毎年のようにゴルフクラブなどの道具が評価されています。
雑誌やネットではランキングなども発表されていますが、購入するときには参考にした経験はありませんか。
今回はゴルフ用品の評価の信憑性と活用法、またどの情報がもっとも信頼できるのかを考えます。
自社製品であるゴルフの道具に評価を与えるキャッチコピー
ゴルフの道具を選ぶときには、「爆飛び!」とか「ギュっと止まる!」みたいなキャッチコピーは購入者にとって大きな影響を与えます。
コピーは売るためにつけられるものですが、一方で商品のコンセプトを表しているものでもあります。
「飛び」と書かれていればドライバーであることが分かりますし、「爆」で飛距離がズバ抜けていることがイメージできるでしょう。
「そんな気がする」でこんな打ち出し方をすることはできません。
実際は飛ばないドライバーに過剰な宣伝文句は使いませんし、もしも飛びが実感できなければ2度と同じ系統の商品は買うことはなくなってしまうかもしれないからです。
つまり顧客が使用後に評価したときに、裏切ることがないようなコピーをつけているはずです。
ただこのコピーは発売するメーカーがつけているものなので、正しい評価になっているかは微妙なことがあります。
「爆飛び」の次に出す商品が「激飛び」であるように、テータに基づかない感覚的な表現は、時として選ぶ者を迷わせることもあるということです。
ゴルフ専門誌の道具の評価と自分の評価にギャップがある?
キャッチコピー以外で道具を選ぶときには、ゴルフ専門誌やゴルフサイトなどで情報集めることもあると思います。
おおむね道具の評価は、メーカーから提出されたデータを分析したもので、一応は科学的な見地から性能を5段階や星の数で表しています。
同時に使用感も掲載していて、試打会などで実際に使用したゴルファーのコメントによる評価もあります。
上級者・中級者・初心者と、さまざまな声はクラブを選ぶものにとっても参考になるでしょう。
もちろん総体的に良い評価であっても、自分にとっては合っていないものもあれば、なぜこの道具の評価が低いのか分からないというものもあります。
つまり自己評価と他者評価のギャップは十分に理解した上で、選択基準にしているのではないでしょうか。
ただし良く見てみると、その商品の広告が載っていたり、読者サービスで別商品の提供があれば自ずと評価は高まりますので、そこも勘案して参考にする必要はあるかもしれません。
レコード大賞の曲とゴルフの道具の高評価は同じなのか
ゴルフの道具の評価としては、「使用率NO.1」とか「販売数トップ!」といったコピーも、店頭やネットで見ることがあると思います。
もちろん使用実績は疑いようなく人気商品であります。
また販売数は業界シェアに直結するものなので、瞬時に評価の高さが分かるはずです。
多くのゴルファーに使われていたり、長く使われている商品であったりすると、それだけでも信用度は高くなります。
ましてプレーヤーの技量を選ばずに使用されているとしたら、選択する上で高い評価へと繋がるはずです。
ただ万人向けの商品が、必ずしも自分に合っているとは限りません。
販売数NO.1で受賞したレコード大賞の曲が自分にとって名曲だと思えるのは意外に少ないものです。
ゴルフクラブなどの道具も同じように、使用率や販売数が低くても自分にピッタリの品物もあります。
特に新作ほど実績がないので、データや試打などで自分に合っているかを確かめた方が確実です。
新薬とジェネリックの評価とゴルフの道具の評価は同じか
昔は『高いほど良いクラブ』という評価がありました。
「価格が高いものに悪いものはない」といった、性善説に立った評価の仕方ですが、まるっきり間違いとも言えません。
薬の話で恐縮ですが、開発されたばかりの新薬は価格が高く、数年後に後発品として出てくるジェネリックは低価格になります。
そのため後発品が出るまでの間は、利き目の高い新薬の評価は断然高いわけですが、ジェネリックが出てくると二分されていきます。
これはゴルフの道具も同じことで、新しい技術によって作り出されるとしばらくはそのメーカーだけが独占しています。
しばらくしてから他のメーカーも同種のものを作り出しますが、それまでの間は高評価を独占しているわけです。
ただたくさんの情報が氾濫しているので、素人には『新しい技術』を見分けることができません。
そこで、一つの基準となるのが価格です。
開発費をつぎ込んだ品は高めに設定されていますし、すでにジェネリック化しているものは販売価格を抑えることができます。
そうした違いを教えてくれるのは、ショップにいる専門の販売員なのです。
ゴルフの道具を購入するときは販売員の評価に注目!
ゴルフショップの量販店に行くと、「何かお探しですか?」「試打できますよ」と寄ってくる販売員を煙たがっていませんか。
彼らが持っている道具の情報は、専門誌やサイトのデータや使用コメントを超えています。
『今売れているもの』は、店頭での販売実績で分かりますし、全国の品薄情報まで瞬時に分かるからです。
さらに『これから売れるもの』と正確な未来予想も教えてくれますから、安くて安定しているジェネリックを選ぶか、技術の最先端である新薬を選ぶかは、彼の持っている情報を元に予算と好みで選ぶことができるようになります。
しかも試打品があるということは、これからメーカーが押す商品だということも分かります。
試作的な商品の場合には、市場の評価をみてから本格参入するので、試打品を提供していないことが多く、さらに改良を重ねてもっと良い商品が後発される可能性があります。
迷ったら店頭に出向いて専門家に聞くことがもっとも確実な選択の方法です。
ただし行く前に予備知識くらいは頭に入れておくようにしましょう。
道具選びではゴルフショップの店員の評価にも裏がある可能性もあり
ゴルフの道具を購入しようとするときは、ショップの店員さんの評価を鵜呑みにすることはできません。
なぜならゴルフショップは会社としての強化商品があり、市場の動向に関係なく『イチ押し』することがあるからです。
ただゴリ押しすることはないので、事前に予備知識を入れておけば選択肢も広がるはずです。
そのためには多少なりとも雑誌やサイトから情報を得ておくようにしましょう。
ここで気をつけたいのが、「○○プロが使った…」という商品です。
中には本当に同じタイプのものもあるかもしれませんが、一般的にはモデル(タイプ)が一緒であって性能は違うものです。
ただ道具の場合は、有名プロ使用の品は「ブランド品」として扱われるので、性能以外にも重要なファッション性を考えると一概に否定するものではありません。
しかしながらプロと同じショットが打てるわけではないことも理解しておく必要はあるでしょう。
巷に溢れているゴルフ用の道具の評価と、自分が使ったときの評価にはギャップがあることを十分に理解した上で、専門家の意見を聞いて道具選びをしましょう。
ゴルフ用品を購入するときは他人の評価で決めてはダメ!
ゴルフ用品を購入しようとしたとき、他人が下した評価だけでそのものの価値を決めてはいけません。
専門誌やネット情報の中には販売戦略の一環となっているものもあるので、実際に店頭に行って自分の目で確かめることをオススメします。