各メーカーから、たくさんのドライバーが出ています。
ただしそのほとんどがメンズモデルです。
したがってレディースモデルは実のところ種類がとても少ないです。
そのため女性の場合、選び方を迷ったりすることが多いのではないでしょうか。
今回は、女性ゴルファーのためにレディースモデルの特徴を解説しますので、ドライバー選びの幅を広げてください。
ドライバーのメンズモデルとレディースモデルの違い
一般的に国内で流通しているドライバーのスペックで違いが出る項目を紹介します。
《ロフト角》
ロフト角は、メンズモデルとレディースモデルではっきりと違いがあります。
メンズモデルの場合、9.5度~11度くらいが主流で大きいものでも12度になります。
レディースモデルだと、10.5度といったロフトも一部ありますが、多くは12度から14度くらいの間です。
《シャフトの長さと重さ》
シャフトの長さはメンズモデルは45インチ~46インチが一般的です。
重さは、50g台が標準となります。
レディースモデルは43インチ~44.5インチが標準として用意されています。
重さは、40g台が標準となります。
《バランス》
メンズモデルは、比較的クラブヘッドの重さを感じやすいバランス設定になっています。
女性モデルの場合は、力が無くても振り抜きやすいよう、軽めに感じるバランス設定となります。
《クラブ重量》
シャフト重量やグリップ重量の関係もあり、レディースモデルが250~280g前後の設定のものが多いです。
メンズモデルは300g前後といったところです。
これらを参考にレディース用のドライバーの選び方について考えていきたいと思います。
レディース向けドライバーのロフト角の選び方
まずは、ドライバーのロフト角の選び方についてです。
ロフト角はクラブヘッドを選ぶ際に重要なポイントになります。
しっかりとポイントを押さえましょう。
ロフト角は、打ち出し角度と左右の曲がり幅に影響があります。
ロフトが大きいもの程高く打ち出しやすく、曲がりの原因となる横回転が減る傾向があります。
ただし、同じヘッドスピードとミート率で考えた場合、ロフト角が小さいものと比べると飛距離は落ちます。
では自分は曲がらないからロフト角を立てれば飛距離が伸びると考える人もいるかと思いますが、ロフト角には適正なヘッドスピードがあります。
ヘッドスピードが足りないと、本来の打ち出し角度にならず、ボールが上がらなくなります。
女性の場合、ゆったりと大きくスイングをする傾向があり、ヘッドスピードも速くても40m/s前後、35m/sが平均くらいです。
選び方としては、自分のヘッドスピードに対し、適正なロフト角を選べばメンズモデルでもレディースモデルでも問題はありません。
《ヘッドスピード別のおすすめのロフト角》
40m~45m/s:10.5度(±0.5度)
37~39m/s:12度(±0.5度)
34~36m/s:13度(±1度)
33m/s以下:14度(±1.5度)
選び方が限られるレディース向けドライバーのシャフト
続いて、レディース向けドライバーのシャフトについてです。
メンズモデルの場合、種類が多数あります。
標準のシャフトでも2~3種類、フレックスも2~4種類ほどあります。
しかし、レディースモデルのシャフトは種類が限られてしまいます。
一般的に、レディースモデルのシャフトのスペックは次の通りです。
《重量》40g台
《フレックス》L(やわらかめ)とA(硬め)の2種類
《長さ》43~44インチ
《トルク》5.0~6.0程度
フレックスの種類からも、選べるシャフトが限られることが分かります。
カスタムシャフトにする場合はどうでしょうか。
多くのシャフトメーカーのシャフトは、多くがメンズモデル用に作れれています。
フレックスは種類が多く選べるようになりますが、重量は50g以上、長さも45インチ以上のものがほとんどです。
もちろんシャフトカットをして、重量、長さを調整することも可能です。
しかしシャフトを短くしすぎると、硬く感じたり、ねじれ、調子が変わったりします。
そのため、カスタムシャフトの選び方にはそれなりの知識と経験が必要なのです。
レディース向けドライバーのバランスの選び方
次に、クラブのバランスを考える必要があります。
ドライバーやフェアウェイウッドなどとバランスを合わせた選び方が、振り心地が統一でき良いと言えます。
ここで、バランスについて簡単に説明します。
バランスとは、クラブの重心がどの位置にあるかです。
重心位置によって、クラブを持ったときの重さの感じ方が変わります。
重心位置が、クラブヘッド寄りであれば、重く感じ、グリップ寄りであれば軽く感じます。
バランスは、アルファベットと数字の組み合わせで表しています。
アルファベットはAが一番軽く、順にクラブヘッドから重心位置が移動していきます。
また、数字も0から順に軽く感じ、9まで並びます。
メンズモデルの場合、D表記のバランスが多く、D0~D3辺りが標準です。
レディースモデルの場合、C表記のバランスが多く、C0~C3程度で、上級モデルになるとC4~C6があります。
軽すぎたり、重く感じすぎたりしないバランスのドライバーを選びましょう。
ドライバーの選び方で重要なこと
クラブ重量、ロフト角、シャフト、バランスなど、レディースモデルについて話をしました。
女性のアマチュアの場合、ゆったりスイングして、しっかり振り切れることが重要です。
男性と違い、パワーも少ない分、リズムでヘッドを走らせるほうが良いでしょう。
このポイントが最も重要かつ実現できれば、実のところクラブはレディースモデルに限る必要はありません。
バランスが良いのがレディースモデルのドライバーなのですが、話した通り種類が少ないからです。
しかし、お伝えした知識があれば選び方の幅が広がります。
メンズモデルのドライバーも使用もできるようになるはずです。
例えば、ロフト角は12度と大きめのものを選択します。
シャフトもカスタムシャフトを選択し、重量が重くなる分、バランスを変更し、軽く感じるようにする方法が出てきます。
無理に、重く感じるものを使ったりしなくても良いのです。
工夫して、自分に合ったドライバーを探してみてください。
アマチュアに人気のレディース向けドライバー
いろいろとドライバーの選び方について話をしましたが、少し難しいとか自分では分からない人もいるかと思います。
そんな人のために、人気のレディースモデルのドライバーをいくつか紹介します。
●ダンロップ
ダンロップのドライバーは扱いやすく、幅広い女性ゴルファーに人気があります。
《ゼクシオ テン ドライバー レディース》
ロフト角:12.5度/13.5度
シャフト:MP1000L
フレックス:L
●キャロウェイ
キャロウェイは比較的ロフトが立っているモデルが多く、しっかりと振り抜ける女性ゴルファーに人気です。
《EPIC FLASH STAR ドライバー レディース》
ロフト角:12度
シャフト:Speeder EVOLUTION for CW
フレックス:L
《ROGUE STAR ドライバー レディース》
ロフト角:12度
シャフト:FUBUKI for CW 40
フレックス:L
●テーラーメイド
テーラーメイドも中級、上級者向けのドライバーです。
《M グローレドライバー レディース》
ロフト角:12.5度
シャフト:Speeder EVOLUTION TM
フレックス:L
《M4 ドライバー レディース》
ロフト角:12度
シャフト:FUBUKI TM4
フレックス:L
レディースモデルにとらわれないドライバー選びを!
レディースモデルの特徴、またドライバーの選び方に必要な知識について解説をしました。
レディースモデルの場合、種類が限られてしまう現状は大きく変えることはできません。
是非、この機会により自分に合ったドライバーを探せるよう考えてみてはいかがでしょうか。
ドライバーが飛ぶようになると、スコアメイクの幅が変わってきます。