ドライバーの飛距離はヘッドスピードに合わせるスイング法で

ドライバーの飛距離を伸ばしたいとき、最初にヘッドスピードを速くしようと考えるゴルファーが多いようです。

しかしヘッドスピードが急激に3~5m/sも伸びることはあません。

そこで今回は意外と簡単に飛距離アップが可能になる、ヘッドスピードに合わせたスイング法を紹介します。

ドライバーの飛距離はヘッドスピードより大事なものがある

ドライバーは飛距離を求めるクラブであることに違いはありません。

コースのセンターに「置く」ようにコントロールショットするのであれば、あえて難しいドライバーを使わなくても、フェアウェイウッドやユーティリティーを使ったほうが確実性は高くなります。

ドライバーは他のクラブと違って、地面よりも高い位置にティーアップして打つクラブです。

スプーンやバフィなど、フェアウェイウッドでティーショットするときは、ショートティーを使いますが、ドライバーだけはロングティーでティーアップしなければならないヘッドサイズです。

ドライバーのロフト角はメンズ13度以下が標準ですが、それ以外の番手のロフト角は14度以上あります。

ヘッドスピード43m/sでスピン量が2400回転であれば、打ち出し角 が14度で飛距離は240ヤードを超えます。

一方で同じヘッドスピードでも、打ち出し角が10度しかなく、しかもスピン量が4300回転だと220ヤードしか飛びません。

最近のドライバーのロフト角では10度前後、スプーンのロフト角は15度程度です。

ドライバーの打ち出し角を14度にするための工夫がないと、飛距離はアップしないのです。

ドライバーの飛距離を生み出すヘッドスピード以外のポイント

ドライバーを飛距離アップするためには、ヘッドスピードを上げる努力をすることは大切です。

ヘッドスピードを速くするには、単にスイングスピードを速くするだけではなく、体重移動や捻転の解放、またコックをリリースするタイミングなど、多くの技術的な部分も習得しなくてはいけません。

「今日から始める」ことは大切なことですが、満足のいくヘッドスピードに達するには長い年月が必要になるのです。

そこでヘッドスピードの加速法は一旦置いておいて、スイートスポットでミートすること、打ち出し角を14度にすること、スピン量を減らすことから始めるようにしてみましょう。

まずはスイートスポットでミートができるようにします。

小柄な女子プロゴルファーがゆったりとしたスイングでドライバーショットをしたら、飛距離は250ヤードをマークしている場面を見たことがあると思います。

一般ゴルファーはヘッドスピードが43m/sでも、飛距離は240ヤード程度です。

女子プロの飛距離の源は、ボールを芯でとらえるミートの上手さにあります。

飛距離アップはドライバーのヘッドスピードより確実なミート

ドライバーの飛距離を上げるためには、スイートスポットでのミートが不可欠です。

ヘッドスピードを速くする練習をしていると、なかなか芯でとらえることはできません。

正しいインパクトを習得するためには、小さな振り幅から徐々に大きくしていくのが常道です。

最初はスタンスの幅でヘッドを動かして、確実にスイートスポットでボールを打ちます。

ティーアップしたボールの側面を打つのではありません。

ボールの下から上に向けて振り抜くアッパーブローでインパクトしてください。

このとき大事なことは、右肩を下げないこと。

上半身を右側に曲げるとすくい打ちになって、スライスの原因となってしまいます。

スイートスポットに当たるとフェースに衝撃はなく、スッと抜けるようにヘッドを振り抜くことができます。

この感覚を十分に習得したら、目を閉じても同じように振り抜けるようにしていきます。

ここまでできるようになってから、振り幅を広げていきますが、しばらくはハーフスイングでミートの確率を上げてから、フルショットへと移行しましょう。

ドライバーのスピン量抑制とヘッドスピードが飛距離に繋がる

ドライバーの打ち出し角を14度にすると、もっとも飛距離が伸びるといわれています。

ただこの打ち出し角は、ヘッドスピードの速さによって違います。

ヘッドスピードが40m/sのとき、スピン量が2400回転であれば打ち出し角は16度が適していますが、2400回転はプロ並みの数値です。

プロゴルファーであればスピン量は改善できても、アマチュアゴルファーがスピン量を落とすのは難しいものです。

一般的なアマチュアゴルファーのスピン量は3500回転から4000回転、吹け上がるようなら4500回転以上かもしれません。

フェースの傾きがインパクトでダイレクトに伝わるとスピンすることになりますが、ドライバーショットの場合にはアッパーブローなので、フェースの斜度が軽減されています。

スイングの最下点から上に向かって振り抜くとき、フェース面は上方を向いています。

つまり本来のロフト角よりもフェース面が寝た状態で、ボールをとらえているわけです。

このフェースの傾きによって、スピン量は軽減されるのですが、ロフト角の小さなドライバーで、アッパーブローのスイングができれば、極端にスピン量は減っていくことになります。

飛距離を生む初速はヘッドスピードとドライバーの真芯

ドライバーの飛距離で重要なスイートスポットでとらえる技術は、小さな振り幅から徐々に広げる練習法で身に付きますし、正しいアッパーブローができれば適正な打ち出し角とスピン量は達成することができることを説明しました。

ただし適正な打ち出し角やスピン量は、自分のヘッドスピードに合わせることで、探していく必要があります。

公表されているデータは、平均的な数値から分析したものなので、必ずしも自分のスイングに合っているとは限りません。

打ち出し角とスピン量を意識した上で、スイートスポットでボールをとらえることができれば、フェースがたわんでトランポリンのように弾む効果を与えることができます。

ここではじめてヘッドスピードの速さが登場します。

飛距離に必要な「初速」とは、ヘッドスピードの衝撃力とスイートスポットによる弾みです。

いわゆる「ミート率」と呼ばれるものですが、どちらか一方が欠けても、飛距離はダウンしてしまいます。

やはり最後はヘッドスピードの強化が大事

ドライバーの飛距離をアップするためには、最終的にヘッドスピードの強化は必要です。

ヘッドスピードの速さは、腕を振るスイングスピードと回転軸を中心とした円のスイングの軌道の先端部分の速さが関係してきます。

スイングスピードの増強には、ドライバーを毎日素振りする単純な練習の反復が一般的です。

効果的な練習法としては、ネック部分に専用の重りをつけて素振りをしたり、使用していないドライバーのグリップエンドから砂鉄を流し入れて、野球のマスコットバットのような重いドライバーで素振りをする方法があります。

また左手だけでゴルフグラブを握って素振りをすると、体重移動が身に付いてヘッドスピードが加速できるようになります。

さらにストレッチとして腕立て伏せを取り入れたトレーニング法は、肩甲骨の可動域を広げてくれるので、スムーズな捻転によってヘッドスピードが上がるはずです。

ただし繰り返すようですが、ヘッドスピードを上げてもスイートスポットでインパクトができないと飛距離アップは望めません。

結局のところ、小さな振り幅から徐々に広げていく地道な練習こそが飛距離アップにとって最も大事なことなのです。

ドライバーの飛距離はヘッドスピードにこだわらない方が飛ぶ

ドライバーの飛距離を伸ばしたいとき、ヘッドスピードを上げることにこだわると、結果が出るのに相当な時間を要します。

確実なミートを心がけた上で、適正な打ち出し角とスピン量の抑制ができるよう、アッパーブローの角度を研究すると意外と簡単に飛距離はアップするはずです。