ドライバーが飛ばない女性は飛距離を出す打ち方をしていない

ドライバーが飛ばないと嘆く女性ゴルファーの多くは、性別や体力に原因があると考えているようです。

しかしながら飛距離は性別によるものではなく、「振っていない」ことに原因があります。

ここからは女性ゴルファーが今よりも飛ばせる打ち方と、その練習方法を紹介します。

ドライバーが飛ばない理由が「女性だから」は間違い!

女性ゴルファーのドライバーが「飛ばないものだ」と最初から思い込んでいるとしたら、それは間違いです。

ドライバーが飛ばない理由を、「女性は非力だから」と考えている人が多いようです。

しかし体力差のなさそうな男性のシニアゴルファーと比べても、やはり飛んでいないようです。

そもそも女性に体力がないという考えは違っていて、小学校低学年までなら運動会では女子のほうが速く、ドッヂボールや縄跳びも男子と遜色はなかったはずです。

大人になっても子育て中には子供を抱っこしていますし、そのまま買い物に出てエコバックに食材をつめて歩いて戻ってきます。

確かに筋力は男性のほうがあるかもしれませんが、ドライバーを振るだけなら250~300グラム程度の重量で「重たくて…」なんてことはないはずです。

つまり単純に思いっきりスイングをしていないことが飛ばない原因になっているということ。

スイングの最下点やスイングプレーンを考えずに、ブンブンと素振りを繰り返しましょう。

お腹の余分な肉をそぎ落とすつもりで、体を捻って汗が滴り落ちるほどの素振りを繰り返せば、スイングスピードは直ぐに速くなるはずです。

女性でドライバーが飛ばないのはスイングを恐れているから

アマチュアゴルファーのゴルフスイングは力を必要としていません。

明らかに体力的に勝る筋骨隆々の青年よりも、高齢ゴルファーのほうがドライバーの飛距離は上になることすらあります。

なぜなら技術の進歩によって、自分に合ったクラブさえ見つけることができれば、飛ばないということはないからです。

これは女性ゴルファーにも言えることで、一定のスイングスピードがあれば、あとはクラブの性能で飛距離を稼ぐことができます。

ただし、その性能を活かすためには、少しだけ技術が必要です。

基本的に「大きなスイング」を目指して素振りをし、練習場でボールを打つようにしてください。

大きなスイングのコツは、曲がりを恐れないことです。

スライスやフックは直ぐに修正することができますが、ヘッドスピードを速くするのには限界があります。

そのためテークバックを小さくとり、フォロースルーを大きくすると、インパクトの前後でヘッドスピードは加速します。

スイングフォームにこだわらずに、大きなスイングでヘッドを走らせることが大切です。

女性ゴルファーは体重移動が足りないからドライバーが飛ばない

ドライバーを構えてからトップまでの動作で飛ばない理由があるとしたら、テークバックで体重移動ができていないことが挙げられるでしょう。

女性の平均体重は20代で50キロ、30代で52キロ、150センチ以下の小柄な女性でも40キロ以上はあるでしょうから、体重を乗せたドライバーショットは飛距離アップに繋がるのは間違いありません。

アドレスでスタンスの中央にあった重心をテークバックで右足の付け根に移動し、それをダウンスイングで左足に乗せます。

この右から左に向かう体重移動の間にインパクトを迎えるわけです。

上半身は背骨を軸として円のスイングをしていますが、この体重移動をするときのヘッドは直進するため、「円のスイング+直進のスイング」でスイングが加速することになります。

さらにヘッドが直進している区間を「インパクトゾーン」と言い、フェース面をターゲットラインに合わせやすくなり、方向性安定に役立ちます。

インパクトゾーンでは、右の手のひらで押し出すようにインパクトをすると、さらに強い衝撃を与えられるようになります。

女性特有のドライバーが飛ばない理由は2つ!

ドライバーが飛ばない女性の特徴は2つあります。

1つ目は「形」を重視したスイングをしていることで、綺麗なフォームだけど「振る」気持ちが欠如していること。

曲がることを恐れてソフトタッチのインパクトになっているようですが、ドライバーは飛距離を狙う道具なので、大きなスイングで振ることを重視しなくてはいけません。

2つ目は腕を伸ばしたスイングをしていることが多いようです。

本来は両肘の内側を前方に向けて、腕を胸の前に置いて構えます。

ただ女性特有の体型でもある胸が邪魔をして、肘の内側で体を挟むようにドライバーを構えたり、腕を前方に突き出したりと変則的な構えになってしまうようです。

1つ目の振るスイングは、素振りを繰り返すことである程度は解消できるはずです。

2つ目の腕を突き出すフォームは、ダウンスイングのとき左腕で左胸を上から下に向けて潰すようにすれば脇が締まり、アドレスで突き出した構えを解消することができるでしょう。

女性専用ドライバーとのミスマッチが飛ばない理由かもしれない

女性ゴルファーが飛ばない理由には、ドライバーそのものに問題がある場合も多いようです。

女性用ドライバーと表示されているものを選ぶと、シャフトが柔らかすぎたり先調子になっていたりするため、勢い良くスイングすると曲がってしまうことがあります。

「女性はひ弱」と思われていた時代はあったかもしれませんが、少なくとも現代では男性用のドライバーでも腕力負けすることはないはずです。

ただし男性用は平均身長170センチを基準に作られていて、女性の平均身長158センチからすると約10センチの違いを考慮する必要はあります。

また現実で比較すると、男性のヘッドスピードが40以上なのに対して、38以下であれば打ち出す角度も考慮する必要があります。

端的に言うと、シャフトの短いドライバーを目一杯振り切ること、ロフト角の大きな13度以上のドライバーでアッパーブローのスイングをすること、これで飛距離は確実に伸ばすことができます。

ノーコックではドライバーを飛ばせない

ドライバーが飛ばない女性ゴルファーの中には、稀にノーコックでスイングをしていることがあります。

正確にボールを運ぶアプローチショットでは、アドレスでウェッジの構えを崩さずに、手首を固定してスイングをすることがあります。

また女子プロの中には、手首を固定したノーコックでドライバーショットを放っている選手もいます。

「曲がらない、確実なミート、憧れの選手」と三拍子が揃っていると、真似をしたくなるものです。

プロがノーコックのスイングを選択するのは、フェアウェイの真ん中をキープしたいがタメですが、その代わりに飛距離はあきらめることになります。

飛距離の7割は「コックによるもの」と言われるほど、意識的に手首を使ったスイングが重要なのです。

トップの位置で親指側に90度左手首を曲げて、ダウンスイングで右腿の少し手前までその形をキープし、インパクトゾーンに入ったところで、左手首を小指側に曲げて元に戻します。

同時に左手甲をターゲットラインに向けると、ヘッドスピードは加速されて飛距離はアップするのです。

コックを解くタイミングとインパクトのタイミングが合うようにすれば、女性ゴルファーのドライバーショットも一般男性並みに飛ばすことができます。

「女性」だからと諦めないで

ドライバーが飛ばない理由が「女性だから」というのは間違いです。

体型と体力に合わせたドライバーを使い、スイングスピードを上げるための素振りを続ければ、誰でもスイングスピードは速くなります。

あとは体重移動とコックを使ったスイングができれば、確実に飛ばせるようになります。