ウェッジのシャフトの長さを気にしたことはありますか?
シャフトが短いとヘッドコントロールがしやすい、またある程度の長さがないとスイング姿勢が乱れるなど、様々な意見があるようです。
そこでウェッジのシャフトの長さは長いほうが良いのか、それとも短いほうが良いのか考えていきます。
ウェッジのシャフトの長さに慣れることが上達のために大事
アプローチの上手い人であれば、ピンそばにつけてサラッとパーをセーブしていきますが、グリーン周りでザックリしているようだとスコアを作ることはできません。
本来はテクニックを磨いてアプローチ名人になるべきですが、練習場ではドライバーとウェッジの練習量は変わらないか、もしくはドライバーのほうが多いというゴルファーが大半のようです。
アプローチの練習をしない理由の多くは、練習場の人工芝のようなところでアプローチする機会がないとか、高低差のあるところが大半のためフラットな練習場の打席では意味がないなど、それなりの問題があるようです。
確かに練習場ではスイング作りが主体となりますから、アプローチショットのスイング作りをしても、効果があるかは疑問のあるところです。
ただ「クラブに慣れる」という意味では、もしかするとパターの次に使っているクラブかもしれませんから、1打でも多く練習をしておいて損はないはずです。
ウェッジの長さに慣れること、そのためにはゴルフクラブのシャフトの長さの違いを知ることが大切かもしれません。
ウェッジのシャフトの長さを気にしたことはある?
ウェッジのシャフトの長さを気にしたことはあるでしょうか?
アイアンは総じて0.5インチ刻みになっています。
3番アイアンの長さが39.75インチなら、4番アイアンは39.25インチといった流れです。
この調子でピッチングウェッジになると35.25インチになります。
ここで大事なことは、39.25インチのシャフトの長さと、35.25インチのシャフトの長さでは、どちらが扱いやすいかということです。
この設問であれば、大半は短い35.25インチが扱いやすいと答えることでしょう。
ただ3番アイアンは180ヤード先を狙うクラブですし、ピッチングウェッジは110ヤード先を狙うクラブです。
そもそも目的が違うわけですから、打ちやすさの意味も違ってくることになります。
そう考えると35.25インチのクラブで、180ヤードの距離を出すほうが難しいことになるはずです。
そのクラブの目的がハッキリしていれば、長さに対する評価は変わってきます。
では、ピッチングウェッジの長さが35.25インチと35インチだとどちらが扱いやすいでしょう?
シャフトの長さは0.25インチでも大違い?
ピッチングウェッジのシャフトの長さが0,25インチの違いだとしたら、長さだけで使いやすさを比較することはできないかもしれません。
0.25インチは約6ミリですから、グリップの握り方次第では吸収できる長さです。
そこで長さでは判断できなくても、番手で聞くと即答できるかもしれません。
35.25はピッチングウェッジのシャフトの長さですが、35インチはサンドウェッジの長さです。
グリーン周りではアプローチサンド、つまりアプローチウェッジを使うと機会が多いと思いますが、ピッチングウェッジとアプローチサンドのどちらが使いやすいかの問いであれば、好みはあるかもしれませんが後者のほうが多いのではないでしょうか。
もちろんフェースの斜度であるロフト角によって使いやすさは違いますが、イメージとしてはピッチングウェッジよりサンドウェッジのほうが、はるかに短いように思えるはずです。
しかしながら実際にはほぼ同じ長さなので、スイングでは甲乙つけがたいものがあるはずですが、サンドウェッジのほうがコンパクトなスイングをできそうな気がするはずです。
ウェッジのシャフトの長さは短いほうが良い?
一般的なゴルファーの場合、グリーン周りからのアプローチの距離は、40ヤード以内と言われています。
ティーショットを打って、セカンドショットが乗らず、40ヤード以内からの3打目でグリーンオンをするという確率が最も多いようです。
もちろん技量によっては4打目、5打目のオンもありえますが、とりあえずほとんど40ヤード以内からアプローチをしているということになります。
40ヤード以内のアプローチであれば、ウェッジのシャフトの長さは短いほうが扱いやすいでしょうか?
ピッチングウェッジのマックスの距離が110ヤード、サンドウェッジの距離が60ヤードとしたとき、40ヤード以内のアプローチ用ウェッジは、35インチよりもシャフトが短いほうがコントロールはできそうな気がします。
一方で構えたときの姿勢は一定ですから、極端に長さが違うと正しいアドレスがとれない場合もあります。
短いシャフトのメリットと、スイングする姿勢を維持することの、どちらを優先させたら良いかは個々によって違うかもしれません。
ウェッジのシャフトの長さが変わってもフォームは変わらない
短いシャフトのほうが扱いやすいという考え方と、一定の長さのあるシャフトを使ったほうが姿勢を維持できるという考え方があるとします。
一見するとどちらも間違っていないように思えますが、実際には一定の長さのシャフトに意味はありません。
ゴルフクラブは総じて0.5インチ刻みで、シャフトの長さは違っています。
それぞれの番手に合わせてアドレスの姿勢をとりスイングをしていても、違和感はないはずです。
これは番手ごとにライ角を変えていて、シャフトと腕でできるアームシャフト角が変わっていないからです。
ドライバーもピッチングウェッジも同じア-ムシャフト角で、前傾姿勢だけが違っているだけなのです。
したがってアームシャフト角が一定であれば、少なくとも短いウェッジのほうが扱いやすいということが理解できるのではないでしょうか。
それでは短いほど扱いやすいのかと考えると、それも間違っているかもしれません。
シャフトの長さを3段階に分けているタイプがある
特殊なラインナップかもしれませんが、アイアンセットのシャフトの長さを同じにして、ロフト角だけを変えているタイプや、ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン&ウェッジで、シャフトの長さを3つに分けているものもあります。
アイアンの特性を考えた上で3つの長さにしているものと、すべてのアイアンを同じ長さにすることで扱いやすいと考えたものがあるのです。
つまり同じ姿勢でスイングをすることで、あとはロフト角が距離を決めてくれるという理論です。
ただウェッジの場合は、ロフト角通りにインパクトをするとは限りません。
フェースを立てたり開いたりと、状況に合わせて入射角度を変えるのが一般的です。
仮に5番アイアンの長さのサンドウェッジがあるとしたら、扱いやすさに微妙なところがあるかもしれません。
結果的に従来からあるような番手に合わせたシャフトの長さが、1番扱いやすいということになるのかもしれません。
ただし身長や腕の長さによっては、シャフトの長さは違ったほうが扱いやすい場合もあるため、万人が特定の長さが良いということにはならないはずです。
ウェッジのシャフトの長さが変わったら感覚は変わる?
ウェッジのシャフトの長さを変えると扱いやすくなるのか、それとも変わらないのか、個々のゴルファーによって感じ方は違うでしょう。
ただし、長さが変わったとしてもアームシャフト角が同じであればスイングそのものは変わらないため、あとは感覚の問題なのかもしれません。