ある程度慣れてきたら、自分に合ったドライバーが欲しくなってくるのは当然のことです。
しかしながらドライバーの正しい選び方がイマイチ分からないというゴルファーも多いのではないでしょうか。
今回は、シャフトにこだわったドライバー選びで重要なポイントを紹介します。
ドライバーの選び方で大切なこと
ドライバーに限らずクラブを選ぶときに、何となく合っているという感覚だけで選んではいけません。
なぜなら折角新しく買ったのに、使ってみたら自分に全く合わなかったなんてことがあればすぐ買い替える羽目になり出費も大きくなります。
特にドライバーは、相性が大きく出るため、しっかりと選ぶ必要があるでしょう。
ドライバーの選び方で大切なポイントをいくつか挙げてみます。
●感覚ではなく客観的なデータを用いた裏付け
ヘッドスピード、スイング軌道など自分が影響するもののほかに、シャフトの客観的なデータを用いて確認することが大切です。
トッププロになれば別ですが、アマチュアの場合何が自分に合っているのか、そもそも感覚が正しいのか分からないことも多いでしょう。
そこで、客観的なデータを用いて仮説を立てて検討することが大切です。
●構えたときの安心感
ドライバーの場合、ティーアップによってボール位置が左側に寄るため、軸を少し右に傾けて構えることになります。
このときに、ターゲットに向かってフェースを合わせやすいこと、スイングする上での軌道がイメージしやすいなど感覚が重要になってきます。
●振り心地
最後は、スイングした際の振り心地です。
客観的なデータを用いて選んだドライバーでも、実際に振ってみてあまりにも違和感があると嫌なイメージが先行して上達には繋がりません。
最後は、自分のスイングした際の振り心地を確認しましょう。
ドライバーのヘッドの選び方
まず、ドライバーを選ぶに当たり、どこのメーカーのものが良いか考えるのではないでしょうか。
基本的には、クラブヘッドとシャフトに大きく分かれますが、ここではクラブヘッドを選ぶ上で最低限知っておくべきことをお伝えします。
●上から見える投影面積や形状
イメージによる安心感は大切です。
大きく見えるものほどやさしいと考えてください。
●フェースアングル
アイアンと違い、クラブヘッドの選び方のポイントとなるフェースアングルを気にしてください。
ドライバーは、シャフトとフェース面が必ずしも一直線ではありません。
フックフェース(閉じている)のものやオープンフェース(開いている)のものがあります。
●フェースの形状
ドライバーはフェース形状は、大きく分けるとシャロ―フェース(横に広い)とディープフェース(縦が厚い)のふたつがあります。
初心者の場合、打点は左右にずれる傾向があるためシャロ―フェース、上級者は上下に打点がずれる傾向があるためディープフェースを選ぶのが一般的です。
ただし、ここも構えたときのイメージによって変わってくるので、ひとつに絞らず、いくつか試し打ちをして決めると良いでしょう。
ドライバーでもっとも大切なのはシャフト
ドライバーの正しい選び方を知らないゴルファーは、クラブヘッドの性能はものすごく気にしますが、シャフトはメーカーが考えてつけているのだから問題ないと、なんとなくで選んでしまっているケースが多くあるようです。
確かに「分からない=なんとなく選ぶ」もひとつの方法ではあります。
またカスタムシャフトモデルにすると結構値段もしますから、安く抑えるために標準シャフトを軸に選ぶ人も多いと思います。
しかし、ドライバーにとってシャフト選びは重要です。
もし、合わないシャフトだったら、リシャフト、または買い替えで余計にコストもかかります。
では、なぜシャフト選びがドライバーにとって重要なのでしょうか。
ドライバーは、もっともシャフトが長いクラブだからです。
自分のイメージ通り、手元の動きをクラブヘッドまで伝えるためにはシャフトが合っていないと難しくなります。
例えば、あまりアッパーブローを意識せずともボールを上げたいと思ったら、ボールを上げやすいシャフトを選ぶことになります。
また、スイング時のタイミングの取り方は人それぞれですから、キックポイントや硬さも変わってきます。
