パターの塗装をDIYで挑戦してみると、意外に簡単だったという感想が多いようです。
始める前に道具を揃えておけば、あとは楽しみながら自分のオリジナルパターに仕上げていくことができます。
今回はDIYでパターヘッドの塗装をする方法を紹介します。
DIYで自分のパターを塗装してリメイクしてみよう!
ラウンド中のパターは、電動カートに付属している丸い筒のパターケースに入れるのが通例で、他のプレーヤーのものと一緒になっています。
その丸い筒には余裕があるため、カートを走らせると、カチャカチャと音を立てながらぶつかり合っていることが分かるでしょう。
そうしてパター同士がぶつかり合うのが嫌だからという理由で、パターカバーをつけるゴルファーが増えてきました。
パターカバーの多くは、マジックテープで留めるタイプが多く、留めが甘くなっていると走行中に落下することがあります。
何度か落下するとキャディからラウンド中外すことに了解を求められますし、セルフであれば外すしかありません。
パター同士がぶつかり合うと、塗装面は剥がれ、塗装していない部分はボケた色合いになります。
また経年劣化によって、くすんだ色になっていることもあるかもしれません。
そうなってしまったら、DIYキットを揃えて、自分で塗装してみてはどうでしょう。
意外に簡単で、しかも楽しみながら、今まで以上のパターに仕上げることができます。
DIYの意味とパターを塗装する前に知っておくべきこと
DIYは「DO IT YOURSELF」の頭文字を取った略号で、何かを自分でメンテナンスすることを言います。
自宅の改修を自分で行うことから、日曜大工が語源となっていますが、現在では業者発注すべきものを自作するときにDIYが使われています。
ただ自宅の改修であれば、ある程度の仕上がりは必要です。
直した床が抜けたり、壁が倒れたり、窓が外れてしまってはいけません。
同じようにパターをDIYするときも、使えないような改修をしないことが大切です。
具体的には、フェース面にシールのようなものを貼るのNGです。
また18インチ以下にシャフトを切ってもいけません。
さらに公認されているグリップ以外は装着できません。
これらのルールさえクリアできれば、あとは自由にしても問題はなく、塗装の作業をしながら楽しめること間違いなしです。
では、早速パターの塗装の仕方を確認しましょう。
パターの塗装に必要なDIYグッズを揃えよう!
パターの塗装をDIYするためには、最初に道具を揃えなければなりません。
必要なものは、塗料、刷毛、サンドペーパー、揮発油、布の5種類は最低限必要です。
ただし塗料を数色使う場合がありますし、刷毛も面相筆やスポンジなどを使うかもしれません。
またサンドペーパーは傷や汚れ具合によって、粗目・中目・細目の3種類が必要な場合があります。
揮発剤は灯油やガソリン、また白灯油(オイルライターのオイル)や除光液でもOKです。
道具を揃えたら、まずは汚れを落とします。
バケツに水を溜めてスポンジで水洗いをするだけで綺麗になると思いますが、さらに空拭きをしてから、揮発剤で拭くと余計な油分も取れ完璧に綺麗な状態になります。
ここからサンドペーパーで表面を擦ります。
パターを削るのではなく、表面の塗料を剥がすつもりで擦ると、パター同士がぶつかり合ってできた、細かい傷はなくなるはずです。
ここが時間のかかるところですが、手抜きせずしっかり1時間くらい擦ると塗料が綺麗に剥がれます。
DIYで大変な塗装剥がしとパター用塗料の吹き付け
パターをDIYで塗装するためには、パターについている塗料を擦って剥がし切ることで、新しい塗料っがムラにならずに塗ることができます。
ここで大事なことは、最初の注意点で挙げたように、フェース面は塗装しないので剥がさないようにしましょう。
塗装するとき塗料の付着が心配な場合は、マスキングテープ(なければセロテープでもOK)をフェース面に貼っておきましょう。
塗装はスプレー缶タイプを購入すると簡単です。
ヘッドのつなぎ目にもテープを貼って塗装されないようにしますが、シャフトは布を巻くのでそのままで大丈夫です。
鉄部用ラッカースプレーだと塗料が乾燥すると、塗装面が収縮して剥がれやすい状態になります。
またカートのパターケースで揺られてぶつかり合うと、ひび割れを起こす可能性があります。
そのためパターには、乾燥しても体積が減らない「ウレタン塗料」がおすすめです。
ウレタン塗料は、吹き付けたときのまま固まって、色合いの変化もありません。
またぶつかり当たっときの傷にも強く、さらに地金についた傷を平らにして見えなくしてくれます。
さらに、このあと文字にペイントするときに、はみ出した分を消すときに使う揮発剤にも強いのが特徴です。
パターに施したDIY塗装が乾くまでの時間は意外に長い!
DIYでパターを塗装するときは、ウレタン塗料を吹き付けましょう。
初めての塗装でも失敗はなく、綺麗な仕上がりが期待できるからです。
ただし完全に乾燥するまでは、最長で3日程度かかり、重ね塗りを考えると相当な期間を要しますから、シーズンオフでの作業になることを理解しておきましょう。
これでフェース部分以外は塗装が完了しましたので、指で押してもへこまない完全乾燥したら、放置していてそれなりにホコリが付いていますから、一旦空拭きで磨きましょう。
大抵のパターはバックフェースやソールなどに文字やロゴが入っていると思います。
そういった文字の塗装はエナメル塗料を使うと簡単です。
はみ出しを気にせずに、塗料で文字のへこみ分を埋めるような気持ちで塗るだけです。
あとからはみ出した分は布で拭き取りますが、乾いてしまった場合は揮発剤を湿らせて拭き取るようにしましょう。
文字を白色にして数字は赤色にするとか、あえて蛍光色を使うというのはお洒落感が出て良いかもしれません。
なおウレタン塗装は「つや消し」タイプを使うようにしましょう。
つや有りは太陽光の反射で構えにくい場合があるため、パターに限らずすべてのクラブがつや消しタイプになっているはずです。
DIYを楽しみながらパターの塗装をしよう
パターの塗装が終わったら、フェース面を覆っていたテープを剥がして、最後のDIYを行います。
フェース面のネック側に文字やロゴが入っていたら、そこにも塗装するのです。
オレンジ色や黄色などのエナメル塗料で文字入れすると、同伴プレーヤーが見てもDIYをしたことが分かるはずです。
なお、パターを構えたときにはフェース面が見えませんので、蛍光色を含めて派手目の色でも気にはなりません。
パターのヘッドは鉄でできていますが、鉄の中でも錆びないステンレス製は塗料が付きにくいので、下地処理が必要な場合があります。
またアルミ製は非鉄金属ですから、基本的には塗装するのであれば下地処理が必要です。
これらの特殊なパターの素材はナノ粒子の塗装が簡単です。
ヘッドの表面から染み込むように着色されますので傷を隠すことはできませんが、塗った塗料が簡単に剥がれることはありません。
DIYはそれ自体を楽しむものですから、乾燥時間を入れなければ、2時間もかからずにすべての作業は終了してしまいますが、ゆっくり時間をかけて仕上がりを見ながら、文字入れの色を決めていくのも良いかもしれません。
自分でパターの塗装をするときの心得と注意点
パターヘッドをDIYによって塗装する場合、まずは道具を揃えてから綺麗に洗いましょう。
最初のほうの作業が仕上がりに大きく影響します。
絵を描くように、何種類の筆を使って塗ることもできますが、できるだけ簡単なスプレー式の塗料を選び、文字入れだけ刷毛を使うと楽です。
着色後はしっかり時間を空けて、乾燥させることが大切です。