ドライバーのヘッドカバーを手作りタイプに変えてみましょう。
編み物ができれば専用の糸と編み方で作れますし、ブランド品のバッグをリメイクしてヘッドカバーに変えることもできます。
今回は簡単に手作りできるヘッドカバーを紹介します。
世界にひとつのドライバーヘッドカバーを手作り
ドライバーのヘッドカバーを手作りして使ってみてはいかがでしょう。
手編みのカバーや皮革などを縫製したカバー、またキャラクターの人形を改造してヘッドカバーにすることもできます。
多少の技術は必要ですが、自作することで道具に対して一層愛着が湧いてくるはずです。
元々ドライバーのヘッドは、ヒッコリー(木製)で作られていたので、雨露や傷を嫌いました。
そうした濡れや傷を防ぐためにカバーをかぶせて持ち運びをしたことが原点となっていますが、現在ではゴルフアイテムのファッションとしても、その形状やデザインは注目されています。
特にファッション性が高くて注目されたのは、自身の名前とヘッドカバーのキャラクターを合わせたタイガーウッズだったかもしれません。
一般ゴルファーは名前を合わせる必要はないと思いますが、世界に1つだけのオリジナルカバーはテンションを上げてくれるかもしれません。
そこで手作りのカバーの作り方と、その際の注意すべき点を紹介します。
手編みの手作りドライバーヘッドカバーは特別な技術が必要
まずはスタンダードなドライバー用のヘッドカバーから紹介します。
手作りの代表格とも言えるのが手編みタイプのカバーです。
ヘッドの部分を大きめにして、シャフト部分を絞るようにします。
流れとしてはヘッド部分とシャフト部分を別に編んで、あとから繋げる方法が簡単かもしれません。
ヘッドは太い糸を使って衝撃を吸収できるように、そしてシャフト部分はストレッチ糸で伸縮するストレッチ編みにすると、きゅっと締まった感じに見えます。
またヘッドの底にあたる部分にドライバーだと分かるように「①」と編み込みするのであれば、キャディバッグや他のクラブのヘッドカバーとの配色を考えて決めるようにしましょう。
また衝撃から守るためヘッド部分の内側に吸収材をつけると、バッグの積み下ろしなどでも安心ですし見た目がさらに良くなります。
ウレタン製やスポンジ製のものがホームセンターなどで販売されていますので、実際に指で押して吸収力を確かめてみると良いかもしれません。
純正カバーの上に布を貼って手作り感を出す
布やビニールレザーなどを使った手作りカバーを見たことはないでしょうか。
雨などに強いビニールレザーのヘッドカバーで、上部はタータンチェック柄の布が貼られていているようなタイプです。
多くの場合はメーカーのオリジナルカバーを使って加工したものです。
いわゆる年落ちして使うことがなくなったドライバーからカバーだけを外して加工したものです。
メーカー名やモデル名は布を貼って隠してしまうので、一見すると分からないはずです。
また貼り方によっては、イメージの違うものに仕上がるので、そのときの気分に合わせて、別なものを重ね貼りすることもできます。
貼るときは寄れてもはがれない接着剤で、しかも布地の上に浮き出てこないものを選びましょう。
常に交換していくような気持ちがあれば、耐久性にこだわる必要もないので、柄と素材で決めても問題はありません。
ただし「①」の表示がされていないので、必要があればヘッドの先にタグ(番号札)をつけることをオススメします。
世界にひとつだけの手作りドライバー用カバーの注意点
手作りのドライバー用ヘッドカバーの良さは、「世界にひとつだけ」というオリジナル感にあります。
しかしながら誰もが知っているキャラクターやロゴマークを使うと、そのオリジナル感は消えてしまいます。
一方で、普段目にしているキャラクターやロゴマークは、他者からも親しみを持たれて、高評価になることもあるでしょう。
そうしたキャラクターを利用する際は、適度な大きさの人形を使います。
最初にヘッドが入る大きさなのかを確認して、次にヘッドの挿入口となる部分に切れ目を入れます。
中のスポンジ等を抜いて、一旦ヘッドを挿入して確実に収まるかを確認してください。
次に抜いたスポンジ等を少しずつ戻して形を成形していきます。
最後に切り込み部分を縫製すれば完成です。
ただし人形タイプのままだと抜けやすいので、切り込み部分にストレッチ糸を使ったネック部分を付け足すと、仕上がりも良く欠落防止にもつながります。
また手編みが苦手な人は、上部まで切り込みを入れてファスナーを取り付ければ、スムーズにカバーの取り外しができるタイプに仕上がります。
ロゴマーク入りのドライバー用カバーを手作りするときの注意点
ロゴマークを使う手作りのドライバーのヘッドカバーは、まず「本物」を使うことが大切です。
私的なものであってもコピーされたブランド品の贋作は違法なので、決して使用してはいけません。
トートバッグやボストンバッグなどで、持ち手の擦り切れやファスナーの壊れ、また底鋲が外れたりすると、使わなくなってくるものです。
もちろん修理して使うこともできますが、有名ブランドであればヘッドカバーにリメイクすると、メーカー品以上に良い場合があります。
基本的にはすべての縫製部分を外してバラバラにします。
使う部分と使わない部分はありますが、一旦すべてをクリーニングしましょう。
革製品であれば、皮革用のクリーナーがありますし、布製であれば中性洗剤を薄めた容器に浸して叩き(押し)洗いをします。
濯ぎで洗剤をしっかり落とし、乾燥したら防水スプレーをかけておきましょう。
あとは中綿を入れて縫製し、バッグのファスナーを取り付ければ完成です。
①番タグもバッグについていたブランドのものを使うと統一感が出ます。
ドライバー用のヘッドカバーだけを手作りするのはどうなの?
ドライバー用のヘッドカバーを手作りするときは、なるべく一体感を気にしたいものです。
キャラクターの人形などを利用する場合は、ドライバーだけでも問題はありませんが、ブランドバッグをリメイクする場合は他のウッドも同じカバーをつけたいものです。
ドライバーがルイ・ヴィトンの皮革製で、スプーンはシャネルのビニール製、クリークはプラダの布製では、個々は素敵でも一体感がなく、場合によっては陳腐に見えてしまいます。
これはドライバーのみでも同じことなので、材料となるリメイク前の品物のサイズにもよりますが、統一感を考えながら作るようにしましょう。
ボクシンググローブ型で作る場合は、手の甲の部分となる表面はブランド品を使い、手のひらになる裏側は同色系のものを使うと、すべて手作りのヘッドカバーに変えることができるはずです。
なお手作り品は愛着があるので、変色していても使い続けていることがあります。
ヘッドカバーは日焼け等によって通常の使用よりも早く劣化しますので、色落ちしたり汚れたりしたら、なるべく早く新しいものに交換することも大切なことです。
ヘッドカバーを手作りするときの条件
ドライバーのヘッドカバーを手作りする場合は、自分の技量にあったものにしてください。
編み物ができる、ミシンが使える、手縫いができる、最低でもこの3つのうちのどれかは必要です。
もし3つともできない場合は、既成のヘッドカバーに布貼りするタイプでリメイクしてみてはいかがでしょうか。