ドライバーの練習は少しの工夫で自宅でも確実にできる!

ドライバーの練習を毎日したくても、練習場通いは経済的にも時間的にも厳しいものがありますよね。

そこで少しだけ工夫をすれば、通わずとも自宅で効果的な練習ができます。

今回はドライバーを使わずに、スイングフォームの固定、スイングスピードアップ、飛距離アップが叶う練習方法を紹介します。

自宅でドライバーの練習をするならタオルの使用が王道

もしかしたらドライバーの練習を自宅でするのは、無謀な気がするかもしれません。

しかしながら少しだけ工夫をすれば、自宅でしかできない効果的な練習をすることができるのでやってみてください。

もっとも余程ゴージャスな家でない限り、室内でドライバーを振ると、天井や壁が大変なことになってしまうので、屋外練習場のような本当のスイング練習はできません。

そこで限られたスペースでの練習方法について確認していきましょう。

まずは室内練習の王道とも言えるタオルを使った練習です。

目的は「大きなスイング作り」なので、最低限「腕の長さ+タオルの長さ」で振れる範囲は確保してください。

およそグリップの太さにしたタオルの端を握ります。

1枚で足りなければ2枚か3枚を重ねてグリップの太さにして室内用の練習ドライバーを作ってください。

アドレスの姿勢からテークバックをして、トップの位置で一気にコックを作ります。

アドレスのときの手首の形を変えずに、トップの位置まで引き上げたときに、左手首を親指側に曲げて直角を作ればコックは作ることができます。

タオルをドライバーに見立ててコックを使う自宅練習

タオルを使ったドライバー置き換え自宅内練習の第一の成果は、コックを正しく身につけることです。

飛距離を生み出すのはスイングの速さだけと思っているゴルファーが多いようですが、実はコックを使ったスイングができれば6割はコックのリリースで飛ばすことになります。

トップで作ったコックをタイミング良くリリースすれば、強力なインパクトを与えることができて、飛距離がアップするのです。

それではコックとリリースについて詳しく説明します。

真っ直ぐに下ろした左腕を、肘で曲げて90度にします。

そこに金槌を握って釘を打つイメージをするのですが、上手に打つ方法は肘を動かさずに手首を縦に振って金槌を上下させることです。

この金槌をドライバーに変えれば、そのままゴルフのスイングになりますが、振り上げたときがコック、打ち下ろしたときがリリースです。

柄の短い金槌でさえ釘を打ち込むことができるのですから、シャフトの長いドライバーであればその威力は尋常なものではないことが想像できるはずです。

そのコツを体に覚えさせるのが、「タオル」の役目なのです。

自宅練習のメリットは目の前でドライバーを教えてくれること

タオルで作った仮のドライバーを使って、自宅でゴルフの練習をするときには、スイングイメージをしっかりと持つことが大切です。

握っているのはタオルではなく、あくまでもドライバーだと思い込むようにしましょう。

できれば理想のプロのスイングをテレビ画面やパソコンなどで再生して、そのスイングを真似ます。

スイングフォームだけではなく、タイミングの取り方も同じようにすることで、徐々に理想のスイングに近づいていくはずです。

ただし世界トッププロのスイングは、個性的なので真似をしてもプラスになるとは限りません。

できればフェアウェイキープ率が高い女子プロゴルファーのスイングが参考にすることをオススメします。

彼女たちの平均飛距離は250ヤード前後ですから、多くの一般ゴルファーにとって距離的にも目標となる数値のはずです。

ゆったりとしたリズムでテークバックをして、トップの位置でコックすると、タオルは背中側に来ます。

このときタオルで、自分の背中を叩くようにすることが大切です。

背中を叩けるということは、左肩が回り手打ちになっていない証拠でもあるからです。

ドライバーの自宅練習をもっと工夫すればさらに効果的になる

自宅で行うタオルを使ったドライバーの練習で試したら、トップの位置でコックを使いタオルで背中を叩けましたか。

切り返しを行わずに、そのままダウンスイングをスタートさせると、背中に乗っているタオルは引きずられるように右肩から落ちてくるはずです。

このときタオルの端を丸めたグリップは、右腿に向かって下ろします。

決して大回りするスイング軌道でなく、コンパクトなスイングでグリップをアドレスのポジションに戻します。

仮のグリップが右足の内股まで来たときに、コックをリリースすると、引きずられて落ちてきたタオルは弧を描いて「スイング」することでしょう。

テークバックからインパクトまではコンパクトに、インパクトからフォロースルーまでは大きく取ってフィニッシュを迎えます。

コックをリリースしたことで、タオルの動きは止まります。

そこで左肘を曲げて肩の上まで引き上げると、今度は左肘の動きによってタオルは背中を叩きます。

上手く左肘を曲げるためには、一旦ターゲット側に左腕を伸ばして、それから左肘を下に向けてたたむと、大きなフォロースルーになります。

キッチン用品をドライバーに見立てれば自宅練習でしかできないメリットがある

タオルを使った自宅でのドライバーの練習は以上ですが、タオルの先を結んで玉にするとスイングが大きく取れますし、少しだけタオルを湿らせた状態で使うともっと重くなってスイング作りがしやすくなりますし、数枚を重ねて使うと空気抵抗が大きくなってスイングスピードが速くなります。

つまり同じタオルでも少し工夫をするだけで、自分なりに効果のある練習に変えられるはずです。

またタオル以外に使えるものとしては、ラップの芯があります。

使い終わったラップの芯、または麺棒(すりこぎ棒)でも、グリップに見立ててインサイドインのスイング練習ができます。

壁の横で前傾姿勢をとって、脇の高さに目印をつけます。

両サイドの壁面にヨート(フック)か壁面用のネジを入れて紐を結んでください。

壁の端から端まで紐を張った状態ですが、賃貸で壁にネジ等を打てない場合は画鋲と糸、それもダメな場合は上下に伸縮するキャスター付きのハンガーラックでもOKです。

自宅練習だからこそインサイドインのドライバーショット

自宅の壁に紐を張り、真上から覗き込める位置で、紐の下でラップ芯をドライバーのグリップに見立てて構えます。

テークバックでインサイドに引けば、壁に張った紐に当たることはません。

またダウンスイングも同じ軌道を通れば、紐に当たることはなく体の中央(インパクトの位置)まで到達し、そこからインサイドにフォロースルーで抜けていきます。

つまりインサイドインのスイングができると、紐に当たることなくスイングは完了します。

もしもテークバックで紐に触れればアウトサイドイン、フォロースルーで紐に当たればインサイドアウトのスイングになっていると判断できます。

ドライバーの場合特に気をつけたいのが、ヘッドを真っ直ぐ後ろに引こうとするテークバックです。

紐によるインサイドインの練習によって、それが「百害あって一利なし」が実感できるはずです。

また自宅の外で練習できる環境があれば、90センチ程度の散水ホースを用意して、素振りをしましょう。

およそ35.5インチの長さのホースをドライバーに見立てて、体の左側で風切り音が聞こえるように毎日素振りを繰り返せば、格段にスイングスピードが上がります。

ドライバーの練習は自宅でしたほうが上手くなる可能性大!

  

自宅でドライバーの練習をするのであれば、ドライバーを使わずにタオルやラップの芯で十分な成果を得ることができます。

特にインサイドインのスイングは弾道が気になってしまう練習場で習得するより早く成果が得られるはずですので、ぜひとも取り組んでみてください。