よくあるラウンド後の浴槽にまつわる失敗を犯さないために

1日がかりのラウンドが終わって、浴槽に身を沈めると溶け出るように疲れが消えていくものです。

ただゴルフ同様にお風呂の利用にもマナーがあり、知らずに自宅のお風呂と同じ振る舞いをすると失敗することがあります。

今回はゴルフ場のお風呂にまつわる失敗を紹介しますので、同じ過ちを犯さないよう気をつけてください。

ラウンド終了後の浴槽で饒舌に語って失敗することがある

ラウンドが終了すると、まずは汗を流して、それから身支度を整えレストランに向かうのが一般的な流れだと思います。

楽しむためのゴルフだったはずが、ミスショットや周囲の振る舞いなどでストレスを溜め込んでクラブハウスに戻ってくることがあるものです。

そうして浴槽の熱い湯に浸かると、ついつい失敗についてのボヤキがでますし、周囲の振る舞いに対して恨み節の一つも語りたくなるものです。

前夜からラウンド終了まで維持してきた緊張感が、湯に浸かったことで一気に解かれたこともあって饒舌に語ってしまうと、それがトラブルの元になることがあります。

良くあるのは、コースの批判です。

ティーグラウンドが硬いとかバンカーの砂が少ないと仲間内で整備不足について語っていることが、周囲の人達にはゴルフ場全般の批判に聞こえることがあります。

その中には倶楽部のメンバーがいることもありますから、自分のミスショットを転嫁するための批判であれば、レストランのテーブルで語った方が良いでしょう。

ラウンド中の大声を浴槽で批判するのは失敗の元

ゴルフ場の浴槽の中で、違う組のプレーヤーを批判して失敗することがあります。

ラウンド中はプレーヤー以外、静かにするのがマナーです。

ところが後続組が溜まりやすいショートホールのティーグラウンド周辺では、他の組のプレーヤーがスコアを確認して、大きな声で「ナイスパー!」と賞賛の声を上げていることがあります。

ティーショットをしようとするプレーヤーにとっては迷惑な話ですが、後続組は気付かずに、ナイスパーのテンションのまま声のトーンを変えずにしゃべり続けてしまうことがあります。

こんな行為は批判されて当然ですが、注意をするのであればその場ですべきです。

そんな数時間前の行為を、同じ浴槽の中で聞えよがしに「後ろの組、マナー悪いよな」とか「他人が打ってるときも大声出して」と批判をすれば、トラブルになるのは必然です。

もちろんトラブルの原因は後続組にありますが、浴槽の中で聞かされても対処のしようがありません。

面白いはずのゴルフがストレスを感じることになり、しかもトラブルが発生すれば詰まらない気持ちだけが残ってしまいます。

審判のいないゴルフでは、注意するときは「その場」が原則です。

上手くいったラウンド内容を浴槽でじっくり語るのは失敗!

