ドライバーでチーピンになる原因を知っていれば困らない

ドライバーでチーピンが出てしまうと、そのあとのティーショットが怖くなるものです。

原因はインパクトでフェースが閉じてしまうシャットフェースですが、なぜシャットフェースになるかが分からないと、いつまで経ってもチーピンは解決できません。

そこで今回は突然出てしまっても対応できるように、チーピンの原因と修正するポイントを紹介します。

ドライバーショットがチーピンになる原因が分からない!

ドライバーでティーショットをしたら予期せぬチーピンに襲われて、原因も分からないままラウンドを続けなければならないことがあります。

チーピンの原因の多くはは、インパクトのときの極端なシャットフェースにあります。

そのためインパクトでフェースをスクエアにすれば良いだけなのですが、そもそもアドレスの時点からスクエアフェースで打とうと思っているからこそ、予期せぬ事態になったと考えられます。

したがってシャットフェースになる原因を探すことがチーピンの解決に繋がるわけです。

問題は、ラウンド中に突然起きてしまったことです。

ラウンド中であれば修正のための練習はできませんし、時間をかけてスイングを分析することもできません。

チーピンになる場合は、飛球線の後方から自分のスイングを動画撮影して客観視すると、ゴルフに詳しくなくてもすぐに理由が分かります。

ただラウンド中にすべてのティーショットを動画撮影していることはないでしょうし、もしかするとチーピンにならない可能性だってあるわけです。

そのため日ごろから「チーピンになったときは」と対処法を知っておくことで、ラウンドでの不安は解消されることになるはずです。

チーピンになる原因はドライバーの手打ちにある?

まずはチーピンについて確認しましょう。

「チーピン」とは、マージャンの7ピンの図柄を用いたゴルフ仲間の隠語を起源としたものとされています。

当時のゴルファーは陰口として使っていたものなのでしょうが、いつしかゴルフ用語として広く使われるようになります。

もちろんマージャン牌に例えた言葉ですから日本でしか通じません。

「チーピン=ひっかけ」なわけですが、あえて名前をつけるとしたら「超ひっかけ」ということになります。

この原因の多くは手打ちにあり、またスイング軌道がインサイドアウトの傾向が強いときに起こりやすいと言われています。

インサイドアウトのスイングは、飛球線の後方から撮影するとすぐに分かります。

しかもチーピンが起こらなくても、常に同じ軌道でスイングをしているはずですから、ゴルフに詳しくなくても分析はできるはずです。

ここで注目したいのは、ドライバーの手打ちです。

本来ゴルフには「手打ち」という言葉はなく、捻転して体の回転でスイングする打法の対比表現で使われたものです。

つまり「手打ち=回転不足」であると考えられます。

ドライバーがチーピンになるのは回転不足が原因

ドライバーのティーショットがチーピンになる原因に、スイングでの回転不足が挙げられます。

ここで多くのチーピンゴルファーは、「違う!」と声を上げるかもしれません。

確かにテークバックでインサイドに引いていれば回転していると思えますが、逆に過度なインサイドになっていることが多いはずです。

これがインサイドアウトのスイングの特徴で、インサイドに引きすぎたことで回転するスイングにならなくなったのです。

背骨を回転軸としてスイングをするのであれば、フォロースルーも同じようにインサイドに入らなければなりません。

ところがインサイドに引きすぎたために、ヘッドの抜け道はアウトサイドにしかありません。

いわゆるドロー打ちになるのですが、ここで右手を返してしまうとシャットフェースにつながります。

右手の甲を上に向けた状態でインパクトをすると、フェース面は左下を向いてしまい、これがチーピンを打ち出す根本の原因になるわけです。

ここで「右手を返さなければ大丈夫」と考えると、いつまで経ってもチーピンの恐怖からは逃れられません。

右手の返しが主原因でドライバーがチーピンになる

ドライバーショットがチーピンになるのは、インパクトでの右手の返しが本当の原因です。

もちろんインパクトの前後で手の甲を返す動作は必要ですが、右手を返すタイミングが早すぎるとシャットフェースになってしまいます。

そうならばと右手の返しを止めると、今度は右方向にプッッシュしたりシャンクしたりと、逆方向へのトラブルショットに繋がり、ここ一番でまた右手を返すスイングに戻る可能性があるものです。

タイミングが合わない原因の1つは、スイングリズムが早すぎることです。

多くの場合は打ち気にはやって、シャフトがしなりすぎるほど急激なバックスイングをしていることでしょう。

テークバックを一生懸命スイングしても意味はなく、急激なバックスイングは捻転不足になる元凶と言われています。

そうではなく、ゆったりとしたリズムでテークバックをすれば、捻転する環境は整いますから、早いリズムの癖がついているのであれば、3秒かけてグリップを引き上げるイメージでテークバックを行ってみてください。

チーピンの根本原因が分かったら修正しよう

ドライバーがチーピンになる原因の1つである急激なバックスイングから、ゆったりしたリズムのテークバックに修正できたら、次はアウトサイドに抜けるダウンスイングの修正です。

背骨を中心に円のスイングをすれば、フォロースルーはインサイドの抜けてくるものです。

しかしインサイドからアウトサイドに抜ける場合は、円を描かず直線のスイング軌道になっているため修正が必要です。

ただし本人のイメージでは円を描くスイングをしているつもりでしょうから、このギャップは打ちっぱなしの練習場では修正できません。

頭の中でこのギャップを理解して、正しいスイングを体感することが本当の修正に繋がります。

具体的には散水用のホースを1メートル分用意して実験しましょう。

ドライバーを握るようにホースを握ってスイングをします。

テークバックでホースが背中に当たったことを確認してから、切り返してダウンスイングに入ります。

フィニッシュで同じようにホースが背中に当たれば、フォロースルーはインサイドに入ってきている証拠です。

このときに正しいアームローテーションが確認できれば、ドライバーでスイングしてもインサイドインができます。

ドライバーがチーピンになる原因を理解し修正法を知っておく

何度もお伝えしているように、ドライバーでのティーショットがチーピンになる主原因はシャットフェースですが、そのシャットフェースになってしまうのは、回転不足による手打ちに問題があったわけです。

そのため、テークバックのリズムやフォロースルーの方向を修正しなければ、チーピンの原因を取り除くことができません。

ただし、ここで気をつけなければならないのは、インパクトの前後でフェースを返すことを除外してはならないということです。

アドレスのときからフェースの向きを変えずにテークバックをするノーコックでは、ドライバー本来の役目である飛距離を狙うことができなくなるからです。

飛ばせないドライバーであれば、低いティーで打てるスプーンやユーティリティのほうが確実です。

あくまでも、ドライバーの特性を活かしながらチーピンを防ぐ打ち方を覚えておくと、コースで突然発症したときに慌てずに済むはずです。

原因を分析して排除してチーピンを解決する

ドライバーがチーピンになる原因は、インパクトでのシャフトフェースです。

チーピンを恐れるあまりノーコック打法にするのはおすすめできません。

ドライバー本来の役目から外れていくからです。

そうではなく、ゆったりしたリズムでインサイドインのイメージで回転スイングをすれば、チーピンは防げます。