくいといわれています。

5.5は一般的にはやや大きい数字ではありますが、レディースのドライバーであれば6や7もあるので、それほど高くない事が分かります。

次も引き続きスペック表からみるレディースドライバーの選び方を見ていきます。

さらに細かくドライバーのスペック表を見る

続いてライ角ですが、これは地面にヘッドを置いた際に、シャフトと地面を繋ぐ角度をいうのですが、アイアンを選ぶ際にはかなり重要なのに対し、ドライバーの場合はティーアップするので、あまり気にしなくて良いといえます。

因みにこのドライバーのライ角は58度です。

そして長さは43.75と、やや短めなのがわかります。

以上がこのドライバーのスペック表から読み取る大事なポイントの情報です。

レディースドライバーの選び方の参考になりましたか?

このクラブは全体的にみて、大変バランスの良いドライバーといえます。

ただ、ロフト角が少ないので初心者の方にはハードルが高いドライバーのように感じます。

本当に自分に合ったドライバーを選ぶには、正しいスイングを身に付けている必要があります。

せっかくこのようにバランスの良いドライバーに出会えても、正しいスイングで使用しなければ、このドライバーの特性を活かすことはできません。

そして忘れてはいけないのが、どんなに他の人には評判の良いレディースドライバーであっても、自分のスイングとの相性が悪ければ思うような飛距離は出ないということです。

しっかり試打をして確認をしてから選んでください。

自分に合ったドライバーとは

どのクラブにも共通していえることだと思うのですが、自分がゴルフをする上でどこを目指すのかで、選ぶクラブは変わってきます。

ドライバーであれば飛距離を伸ばしたい。

それは目一杯自分の力で飛ばしていきたいのか、クラブを利用して楽に飛距離を伸ばしていきたいかでも違います。

また飛距離よりも、安定性を重視するのも選び方の基準となります。

一日も早く今の自分に合ったドライバーに出会えると良いですね。