このように、自分の意志をヘッドに伝えるためにも、シャフトは何となくで選んではいけないのです。
シャフトの長さと重さ
ここからドライバーのシャフトの選び方について解説していきます。
まず、シャフトを選ぶ際に大まかに決めておきたいのが、シャフトの長さと重さです。
シャフトの長さは、ルールで最大48インチまでと決まっていますが、一般的にどのくらいの長さにするのが良いのでしょうか。
男性の場合、45~46インチが一般的です。
女性の場合は、43~45インチくらいが目安になります。
1インチ変わるとヘッドスピードも上がるため、5ヤードほど飛距離が変わると言われています。
ただし、自分のスイングに対して長すぎると再現性が落ちるため、しっかりと振り抜ける長さにしましょう。
次に重さです。
シャフトの重さもとても大切です。
重すぎるシャフトはダフリや疲れの原因となり、軽すぎるシャフトはトップやスイングの緩みの原因になります。
理想は少し重く感じる程度で、しっかりと遠心力を感じられるものを選びましょう。
なお、シャフトの重さによってメリットの違いがあります。
一般的には、軽めのシャフトにするとヘッドスピードを出しやすくなります。
重めのシャフトにすると、インパクトを強くできるため、強い弾道になります。
ドライバーのバランスの選び方
シャフトの重さに少し触れましたので、ここではドライバーのバランスについて話をします。
物理的な重さが同じでも、重さの感じ方はバランスの影響で大きく変わってきます。
実際、重いシャフトでもバランスを調整すれば問題なく振り抜けるなんてこともあるのです。
一般的には、バランスはクラブセッティングを通して、揃えるのが理想と言われています。
男性を例にとると、アイアンがD2であれば、他のクラブもD2で揃えれば、同じように振れるという考え方です。
しかし、無理にバランスを揃えることは、スイングにあったクラブ選びを阻害するリスクもあります。
同じメーカー、同シリーズのクラブであれば分かりますが、必ずしもクラブセッティングはそうはなりません。
メーカーもシリーズもバラバラなことも多いでしょう。
そのためバランスが同じでも、構えたときのイメージや振り心地が異なります。
そういったことから、バランスの選び方として、振り心地を優先で選ぶことをおすすめします。
ただし、ドライバーであれば同系統のクラブであるフェアウェイウッドと、重さやバランスの関係を揃えるほうが無難です。
シャフトのフレックスの選び方
最後に、フレックスの選び方です。
一般的には、ヘッドスピードによって、推奨されるフレックスが分かります。
しかし統一基準がないため、フレックスの表記は同じでも硬さが異なることがあります。
また、トルクやキックポイントによっても感じ方が変わります。
そのためシャフトを選ぶ際に、まずは自分のヘッドスピードにあった振動数を知るようにしましょう。
振動数は、定量的にシャフトの硬さを表したものだからです。
お店によっては計測できるところもあるので、気になるシャフトがあれば測ってもらうと良いでしょう。
次にキックポイントです。
先調子のほうが、ヘッドが動くため軟らかく感じます。
ボールが上がりにくかったり、ヘッドの返りが悪いゴルファーは先調子のもの、そうでなければ中調子のものを選ぶと良いでしょう。
なお、元調子のシャフトは硬く感じやすく、シャフトのしなりを使うのも難しいため、初めて購入するゴルファーにはおすすめしません。
次にトルクです。
トルクはシャフトの捻れを数値化したものですが、大きいほうが少ない力でも捻れるため、軟らかく感じます。
ただヘッドスピードが速いゴルファーが大きいトルクのシャフトにすると、再現性が悪いあげく返りすぎてフックの原因になるので注意してください。
このように、ドライバーのシャフトを選ぶ際はいくつかの客観的な数値を元に仮説を立て選ぶようにしましょう。
初めて買うときほどしっかりと調べる
お話してきた通り、色々と調べた上で最後は実際に振ってみて、相性の良いと思えるものを購入しましょう。
しっかりと数値を調べることにより、シャフト同士を比較することもできますし、どんなシャフトが自分に合っているか分かるようになってきます。
納得のいくドライバー選びができることを願っています。