シャフトの重さは大切!ドライバーの飛距離を伸ばすには?

シャフトの正しい選び方を知らずにいると、本来持っている自分のパフォーマンスが出ないこともあります。

特にシャフトの影響が出やすいドライバーでは、飛距離が大幅に変わることも少なくありません。

重要なシャフトの重さ選びやドライバーシャフトの選び方について話をします。

クラブの適切な重さはシャフト選びで決まる

なぜ、クラブの適性の重さはシャフト選びで決まるのかというと、クラブヘッドは基本的に重さが決まっています。

グリップも20~80g程度となりますので、重量を変えるためにはシャフトで調整する必要があるからです。

クラブの適切な重量は、ドライバーやアイアンの重さの流れを揃えて考える必要があります。

いわゆる『重量フロー』と呼ばれるものです。

ドライバーが最も軽く、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジと短くなるにつれて重くすることが大切です。

几帳面な人は、各クラブの重量間隔を均等にしようとしますがそうではありません。

自分が使うセッティングの中で、上位番手と下位番手の重量が逆転しなければOKです。

例えば、ドライバーとスプーンがあるとすれば、同じ重量もしくは少しスプーンの方が重ければ良いと考えてください。

逆にドライバーと5番アイアンが同じでも上位番手と下位番手の関係は崩れていませんが、全体的にみると問題があります。

間にはフェアウェイウッドやユーティリティが入るので隣同士の番手で比較するようにしましょう。

シャフトの重さが与える影響

シャフトの重さ、つまりクラブの重量が適正でないとどのような影響が出るのでしょう。

まず、軽いシャフトと重いシャフトの違いについて押さえておきましょう。

シャフトは軽い方が柔らかく、重い方が硬くなる傾向があります。

そのため、柔らかいとトルクが大きく、硬いとトルクが小さいという特徴に繋がります

《軽すぎるシャフトを使った場合》

・軽いクラブはヘッドスピードが上がりやすいが、スイングが緩みやすくトップを起こしやすい
・ヘッドスピードが速すぎると、しなり、捻じれが強く、クラブヘッドの挙動が安定しない
・軽すぎる場合、手で操作がしやすく、手打ちになりやすい

《重すぎるシャフトを使った場合》

・重いクラブはヘッドスピードが下がり、ダフりに繋がる
・ヘッドスピードが足りないと、しなり、捻じれが上手く使えず、飛距離が出ない
・重すぎると、ラウンドを通して使うことが難しい(後半に打てなくなる)

