ゴルフラウンドでスコアアップするためには、ドライバーやアイアンによる飛距離のあるティーショット、そしてセカンドショットも大事ですが、ショートゲームが鍵を握ると言っても過言ではないでしょう。
特にパターに関しては、強すぎたり弱すぎたりして2パット以上を叩いてしまうと、スコアアップにはつながりません。
今回は、特にパターの距離感をつかんでいくための練習方法に焦点を絞ってお話します。
ゴルフにおけるパターの重要性
ゴルフのラウンドでスコアを安定させるためには、パターを2パット以内に収めておく必要があります。
例えばパー4のコースでティーショット、セカンドショット、アプローチショットがうまくいったとしても、グリーンで2パット以上打ってしまうと、あっという間にダブルボギー、トリプルボギーの結果となってしまいます。
2パットに収めるためには、ラインの読み方などいろいろな要素がありますが、一番大事なのはカップまでの距離感を合わせることでしょう。
プロゴルファーのラウンドを見ると、上位にくる選手ほど1パットでカップインしなくとも、カップまでかなり近い距離までボールを寄せることができています。
もちろん、アプローチショットでカップに寄せていくこともできれば良いのですが、長いアプローチショットとなるとそれも困難でしょう。
一方距離感に関しては、天性の要素が大きく左右されるとも言われます。
しかしトッププロを目指すのでなければ、天性の素質がなくとも、ある程度練習方法を考え実践すればそれ相応の距離感は身につくものです。
次から、距離感をつかむための練習方法やラウンド中のコツなどを紹介していきます。
パターの基本的な打ち方と練習方法
前述のように、パターの距離感をつかむことは重要な事項ですが、その前にパターでボールを思った方向に打つことが大前提となります。
パターで思った方向にパターを打つためには、パターを正しく打つ必要があります。
パターを正しく打つために必要な事項には、以下のことに注意しなければなりません。
(1)ボールの位置
基本的にボールの位置は、目の真下か少し左側に置くと良いでしょう。
位置の調整に関しては、実際にパットをしてみて、自分の打ちやすい位置を見つける必要があるでしょう。
(2)パターの握り方
パターの握り方として、強めに握るか弱めに握るかという点があります。
強めに握りすぎるとボールが転がりにくくなり、弱すぎるとボールの方向性が悪くなってしまう可能性があります。
一概に言えないのですが、強すぎず弱すぎずにグリップを握るためには、手首の角度が変わらない程度に握るのが良いと言われます。
(3)ストロークの仕方
ボールを思った方向にストロークするためには、パターのヘッドをまっすぐにボールに当てる必要があります。
そのためには、単純にフェースをまっすぐにボールに当てるようにすれば良いということです。
パッティングのストローク時に、アドレス時の構えた肩から腕の形を維持しつつストロークを行うようにすれば良いでしょう。
以上、3点については普段のパッティングを行う際に、素振りなどの練習方法として取り入れてください。
短い距離のパターの距離感のつかみ方
基本的なパターの打ち方を習得した次には、距離感をつかんでいく必要があります。
例えまっすぐにボールを打ち出すことができたとしても、カップまでの距離に過不足が生じてしまうと、打数が増えてしまうだけでなく、場合によっては初打よりも悪い状況に陥ってしまう可能性があります。
すると3パット、4パットとなってしまう可能性があるのです。
狂いのないパターの距離感をつかむためには、一定のコツがあります。
まず短い距離のショートパット、大体1~2メートル以内のパットを指しますが、長い距離のパットよりは明らかに距離は分かりやすいものです。
ただ、グリーンのロケーションによりパットのラインが違います。
短い距離でもラインを間違えれば、ショートパットも外してしまう可能性が高いでしょう。
したがって、ショートパットであるほどラインをしっかりと読むことが重要です。
上りのラインなのか、下りのラインなのかを読むこと、そしてカップ近辺のラインがどのようになっているかを確認することが重要です。
また、ショートパットが苦手というゴルファーは、やはり方向性がおかしくなっていることがほとんどですので、改めて方向性に関する練習方法を確認しておくことも重要でしょう。
短い距離のパターに関しては、このようなことを意識しての練習方法を取り入れる必要があります。
短いパットでの距離感の練習方法
短い距離のパターであれば、距離を合わせるのはやりやすいでしょう。
ただ実際にボールを打つ際の距離感だけでなく、ラインの読み方や、そもそものパットを思った方向に打つ技術は体得しておく必要があります。
まず、思った方向へボールを打ち出す練習方法としては、1~2m程度のパターマットを利用し、自宅にてショートパットの反復練習を行うのがオススメです。
反復練習を行う際には、前述のストローク方法を意識しながら打つということは大切です。
また、パターマットの左右両端からカップを狙ったり、カップの左右両端を狙うといったような方向性を意識する練習方法も取り入れると良いかもしれません。
次にラインの読み方の練習ですが、自宅に広いスペースのあるのであれば、複雑なラインを作り出すようなパターマットでの練習が行えると思います。
ただ、なかなかそのようなスペースはないでしょうから、ゴルフ練習場やコースでのパター練習場で実際にボールを打つ練習を行ってください。
長い距離のパターの距離感のつかみ方
ゴルフでは、アプローチがうまく寄せることができればそれが一番ですが、アプローチの距離が長いほどピンに寄せてのアプローチが難しくなります。
そうなると、どうしても2m以上の距離が残るパターを最低限2パットで沈める必要がでてきます。
そうしたロングパットの距離感のつかみ方としては、次のようなことに留意してください。
まず、実際の距離を客観的に測る必要があります。
短い距離であれば、誰でも目測で距離を確認することは可能ですが、2m以上の距離ともなると、目測で距離を測るのは難しいはずです。
そこで距離を測るために、実際にボールの位置からピンまでの距離を歩測してみてください。
ラインに沿って歩測すれば、状況も実際に知ることができます。
次に歩測で実際の距離を測ることができたら、その距離感を打つためにどれだけのパターの振り幅にすれば良いかの加減を体得しておく必要があります。
距離の長いパターに関しては、このようなことを意識しての練習方法を取り入れる必要がでてきます。
長い距離のパターの距離感の練習方法
ロングパターではまず正確な距離をつかむ必要があります。
長い距離の場合、目測では距離感はつかみにくいので普段の練習方法として歩測を行っておくことをオススメします。
自宅練習でのパターマットは、長さが決まっています。
例えば1.5mのパターマットであれば、カップまでの歩数が3歩などというように、自分が良く練習している距離での歩数を把握しておくのです。
このように事前に歩数を把握しておけば、実際のラウンドにおいても、ボールからカップまでの距離を正確に測ることができるようになります。
また歩く過程で距離のみならず、ラインの状況も同時に分かってくるようになるでしょう。
歩測により、距離やラインが読めるようになると、後はどれぐらいの強さで打てば良いかということだけです。
普段のパターマットの練習で、ロングパットの練習を行う際にカップインまでの距離を打つ強さを把握していくわけですが、その際にカップインさせる練習とともに、カップの手前ぎりぎりでボールを止めるような練習を行うと良いでしょう。
このような練習により、カップインできるぎりぎりのパターの振幅や、力加減が体得できるようになるからです。
スコアアップのためパターの距離感をつかむ練習方法を覚えよう
ゴルフでスコアアップを目指すためには、パターの技術の向上が不可欠です。
特にカップまでの距離感を正確につかんで、その距離ちょうどに打つ技術の体得は必須です。
短い距離、長い距離それぞれで少し練習方法が違いますが、距離感を体得するために必要な練習を普段から取り入れてください。