アイアンの飛距離の目安はキャリーとランの合計で考える

皆さんは自分のアイアンショットがどれだけ飛距離が出るか知っていますか?

アイアンはとても使用頻度の高いクラブです。

だからこそ、それぞれの番手でどのくらいの飛距離が出るかを常に把握しておくことはとても重要です。

アイアンの飛距離は、キャリーとランのそれぞれの数値を知っておく必要があります。

今回はそんなアイアンの飛距離の詳細について見ていきましょう。

自分のスイングの飛距離を知ることの重要性

まずはじめに、自分がそれぞれのクラブでどれだけの飛距離を出せるかを知っておくことは非常に大切です。

これはアイアンに限ったことではなく、ドライバーやウェッジも含めたすべてのクラブに当てはまることです。

プロゴルファーはもちろん、上級者のゴルファーは自分の飛距離をしっかり把握しています。

そのためコースを回るときは、常にピンまでの距離を意識して使用するクラブを決めます。

ピンまでの距離だけでなく、池やバンカーがあればそこまでの距離も考慮するのです。

しかし目標までの距離が分かっていても、自分の飛距離を知らなければ対応ができなくなります。

距離に合わせたクラブ選択をするために、飛距離の把握は必要なのです。

クラブの中でもアイアンはほとんどのホールで使用します。

基本的にアイアンは遠くへ飛ばすことが目的のクラブではありません。

打ちたい距離を正確に打つことを目的としたクラブです。

この目的達成のためにも、それぞれの番手がどれくらいの飛距離が出るかをきちんと知っておきましょう。

自分のアイアンの飛距離を把握する際は、キャリーとランに分けて考えるのがおすすめです。

キャリーとランそれぞれの飛距離を知ることで、アイアンの精度がより一層高くなります。

キャリーとランとは何か

アイアンの飛距離を調べる前に、キャリーとランの違いを知っておきましょう。

そもそも、キャリーとランとは何のことを指すのでしょうか。

パター以外のクラブは、球を打つとボールが浮き地面に落ちた後に転がります。

この球を打ってから地面に落ちるまでの飛距離がキャリーです。

そして、球が地面に落ちた後に転がる距離をランと言います。

簡単に言えばキャリーは球が飛んでいる距離、ランは転がる距離ということですね。

これらキャリーとランの飛距離は打つクラブによって大きく変わります。

例えばドライバーは当然、アイアンと比べるとキャリーもランも飛距離が伸びます。

また同じクラブで打ったとしても、その弾道によっても飛距離は変わります。

その他、芝のコンディションや天気にも左右されるものです。

このように飛距離には様々なものが影響します。

そのため、まったく同じフォームや強さで球を打ったとしても、ランとキャリーの合計飛距離は変わるのです。

これはプロゴルファーでも同じなので、仕方のないことと言えるでしょう。

ひとまずはキャリーとランの違いと、それぞれの概ねの飛距離を知ってください。

自分の飛距離を目安として知っておくことで、色々な場面で適切なクラブ選択ができるようになります。

アイアンショットのキャリーとランの平均的な飛距離

それでは、ゴルファーはアイアンでどのくらいの距離を出せるのでしょうか。

飛距離はプロとアマチュアのゴルファーの間で大きな差がありますが、今回はアマチュアの飛距離を見ていきます。

以下、それぞれのアイアンショットのキャリーの飛距離の目安です。

4番アイアン:男性で150-180ヤード:女性で90-150ヤード

5番アイアン:男性で140-170ヤード:女性で80-140ヤード

6番アイアン:男性で130-160ヤード:女性で70-130ヤード

7番アイアン:男性で120-150ヤード:女性で65-120ヤード

8番アイアン:男性で110-140ヤード:女性で60-110ヤード

9番アイアン:男性で95-130ヤード:女性で55-95ヤード

アマチュアのゴルファーの中でも、飛ぶ人と飛ばない人の間では結構な差がありますね。

番手がひとつ上がるごとに、10ヤード程度キャリーの飛距離が伸びています。

そしてランの距離ですが、アイアンでは概ね7-15ヤード程度と言われています。

繰り返しますが、ランの距離は弾道や芝の状態で大きく変わるものです。

高い弾道で打ち上がった場合は、ランの距離は1ヤードも出ないこともあります。

