雨でグリップが濡れてしまうと、滑りが気になって思い切りスイングすることができません。
それでも事前にグリップの滑り止めを施す時間があれば、色々な準備ができます。
今回はゴルフ場で突然の雨に見舞われたときも含めて、濡れたグリップの滑り止め対策を紹介します。
グリップの滑り止めはゴルフ前日までに準備すること!
雨の日のゴルフは嫌なものですが、それは濡れるからというだけではありません。
スイングするとグリップが滑るため、普段とは違って小さなスイングをしなければならず、「豪快なプレー」ができないことも理由の1つではないでしょうか。
そもそも新品のグリップであれば雨で濡れてもほぼ滑ることはありません。
しかしグリップラバーは消耗品ですから、使用していると少し濡れただでも滑るようになってしまうものです。
それでも専用の「滑り止めスプレー」を吹きかけると、ある程度は滑らないようにすることはできます。
ただプレー中に濡れているグリップの上から吹きかけても効果はありません。
雨の日のプレーを予想して、事前に滑り止めスプレーを拭きかけて乾燥させると、程良いベタつき感が出てきます。
もしもスプレーするとき、時間に余裕があるようなら、ひと手間かけるだけでさらに滑らないグリップにすることができます。
用意するのは食器洗い用のスポンジと食器用の中性洗剤、そして水を拭き取る布です。
ゴルフクラブの滑り止め対策はグリップの洗浄から始める
グリップの滑り止めに専用のスプレーを吹きかける場合は、先に水洗いをしましょう。
元々グリップの滑り止めとして革や布を巻いていましたが、やがて生ゴムを主体としたグリップが作られるようになり格段に握りやすくなります。
その握りやすさもあって、スイングスピードは速くなったために、生ゴムが酸化して硬くなると余計に滑るような気がするようになったわけです。
ゴム系のグリップが酸化するのは、手汗や脂、また土ぼこりなどからの雑菌が高温多湿のキャディバッグの中で繁殖し、生ゴムを劣化させた結果だと考えられます。
本来であれば、ゴルフ場でのラウンドが終了した時点で、シューズを洗うのと同時に、グリップも水洗いして乾いた布でゴシゴシ擦るとその劣化は遅くなります。
普段グリップを水洗いしないゴルファーであれば、タワシでゴシゴシして拭き取るだけでも、かなり滑る感覚はなくなっているはずです。
ただ14本全部を擦り洗いするのは大変ですから、中性洗剤とスポンジを使って食器を洗う感覚で汚れを落とすと、それだけで滑り止めスプレーは必要ないかもしれません。
ゴルフクラブのグリップの滑り止め作業はお風呂場でやる!
中性洗剤とスポンジでグリップを洗浄すれば、表面の汚れを落とすことができます。
自宅に庭があれば外で作業できますが、なければお風呂場に持ち込んで一気に洗ってしまいましょう。
バスタブに14本のゴルフクラブを立てかけて、洗剤のついたスポンジで丁寧に汚れをとります。
グリップの表面に洗剤がついてしばらくすると汚れが浮き出るので、その浮き出た汚れと洗剤をシャワーで洗い流せば洗浄完了です。
そのあと乾いたタオルでゴシゴシと磨くようにして水分を取り除き、あとは自然乾燥すればOKです。
使用頻度にもよりますが、現在使用中のグリップが装着されて2年以内であれば、この洗浄だけでも十分な滑り止めになっているはずです。
しっかり乾いてから、水で濡らした手でグリップを握り、思い切り素振りをしてみましょう。
それで滑り感がなければ、これ以上の作業は不要です。
ゴルフ場や練習場で使用したあとに、水洗いする癖をつけるとゴムの劣化を抑えることができます。
グリップの滑り止めスプレーはゴルフクラブを立てて作業する
濡れた手で洗浄したグリップを素振りして滑り感があるようなら、専用の滑り止めスプレーを使いましょう。
基本的にグリップ用の滑り止めには2つのタイプがあります。
1つ目はヘアスプレーのようにガスによって噴霧するタイプです。
新聞紙等を敷いて、その上にゴルフクラブを寝せてスプレーするだけで効果を発揮します。
屋外であれば立ててグリップを回転させながら、360度を一気に塗ることができますが、室内でスプレーすると壁紙や家財にもベタつきが噴霧されてしまう可能性が高いため 、拡散しないように寝せて吹きかけたほうが良いでしょう。
またバスルームを使って新聞紙で養生すると、飛散せずにしっかり表面に拭きかけることができます。
2つ目はカビ取りスプレーのような液体タイプで、クリーナーと兼用になっているものが便利です。
日ごろのメンテナンスで水洗いをしなくても、滑り止め入りのクリーナーを使ってグリップを磨くだけで、綺麗になり、さらに滑らなくなるという代物です。
ゴルフ場が突然の雨!グリップの滑り止め対策法
事前の準備ができていれば、雨の日のゴルフは満足いく滑り止め効果で、思い切りスイングしても安心なはずです。
しかし事前に準備ができていないで突然の雨に見舞われると、グリップの不安は倍増するかもしれません。
そんなときのために、応急用の滑り止め対策を覚えておきましょう。
すでに紹介しているように、皮脂が汚れとして付着したことで滑りは生まれているわけですから、それを拭き取るものがあれば良いと言えます。
アドレスに入る前に、便利グッズでもあるマイクロファイバークロス製のダスターでゴシゴシすると、雨で濡れたグリップは超速乾の効果で水分が消え、しかも綺麗に磨くことができます。
その上でグローブをウェット用にします。
耐久性を考えて普段は使用せずに、雨の日だけ使用するために滑り止め効果のあるものを選んでおくと便利です。
またハサミは必要ですが、グローブに接着できる滑り止めシートがあります。
ゴルフショップのグッズコーナーやネットショッピングで購入できますので、キャディバッグに仕込んでおくとイザというときに役に立つはずです。
滑り止めに効果的なグリップカバーとは?
突然の雨でもグローブに滑り止めをつければグリップが滑ることはなくなるはずですが、グリップ自体が劣化していて硬化しているようであれば、滑り止めの効果はさほど期待できません。
本来であれば事前にグリップ交換が必要な状態にもかかわらず3年以上使用を続けていて、しかもメンテナンスをしていないような状況であれば、ゴルフ場の中で汚れを擦っても効果は薄いでしょうし、滑り止めグローブも機能を発揮することはできない可能性があります。
ハーフの待ち時間くらいの余裕がないとできませんが、グリップの上にゴムラバーを装着できるグッズがあります。
事務用のゴムの指サックのように丸まった状態になっているものです。
グリップエンドからクルクルと回すだけで、ピッタリとフィットさせることができます。
もちろんルール適応のグッズであり、滑り止めとして使用しても問題はありません。
どちらにしても、事前の備えが必要なことに変わりはありません。
まずはグリップのクリーニング、そしてグローブの滑り止めシートを準備し、必要に応じてグリップカバーを用意すれば、嫌な雨の日でもマン振りのスイングができるようになります。
グリップの滑り止めはゴルフの前日までに準備しておこう!
雨の日のラウンドでは、少しでもグリップが滑るような気がしてしまうと、スイングが小さくなって「つまらないゴルフ」になってしまうものです。
そうならないためにも、事前に滑り止めのための洗浄や滑り止めスプレーを施し、レイン用グローブを準備しておきたいものです。
またグローブに貼れる滑り止めシートや、グリップにかぶせるゴム製のカバーなども準備しておくと安心できることでしょう。