ラウンドの結果が予想以上に上手くいったとき、サッと汗を流すはずの風呂場ですが、ついつい浴槽に浸かって同伴者に語りたくなって失敗することがあります。

嬉しい気持ちが続くことがゴルフ上達のカギになりますし、同伴者に自分のゴルフを語ることは悪いことではありません。

しかしながらゴルフ場のお風呂は温泉とは違って長湯をするところではありません。

アウト、インから合わせて8名ずつがホールアウトしてきて、30分もすると前の組を合わせて50名程度の人達がお風呂を利用することになります。

そのため限られたスペースでずっと浴槽を占領していたり、ジャグジーの泡マッサージのところから動かずにいると他の人にとっては迷惑なものです。

ゴルフのマナーであれば気を遣うと思いますが、裸の状態では日常の振る舞いに戻ってしまうものです。

しかしそこはゴルフ場内の施設の一つなので、他人に迷惑をかけないように心がけるのは大切なことです。

プレーを振り返ってゆっくり語るのは、レストランに移動してからにしましょう。

コンペのラウンド後に浴槽で長湯して失敗することがある

ゴルフ場のお風呂は、ラウンド中の汗を流すためのものです。

スッキリした気持ちでレストランに移動し、仲間と一緒に食事をしながら1日のプレーを振り返り語り合うことがゴルフの楽しみの一つです。

基本は「汗を流すところ」なので、シャワールールの利用を想定すると良いと思います。

シャワールームであれば、どんなに時間がかかっても、20分もあれば汗を流すことはできるはずです。

ただ日本の慣習では、湯に浸かることで「疲れを癒す」という別の目的があります。

大浴槽の湯の中に肩まで浸かっただけで、普段使っていない筋肉や運動不足の足腰が癒されていくことが実感できるものです。

ただ何事にも「時と場合がある」ので、ゆっくり浴槽で癒されていてはいけないことがあります。

ゴルフコンペに参加して、スコアを提出したときにアテストを受けずに風呂に入ってしまった場合です。

そのスコアに間違いがあると成績の集計がストップしてしまいます。

代表者がスコアを一括して提出したときに起きる失敗の一つですが、この場合には本人に確認することになるので、のんびり癒されている場合ではありません。

その場はサッと汗を流して、表彰式終了後にゆっくり入り直すようにしましょう。

ラウンド後の浴槽で最低限のマナーを知らないと失敗する

お風呂の使い方というか、入浴の作法みたいなものがあります。

ゴルフ場でお風呂の作法を知らずに、家庭のお風呂と同じように使ってしまい、他人に迷惑をかけていることがあります。

おそらく自宅では浴槽に入る前にシャワーで軽く洗うとか、かけ湯だけでもしてから入ると思います。

ただ1人暮らしになると自分以外は浴槽を使うことがないので、そのままお湯に浸かってしまうことがあるでしょう。

その調子でゴルフ場の浴槽にダイレクトで入ると、周囲の人からは「えっ!」という顔で見られることがあるはずです。

特に最近は銭湯を利用しないで育ったために、公衆浴場の作法を知らずに温泉などを利用していることがあります。

そのときに注意を受けていないので、自分の失敗に気がつかずにゴルフ場の施設でも同じ間違いを犯すことになります。

特にラウンド終了後の汚れた身体を浴槽の中でゴシゴシとタオルで擦ると、迷惑この上ないものとなってしまいます。

そのため先に身体を洗って汗を流してから浴槽を使うようにするのは最低限のマナーです。

長く浴槽に浸かるとトンデモナイ失敗が待っている

ラウンドが終わってお風呂の浴槽に浸かり、汗も引いたところに帰りの服装に着替えることになると思います。

汗を流す程度であれば、湯に浸かっても身体の火照りはすぐに冷めていくものですが、最近のゴルフ場はサウナを用意したり、ジャグジーや打たせ湯のようなものまであって、すっかり温泉気分で長湯をすることがあるかもしれません。

たしかにお湯に浸かると1日の疲れを癒してくれますが、そこは自宅ではありません。

着替えてから、また自家用車を運転して自宅までの道のりを戻らなくてはいけないのです。

そのため気を緩めすぎると、運転中にうっかりミスや眠気による操作ミスで事故に繋がる恐れがあります。

「お湯に浸かったのが失敗だった」と反省で済むのであれば問題はありませんが、反省しても取り返しのつかなくなる可能性すらあります。

「いいお湯」ではありますがそこはほどほどにして、本気のお風呂は自宅でゆっくり浸かるように習慣化すれば、トラブルは回避できるはずです。

ラウンド後の癒しにと浴槽を占領してマナーで失敗

前夜からの緊張もあって解放されたラウンド後の入浴は、まさに至福のときとなるはずです。

それでもゴルフ場の施設である以上、一定のマナーは守らなくてはいけません。

最近は内湯で育ってきているので、公衆の浴槽を利用する機会が減っていることから思わぬところで失敗することもあります。

そうならないために、基本の「汗を流す場所」を知っていれば、お風呂での失敗はなくなるはずです。