逆に低い弾道で打ち出した場合は、コンディションが揃えば15ヤードを超えることもあるのです。

キャリーとラン、それぞれの自分の飛距離をしっかり把握しましょう。

キャリーとランの飛距離を把握するためのおすすめ方法

自分のアイアンショットの飛距離を知るには、どうするのが良いでしょうか。

狭い練習場では当然、ネットに当たってしまい飛距離は分かりません。

広い練習場でも、球が落ちた百数十ヤード先の位置を見分けるのはなかなか難しいですよね。

飛距離を知るための方法はいくつかありますが、そのひとつに計測器を使う方法があります。

ゴルフショップでも売られていますし、計測してくれるゴルフショップもあります。

計測器を使えば、練習場でもキャリーとランそれぞれの飛距離を容易に知ることができます。

ちなみにゴルフショップ内で計測できるのであれば、ぜひ利用してみましょう。

建物の中であれば風がないので、さらに正確な数値が分かるからです。

飛距離を測るときに使用する球は、できれば自分がコースで実際に使用するものを使いましょう。

練習場の球は練習場専用であることが多く、基本的に飛距離が出ません。

コース用の球と比べると、飛距離が10ヤード以上も落ちることもあります。

また計測器を使って飛距離を調べることで、自分の弾道の特徴も知ることができます。

自分の弾道がキャリーやランの飛距離にどう影響しているかまで、しっかり把握しましょう。

アイアンショットで飛距離よりも大切なこと

アイアンショットのキャリーの平均的な飛距離を見ると、もっと飛ばしたいと思うゴルファーも多いかもしれません。

しかし基本的にアイアンは飛ばすクラブではなく、打ちたい距離を正確に打つためのクラブです。

やみくもに遠くへ飛ばすよりも、毎回同じくらいの飛距離を打てるようにすることが優先です。

そのためにも必要なのは、自分にあったスイングを習得できるように練習すべきです。

スイングは十人十色。

まったく同じスイングをするゴルファーはいません。

少し極端ですが、アイアンで同じ飛距離を安定して打てるスイングであれば、どんなスイングでも構いません。

現にプロゴルファーでも、信じられないようなフォームで打つプロが何人もいます。

そうはいうものの、やはりフォームに基本的な共通指針はあります。

最初のうちは独創的なフォームに走らずに、基本のフォームを覚えるようにしましょう。

スイングが安定してくると、打つ球も徐々に安定していきます。

それに伴い飛距離もある程度までは自然に伸びていきます。

そこから劇的に飛距離を伸ばそうとするのはまた別の練習が必要です。

まずはスイングを安定させることから始めましょう。

コースを回るときに意識しておきたいアイアンショットのキャリーとラン

実際にコースを回るときにアイアンを打つときは、キャリーとランを意識してクラブを選択しましょう。

例えば、ドライバーを打ち終わりピンまで残りの距離が150ヤードだったとします。

7番アイアンでキャリー150ヤードの飛距離を打てるゴルファーは、7番アイアンを選択するのが正しいでしょうか。

必ずしもそうではありません。

晴れて乾燥した日に速いグリーンに向かって打つアイアンショットは、いつも以上にランが出やすいかもしれません。

そのためひとつ下の8番アイアンを選ぶことも考慮します。

反対に湿ったグリーンに向かって打つ場合は球も重くなることが想定されます。

そのためランがあまり出ないことを考慮して7番アイアンか、いつもより飛距離が落ちることも考えて6番アイアンも考えられます。

このような、あらゆる状況を考慮してのクラブ選択はすべてのコースで必要です。

ただし自分のランとキャリーの飛距離を知らないと適切なクラブ選択はできません。

アイアンはもちろん、全てのクラブの飛距離を把握しておきましょう。

アイアンの飛距離はキャリーとランの両方を知っておくことが大切

アイアンのキャリーとランそれぞれの飛距離を知ることで、適切なクラブ選択が可能になります。

もちろんそれは、スコアアップにも大きく貢献します。

距離にあったクラブを選ぶことができれば、ピンそばに寄せるショットも夢ではありません。

アイアンはもちろん、自分のすべてのクラブの飛距離をしっかり把握しておくことをオススメします。