一般的には、軽いものより、多少重さがあるものをおすすめされます。

スイングの緩みが出にくいこと、また、軽いより重いクラブの方が強い打球がでるため、風の抵抗にも負けにくく、飛距離も伸びやすいからです。

ドライバーは特にシャフトの影響がでるため、この辺りを意識して選ぶと良いでしょう。

シャフト選びの基本はヘッドスピードと重さ

ドライバーに限らず、シャフトを選ぶ場合、どのような順番で決めていくのが良いのでしょうか。

選ぶ際に考える項目は多々ありますが、どれも複雑にトレードオフの関係にあるため、すぐに自分に合ったものを選ぶことは難しくなります。

シャフト選びには基準となるものを自ら決めることが大切です。

おすすめのシャフト選びの順番は次の通りです。

(1)ヘッドスピードを基準に適正な重さを決める

ヘッドスピードを基準にして適正な重さ(何g台のシャフトが良いか)を決めましょう。

クラブセッティングでは、重量フローを大切にする必要もあるので、重さから固めていくと絞りやすいです。

(2)ヘッドスピードを基準にフレックスを絞る

メーカーやシャフトの種類(キックポイントやトルク)によって変わりますが、大体の硬さを決めましょう。

ある程度厳密に測りたい場合は、振動数を使いましょう。

(3)キックポイントを決める

キックポイントは、振りやすさ(特にタイミングの取り方)に大きくかかわってきます。

自分に合ったキックポイントを探しましょう。

振りにくいシャフトは、ヘッドスピードも出にくく、スイングも崩れやすくなります。

最後に、(1)~(3)で決めた前提から候補のシャフトを選び、トルクや全体的なフレックス感を見ながら各シャフトを比較すると良いでしょう。

ドライバーヘッドの重さによる違い

シャフトについていろいろとみてきましたが、次はドライバーのヘッドに注目してみましょう。

ドライバーの総重量は270~330gの範囲に収まるのが一般的です。

ドライバーヘッドは、何グラムぐらいで作られていると思いますか。

正解は、200g前後で作られることが多いです。

実は、クラブの半分以上はヘッドの重さになります。

では、ヘッドの重さは軽い方が良いのか、重い方が良いのかどちらでしょうか。

ヘッドの重さと反発力には関係性があります。

ヘッドが重いと反発性能が高くなると言われていますが、その上限が200g前後となります。

では、できるだけ200g前後のヘッドを使うのがベストなのでしょうか。

ヘッドの重さはその人のヘッドスピードによっても変わります。

重すぎる場合、スイングウエイトも重くなりすぎてしまい、ドライバー全体のバランスが崩れます。

結果、スイングしにくくなったりすることもあります。

ただし、一般的に売られているものであれば、シャフト重量とスイングウエイトのバランスをみて自分に合ったものにすれば問題はないでしょう。

ドライバーのシャフトは純正?それともカスタム?

ドライバーのシャフトを選ぶ際に、純正シャフトにするか、それともカスタムシャフトにするか悩みますよね。

カスタムシャフトにすると、値段もそれなりに変わるので、とりあえず純正シャフトでフレックスだけ合わせる人もいるのではないでしょうか。

逆に、カスタムシャフトの性能が良いと思い、カスタムシャフトを必ず選ぶ人もいると思います。

より、自分に合ったドライバーにするためには、純正シャフト・カスタムシャフトにとらわれないことが大切です。

純正シャフトの特徴とカスタムシャフトとの特徴をしっかりと抑え、選ぶようにしましょう。

純正シャフトが自分のスイングにあっていれば、クラブヘッドの相性も考え申し分ないと思います。

《純正シャフトの特徴》

・基本的にはシャフトの重さが50g~60gの範囲
・クラブヘッドの特性に合わせ、最も効率の良いシャフト設計になっている
・多くのユーザーに受け入れられるよう、癖(特徴)があまりないものにしている

《カスタムシャフトの特徴》

・シャフトの重さ40g~80g台とバリエーションが多い
・特徴的なシャフトが多いので、シャフトで課題を解決したい人には選ぶ幅が広がる
・自分のスイングを中心に、シャフトを合わせることができる

ドライバーでより遠くへ飛ばすためには

最後にドライバーで飛距離を伸ばすために大切なことをお伝えします。

ゴルフは道具を使うスポーツのため、自分に合ったドライバーを選ぶことがとても重要になります。

特に、適切な重量(しっかりと振り切れ、重さを感じられるもの)のもの、シャフトのフレックスやキックポイントなどもスイングに合わせて選ぶと効率的に飛距離が伸びます。

しかし、ここで落とし穴があります。

自分に合ったものとは、『その時点(もしくはそこから少し上達するまで)』のスイングに適しているということです。

道具に頼ることも大切ですが、頼り過ぎるとスイングの向上は止まってしまいます。

飛距離を伸ばすためには、ミート率が高い状態を維持したまま、ヘッドスピードを上げていくことです。

もちろん、ヘッドスピードが上がれば、適切なスピン量、打ち出し角度も変わってきます。

ドライバーで飛距離を伸ばすためには、スイングの向上とともに、ドライバーそのもののスペックの見直しも必要なことを忘れないでください。

まとめ シャフトに合わせるか、自分に合わせるか

ドライバーのシャフト選びの重要性とその影響について理解できましたか。

シャフトに合わせたスイングにするか、自分に合わせたスイングにするかでパフォーマンスは大きく変わってきます。

どちらが正しいということはありませんが、シャフトに合わせるのであれば、自分の不足を補ってくれるものを選びましょう。