簡単にできるドライバーのバックスピンの減らし方

ドライバーのバックスピンの減らし方が分かれば飛距離アップが期待できます。

飛距離を伸ばすためには三要素となる、「より速い初速」「適正な打ち出し角」「バックスピン量の抑制」が重要です。

バックスピンが発生するまでの解説と、難しい条件を簡単にクリアできる方法を紹介します。

ドライバーのバックスピンの減らし方を知って飛距離アップ

ドライバーの飛距離をもっと伸ばしたいと考えたとき、最初に取り組むのはヘッドスピードのアップではないでしょうか。

ヘッドスピードが速くなれば、インパクトでの衝撃力が高くなり飛距離はアップするからです。

ただヘッドスピードの強化には限度があって、40m/sが45m/sになっても、それ以上の50m/sになるのは難しいかもしれません。

そこで効率良く飛ばすために、良く弾むスイートスポットでのミートを心がけます。

思っている以上の効果はありますが、習得するまでには相当の練習量が必要になるのは否めません。

しかもインパクトでの衝撃力を維持するためのスピードを保ちながらも、スイング軌道を安定させて確実なミートができるようになれば、目標とする飛距離アップに近づくはずです。

これら2つの目標が達成されたのにもかかわらず、あまり飛距離が伸びていないとしたら、残りの要素であるバックスピンがかかりすぎていることが考えられます。

飛距離の三大要素は、初速と打ち出し角とスピン量です。

バックスピンの減らし方を知らないと、どんなに強いインパクトをしても飛距離は伸びていきません。

バックスピンの減らし方を知ろう!

バックスピンの減らし方を知るには、まずドライバーのスイングを再確認しなければなりません。

肩幅よりも少し広くスタンスをとり、足の付け根となる股関節から前傾します。

両肩から自然な状態で腕を下ろして、体の中央で両手を合わせます。

そこが自分に適したグリップを握る位置で、そのままドライバーを構えると、両肩、両腰、両足は飛球線に対してスクエアになっているはずです。

そうしてドライバーを構えると、ヘッドはスタンスの中心にあります。

ティーアップしたボールは左足内側のかかとの延長線上辺りになるため、ボールとフェースの間隔は10cmから15cm程度あることでしょう。

ドライバーヘッドを振り子とイメージしたとき、振り子の最下点がソールしている位置で、ボールを打つときにはヘッドが上昇しています。

このときフェース面は上を向いていますから、ボールを真横から打つよりもバックスピンの量は減ります。

アッパーブローの角度が大きいほど、バックスピン量は減っていきます。

ボールがバックスピンする現象を理解して減らし方に進む

そもそもドライバーのバックスピンは、インパクトでフェースにボールが当たったとき、ロフト角のあるフェースを転がり上がるから起きる現象です。

打ち出す角度とフェースの斜度が同じであれば、実質のロフト角は0度です。

ロフト角が0度であれば、フェース面をボールが転がり上がることはないので、バックスピンもなくなります。

ただし、これは机上の論理であって、実際にロフト角が0度でインパクトができることはありません。

仮にロフト角0度で打ち出したとすると、サッカーのシュートの無回転ボールのように、行方が定まらない可能性が考えられます。

そのため一定の減らし方をすることで、飛距離アップが可能になるわけです。

一般的なゴルファーのバックスピンの量は、毎秒3500回転程度と言われています。

この回転数を1000回転減らして2500回転程度にすると、それまで以上の飛距離アップが現実となります。

つまりバックスピン量0回転を目指すのではなく、1秒間で1000回転減らす打ち方が必要なわけです。

ドライバーのバックスピンの減らし方は打ち出し角で解決

物理的に考えると、球体の放物線は45度の打ち出し角が理想と言われています。

最長距離を考えると45度が良いわけですが、ゴルフボールの表面にはディンプルがあるので、バックスピンによって浮力が備わり、45度よりも低い打ち出し角のほうが最長距離を狙うことができるようになっています。

一般的にドライバーの打ち出し角は15度が良いと言われています。

ただ実際にはヘッドスピードによって、打ち出し角は18度くらいまで必要な場合もあります。

仮にロフト11度のドライバーでインパクトをしたとき、理想とする打ち出し角が15度であれば4度のアッパーブローが必要になるということです。

アッパーブローの4度はパターのロフト角程度ですから、それほど大きな角度ではありません。

ほぼボールを真横から打っているのと変わらないわけですが、あえてロフト角9度のドライバーにして、アッパーブローを6度にすると回転数をさらに抑えることができます。

もちろん、そのためにはヘッドスピードの速さは重要になりますが、ここに減らし方のヒントが隠されています。

バックスピン減少とドライバーのロフト角は関係ない?

ビックドライブするゴルファーの多くが、ロフト角9度以下のドライバーを好む時代がありました。

ロフト角が小さければ、14度の打ち出し角のときにアッパーブローの角度は大きくなるので、バックスピンが抑えて高弾道に打てたからです。

確かに理論としては正しいのですが、現在はロフト角が7度や7.5度を使うのは稀なゴルファーになっているはずです。

ロフト角9度以下のドライバーでアッパーブローにインパクトをするのは、パーシモンヘッドからメタルヘッドの時代くらいまでだと思います。

チタンヘッドになってからは、肉厚の薄いフェースにボールが当たると、スプリング効果で弾き出すようになります。

フェース面が内側にたわみ、その分だけ反発して「飛び」に繋げているわけですから、フェースの斜面を転がり上がることはないからです。

人によってはバックスピンが減り過ぎてしまう可能性すら生まれてきたため、減らし方だけでなく、増やし方も知られるようになりました。

ドライバーのバックスピンの減らし方は振り切るスイング

ドライバーが進化したことで、スイング軌道が安定して、正しいインパクトができればバックスピンを簡単に抑えることができるようになっています。

それを頭では理解できていても、実際にミート率を上げることは容易ではありません。

そこでフェースの上下幅が小さな、いわゆる薄いヘッドを使うことで、インパクトでの上下のブレをなくすことができます。

この上から潰したようなドライバーを使えば、フェースでボールをとらえれば、とりあえずスイートスポットの周辺でインパクトができるようになるため、以前のドライバーよりもバックスピンは減ると考えられます。

さらに奥行きがある重心深度の深い形状であれば、減らし方を色々工夫したスイングをしなくてもバックスピンは減って、直進性を増すことができます。

唯一スイングで気をつけるとしたら、インパクトの前後でヘッドを走らせるように振り切ることです。

インパクトの直前で左手首を小指側に曲げる動作を入れれば、ヘッドスピードは上がりシャフトの軸を追い越してアッパーブローでインパクトができます。

バックスピンの減らし方はドライバー選びにある!

ドライバーのバックスピンを減らすセオリーは、アッパーブローでインパクトをすることです。

ロフト角以上の角度で打ち上げることによって、インパクトでのフェースの摩擦を防ぐことができます。

ただ近年のドライバーはかなり進化しているので、重心が深く低いシャローヘッドのドライバーを使えば、普通にスイングをしてもバックスピンは抑えることができるでしょう。