フェアウェイウッドの選び方のポイントは初心者が使えるもの

フェアウェイウッドの選び方は、初心者と経験者で違ってきます。

ドライバーがどのくらい飛ぶのか、方向は安定するのかが分からない限り、将来を見据えて選ぶことしかできないかもしれません

しかし今回は、そうした見えない将来を当てにせず、確実に活用度の高いフェアウェイウッドの選び方を考えてみましょう。

初心者が目指す先にフェアウェイウッドの選び方がある

初心者がゴルフクラブを揃えるときに、迷うことが多いのがフェアウェイウッドです。

ドライバーとスプーン、バフィークリークと揃えたのは昔のことで、今では1本あれば良いと感じているゴルファーが増えています。

それはドライバーの飛距離が格段に伸びたことでフェアウェイウッドを使う場面が少なくなったこと、フェアウェイウッドに代わるユーティリティが登場したことが理由となっています。

もちろん初心者のときには、ドライバーの飛距離が「格段に」とまではいきませんが、フェアウェイウッドは頻繁に買い換える道具ではないため、将来を見越して揃えていくことが必要です。

選び方の基準は、どんなゴルフを目指すかにかかってきます。

ドライバーでかっ飛ばしてセカンドショットでグリーンを狙うタイプなのか、曲がらないように着実にボールを運んで、寄せてパーを狙うタイプにするかで、フェアウェイウッドの選び方は大きく変わってきます。

まだコースデビューを果たしていない初心者ですが、攻め方を考えて道具を揃えていくと失敗はないはずです。

初心者でもセカンド地点で使えるフェアウェイウッドの選び方

まずフェアウェイウッドに限らず、技量が進歩すれば道具は更新されていくものですから、ガチガチに突き詰める選び方をする必要がないことを確認しましょう。

1ラウンドで使用する回数は、コースレイアウトや他のクラブの飛距離にもよりますが、多ければ4回はありえるでしょう。

パー72の18ホールのコースの場合、ロングホールは4回あるからです。

ロングホールとは471ヤード以上の距離を持つホールのことで、仮にドライバーが230ヤード飛んだとしても、残りは241ヤード以上ある計算です。

そこでフェアウェイウッドで200ヤード飛ばすことができれば、3オンの可能性が高い40ヤード前後のアプローチができます。

中には500ヤード、600ヤードのロングホールもあるため、セカンドショットだけではなくサードショットでも使うかもしれませんが、とりあえず1ラウンドで4回は使える可能性があるということです。

ただしドライバーショットがラフに入ってしまうと、距離を狙うフェアウェイウッドは初心者にとって難しくなります。

初心者のフェアウェイウッド選びはラフで使えるものを!

初心者がフェアウェイウッドを選ぶときは、使うときのライの状態を想像してみると良いかもしれません。

コースでプレーをしたことがないと言っても、フェアウェイとラフの違いはすぐ分かるでしょう。

芝丈のあるラフの中のボールを打とうとすると、ボールの手前にある芝が邪魔になり、上手くフェースを合わせることができません。

距離を狙うはずのフェアウェイウッドなのに、当たり損ねでアイアンショットよりも飛距離が出ないこともありえます。

初心者の場合にはドライバーをコントロールできずに、、その面倒なラフからのセカンドショットの確率が高くなります。

特に最初のうちは、ラフからのセカンドショットを覚悟しておいたほうが良いでしょう。

そうするフェアウェイウッドの選び方の基準は、ラフからでもヘッドが抜けるか否かになるのではないでしょうか。

そう考えるとヘッドが小さく芝草の影響を受けにくい、5番ウッド、7番ウッド、9番ウッドが扱いやすいはずです。

フェアウェイウッドは初心者が扱えるものが選び方の基準

ラフからでも打ちやすいフェアウェイウッドは、シャフトの長さが短いのでヘッドが小さくてもボールをとらえるのに苦労はしないはずです。

もちろん練習は必要ですが、フェース面だけターゲットに向けることができれば、あとは勝手にボールが飛び出していきます。

このとき振り抜いて飛距離を出そうとすると、フェースの角度が変わってしまい、打ち出す方向が狂ってしまいます。

地中まで打ち込む必要はありませんが、ボールに当てることだけ優先すれば、初心者でもラフからのショットが簡単に感じるはずです。

ただロングホールのセカンドショットと考えると、少しでも飛距離は欲しいでしょう。

キャディバッグに入れられるゴルフクラブの限度は14本までです。

ドライバーとパター、それと5番から9番までのアイアン、ウェッジを含めると10本となるため、残り4本の中で何本をフェアウェイウッドにするかを決めれば、ロングホール用の1本とラフ用の1本の選び方ができるはずです。

初心者のフェアウェイウッド選びはドライバー次第

フェアウェイウッドの選び方は、ドライバーの飛距離と方向の精度が関係します。

初心者でも飛ぶゴルファーはいるので、少し練習をすれば飛距離の心配はないと思います。

しかし方向の精度を整えるほうは時間を要することが多いため、少しでも多くの練習をこなすことで習得するしかありません。

するとドライバーの方向性が定まるまで、飛距離を求めるフェアウェイウッドを使える可能性は低いことになります。

方向性が定まってから買い足すことができますから、最初からスプーンを用意する必要はありません。

ただしドライバーが上手く打てないときは、そのスプーンでティーショットをすると曲がらずに打つことができます。

ドライバーのスイングは、スタンスの中心よりも左側でティーアップしたボールを打ちますが、スプーンのスイングはスタンスの中心でヘッドをセットして、芝と同じ高さのショートティーを使えば打てます。

スイングの最下点とボールの位置を合わせられるため、ドライバーと比べるとミスショットになる可能性を減らせます。

ドライバーの代用品といった考えが初心者のフェアウェイウッドの選び方

初心者のうちは、アッパーブローで打たなければならないドライバーが苦手と感じてしまうものです。

そこでドライバーの代わりとなるフェアウェイウッドがあれば、いざというときに安心できます。

フェアウェイでは使うことができなくても、14回もあるドライバーのティーショットをスプーンで打つとしたら、ぜひとも入れておきたい1本です。

しかも芯を喰わないドライバーショットよりも、しっかりミートできたスプーンのほうが飛ぶことは良くあります。

スイングの最下点でボールをとらえる練習にもなりますし、なにより真っ直ぐ飛べばセカンドショットも同じスプーンで打つことができます。

1ホールで続けてスプーンを使えば、苦手意識もなくなりミスショットを防ぐ手立てにもなることでしょう。

ここまでの流れから、初心者のフェアウェイウッドの選び方は、ティーショットを兼ねることができるスプーンと、ラフから確実に脱出できる7番ウッドか9番ウッドを入れておきたいものです。

ただしユーティリティを入れるのであれば、飛距離がかぶらないような選び方も必要になります。

あくまでも自分の技量で使いこなせるものを選ぶことが大切です。

初心者が失敗しないフェアウェイウッドの選び方

コースデビュー前の初心者のフェアウェイウッドは、ドライバーの飛距離も分からず、方向性さえ安定しない時期の選び方になるため、どうしても将来を見越したものになります。

そのため1本はドライバーを代用できるスプーン、もう1本はラフからでも使える7番ウッドか9番ウッドがおすすめとなるのではないでしょうか。