アイアンが上手くなるとどんどんスコアを作れるようになります。
近所に練習する環境がなくても、自宅で練習することができれば上達することは間違いなしです。
今回は限られたスペースでできる、自宅の屋内・屋外でできるアイアンの練習の仕方を紹介します。
自宅でアイアンを自由にコントロールできるようにする練習法
自宅でアイアンの練習をするには、それなりの環境を整えなければなりません。
仮に室内でスペースがとれたとしても、天井の高さや周辺のガラス製品などに気を遣う必要があり、練習内容は制限されます。
それでも前向きに練習をしようという思いがあれば、環境にあった練習方法を取り入れるようにしましょう。
まずはアイアンを自由にコントロールできるようになるために、「手に馴染む」練習をします。
そのために必要なのは、布団と毛布、それにアイアンとボールを用意してください。
布団や毛布は屋内で床や壁、割れ物などのカバーに使いますので、庭付きの家であれば布団や毛布は必要ありません。
練習方法はサンドウェッジでのリフティング。
リフティングとは、フェース面を上に向けてボールを弾ませるだけですが、注意すべきは必ずグリップを握ることです。
最初は1回を当てるだけでも苦労すると思いますが、徐々に慣れてくると連続してリフティングができるようになります。
100回を目標に、できれば繰り返し毎日行うようにしましょう。
自宅でやっていきたいアイアンのスイングスピードアップの練習方法
自宅でアイアンを練習するのに、スペースを必要としない方法があります。
それはゴルフの練習の基本である素振りです。
素振りを行なうわけですが、室内でアイアンを振り回すと、最初に気になるのは天井の高さです。
室内ではハーフスイングのトップでさえ、シャフトが立つと天井にヘッドがぶつかるかもしれません。
そこでクラブを使わずタオルを使ってスイングスピードを上げる練習と、スイングフォームを作る練習を行います。
少し長めで生地が厚いスポーツタオルが便利です。
なければ普通のタオルを2枚合わせて一方を玉結びにしておきましょう。
スタンスの中心の延長線上に仮想のボールを想定して、顔は常にボールに面している状態を作ってください。
玉結び側を先端にして、左右均等の振り幅のスイングを心掛けます。
このとき手打ちにならないように、体幹を意識してスイングすることが重要です。
具体的には、トップで玉結びが背中の左側に当たるようにし、フィニッシュでは背骨に当たるようにします。
タオルの中間部は空気抵抗を受けるよう少し広がる向きにすると、スイングスピードの強化に繋がります。
アイアンのスイング練習は自宅の窓の前で!
シャドースイングで理想のスイングフォームを作りましょう。
自宅で練習していると、打ち出すボールの行方で成果を判断することができないので、果たして自分のスイングが正しいのかが不安になってくるものです。
そこで屋外が暗くなってから照明を点けると、窓に映る自分の姿が確認できるはずです。
そして、すりこぎ棒をアイアンのグリップに見立てて、正面からスイングフォームをチェックしてください。
理想とするスイングフォームに近づいているようなら、窓に色つきのビニールテープを貼りましょう。
縦に1本貼るだけで、軸のブレが確認できます。
またスイングアークのチェックは懐中電灯を使います。
部屋を暗めにして懐中電灯を点灯し、グリップに見立てて握ります。
壁に要所となるポイントを定めてスイングすると、理想とするスイングフォームを作ることができます。
懐中電灯を使った練習では、ゆったりしたスイングでフォームをチェックするようにします。
タオルの素振りと同じスピードだと、ポイントを確認することができないからです。
あくまでもフォーム作り、スイングチェックと割り切ることが大切です。
どれも100均で手に入るようなもので構いません。
自宅前の空きスペースでできるアイアンの練習と注意点
自宅での練習の屋外編です。
アイアンをフルスイングする練習は、天井の高さの関係で、どうしても屋外でなければできません。
ボールを打たずに素振りをするだけなので、周囲に人がいなければ危険はありません。
ただ安全を確保するためにテークバックの後方は壁側にしましょう。
視界の及ばない後方に、万一にも人が現れないようにするためです。
室内で行うタオルの素振りを、アイアンに持ち替えて行います。
すでに室内の練習でスイングフォームはできていますので、あとはアイアンの重さに慣れることで、体が揺れないスイングを習得していきましょう。
最初は普通に素振りをして、体が温まってきたら連続で素振りをします。
右打ちで何度も振って体が馴染んできたら、左打ちでも連続で素振りをしてください。
これによって体幹がバランス良く鍛えられて、軸を中心としたスイングができるようになります。
経済的な事情が許せば、中古の7番アイアンを1本だけ購入し、グリップエンドをカッターで切り、シャフトの内側に砂を入れて再度グリップを装着すれば、マスコットバットならぬ練習用アイアンができます。
これを使えば、より効果が生むことができます。
自宅周辺で行う高度なアイアンの練習法
自宅周辺の屋外でアイアンの練習ができるようであれば、レベルブローの素振りを完璧に近づけるためにもアイアン用のマットが欲しいところです。
ゴルフショップやネット通販で購入できますので、できればゴムティーを装着できるタイプを手に入れてください。
レベルブローはスイングの最下点とボールの真下が同じポイントであるスイング法です。
スイングの基本でもあるので、寸分たがわずスイングの最下点を安定させる練習は必要です。
しかしながらコンクリートやアスファルトの上では、アイアンのソールを擦るような練習はできません。
最初はゴムティーをターゲットにしてスイングを行い、「ピチッ」とゴムを打つ音が聞こえるようになるまで練習しましょう。
ゴム打ちが慣れてきたら、マット打ちでレベルブローのスイングを練習しましょう。
マット打ちがある程度「できるようになった」と思ったら、仮想のボールの位置より手前にコインを置いて、コインを弾かないようにレベルブローでスイング練習をします。
これで「シュ」と音が聞こえるようになれば、正しいスイングができている証拠です。
実践に即した自宅でやるべきアイアンの練習方法
自宅の室内や屋外でアイアンを使った練習を重ねて、納得のいくスイングフォームができるようになったら、アイアンにとって大事な距離感を養う練習をしなければなりません。
ゴルフコースでのアイアンショットは、ほぼ距離調節が必要になるからです。
アイアンはフルショットで打つよりも、「5ヤード少なく」といったスイング幅を制限するのが一般的です。
そのためには、普段からハーフやクォーターのスイング練習をしなければなりません。
もちろん手打ちで練習しても意味はなく、しっかり捻転をして円のスイング軌道の中でスイング幅を制限します。
そのためには室内でも安全に練習ができる、ウレタンボールを購入しましょう。
特別に練習キットを購入しなくても、カーテンを開けた扉に貼ったり、大きめののれんをつければOKです。
座布団の上にウレタンボールを置いて、浮いた分だけグリップを短く握ってスイング幅を変えてショット練習をすれば、あとは実践で距離感を養うだけです。
ただし座布団の上と言っても、床を打ちつけると騒音になるので、階下に別宅が入居している集合住宅では注意が必要なので、できない場合があることは理解しておかなければなりません。
アイアンの練習は自宅でコツコツと継続することが大事
アイアン上達の近道は、なるべく多く素振りをすること。
アイアンに慣れてスイング軌道が安定すれば、おのずと正確なショットができるようになります。
そのためには今回紹介したような自宅でできる練習方法を取り入れて、少しの時間でもコツコツと続けていくことが大切です。