劣化したパターのグリップを自分でも簡単にできる交換方法

パターのグリップは劣化する前に、新しいグリップに交換するのが理想です。

作業は難しくなく、交換方法さえ分かれば自分で簡単に新しいグリップをつけることができます。

今回は古いグリップを取って新しいグリップをつけるまでの手順と道具、作業をスムーズにするためのコツを紹介します。

パターグリップの交換期間と交換方法について

ドライバーからパターまでゴルフクラブは長く使っていると、グリップの表面はツルツルになってきます。

パターはいくら振り回す道具ではないとは言っても、滑るグリップは不安が募るのでマイナス部分は多くなります。

パターに限らずグリップ交換の目安は2年と言われています。

自然にグリップの表面は劣化してくるため、当初の握りやすさや滑りにくさが薄れてきますが、劣化の進行が遅いので気付かないことも多いです。

しかしながらニューグリップに交換すると、劣化したグリップとの違いはハッキリ分かるはずです。

交換方法さえ分かれば、新しいグリップは自分で装着することができます。

ゴルフショップやインターネット上から好みのグリップを選んで、あとはグリップ交換に必要なものを用意すればすぐに始めることができます。

手順としては、最初に古いグリップを外して、シャフトに粘着用テープを巻き、新しいグリップを装着するだけです。

交換方法はパターからグリップを外すところから始める

パターからグリップを外すのが交換方法の第一手順です。

初めてのグリップ交換であれば、パターについているのと同じものがスムーズにできます。

まったく違うタイプのグリップでも装着できますが、グリップの重さが変わると、パター全体のバランスが変わるため扱いにくくなる可能性もあります。

まず古いグリップは使わないので、グリップに切れ目を入れて剥ぎ取ってしまいましょう。

ゴムラバーのグリップであれば、専用のグリップカッターを使用すると、シャフトを傷つけずに切れ目を入れることができます。

ただ頻繁に使うものでもないので、一般的なカッターでもOKです。

またパターにウレタンラバーが装着されている場合は、厚みがあるので通常のカッターのほうが切れ目は入れやすいようです。

縦に3本程度切り込みを入れてから、グリップの先端をペンチで挟んで引っ張ると、簡単に剥がすことができます。

指の力が強ければ道具なしでも剥がすことができますし、切り込みを4本にすれば抵抗が少なくなり剥がしやすくなります。

パターグリップの交換方法で大事な溶剤の活用法

先ほどの交換方法の続きです。

パターから古いグリップを外したら、シャフトには両面テープが残っているはずです。

極まれにグリップとともに剥がれることがありますが、そうなったら嬉しい限りです。

らせん状に巻いてある場合は、端をつまんでシャフトを回しながら取り除きましょう。

また縦貼りしているものなら、先端から丁寧に剥がしていくようにしましょう。

なおカッターで切れ目を入れた場合は、グリップと一緒に両面テープも切れていることがありますが、粘着剤を気にせずテープを綺麗に取り除きます。

両面テープを剥がしたら、シャフトには粘着剤が残ってベタベタしているはずです。

それは不要な布に溶剤を染み込ませて、粘着剤を拭き取るように擦ります。

何度か繰り返すとほぼ取れてきますので、最後に溶剤を回しかけて空拭きすれば、完全に取り除くことができるでしょう。

とにかく溶剤を使って完全に取り除くことが重要です。

もし残ってしまうと新しいグリップを装着したときに、グニャっと感じることがあるので、新品のシャフトの状態にしておくようにしましょう。

なお溶剤はグリップ交換専用のものが販売されていますが、灯油やガソリンでもOKです。

パターのグリップの交換方法でもっとも難しいテープ貼り

パターのグリップ交換方法の手順の中で、もっとも重要な部分は両面テープを貼ることです。

初めてのグリップ交換は縦貼りのほうがテープをつけるのは簡単ですが、らせん巻きのほうは装着時にグリップ内部でテープがヨレないのでグリップをつけるのは簡単に済みます。

縦貼りは、グリップを先端側からグリップエンドに向けて一直線に貼り、グリップエンドで切ることなく折り返して反対側も同じだけ貼ります。

テープサイズによってはシャフトエンドに隙間が開いているので、別にエンド分だけ十字に両面テープを重ね貼りして、しっかり塞いでおくようにしましょう。

またらせん貼りは、グリップの先端側から貼ったほうが簡単です。

シャフトがテーパー(先端側が細くなっていくタイプ)の場合は、グリップエンド側かららせん状に巻くと、間隔が詰まって重なってしまうからです。

らせん巻きで両面テープが重なってしまうと、両面テープの上についている剥離紙を剥がせなくなってしまうので、多少の隙間があっても良く絶対に重ならないことが大切です。

グリップの交換方法で大事な栓で塞ぐ準備

パターのシャフトに両面テープを貼ったら、剥離紙の上から押し付けてシャフトに密着させます。

それから剥離紙を取って、そこにグリップを装着するわけですが、このままでは粘着力が邪魔でシャフトを入れることができません。

そこで両面テープの表面に溶剤をかけて、ヌルヌル状態にしてから新しいグリップを装着します。

ここが交換方法の肝になる部分で、しかも手早さが必要になるため、流れ作業のようにスムーズに進行できるように準備をしておきましょう。

まずグリップエンドの空気穴に【ウッドティー】を挿しておきます。

これは溶剤を注いだときに漏れないための栓の役割です。

グリップ内に溶剤を注いで、それをシャフトの両面テープに回しかけますので、溶剤の受け皿を用意しておくと作業がスムーズにできます。

グリップ内の液量では足りないようなら、先に両面テープに溶剤をかけておくと安心です。

溶剤は揮発剤なので、時間とともに乾燥します。

特にグリップ交換専用の溶剤の中には、超短時間で両面テープが乾燥を始めるものもあるため、手早い作業が重要です。

新しいパターグリップへのスムーズな交換方法のコツ

グリップの表面に溶剤がつかないように注意しながら、空気穴に挿したティーを抜き、一気にシャフトを挿入し向きを合わせれば、パターグリップの交換方法は終了です。

あとは乾燥を待つだけですが、速乾性なら24時間、遅乾性なら3日間程度、日陰で風通しの良い場所に置いておきましょう。

なお交換方法のコツとしては、古いグリップがついているうちに、グリップのセンターを決めておくことです。

グリップの最頂部が分かるように、シャフトに油性ペンで印をつけておくと、スクエアなフェースの向きを探す必要がなくなります。

その油性ペンのインクは溶剤で拭き取れますので心配はありません。

また冬期間のシーズンオフに交換する場合は、溶剤が揮発して火気で引火する恐れがあるので、窓を開けて換気を良くすることはもちろんですが、作業前に暖房機等はストップしましょう。

もしも新しいグリップをつけてから違和感がある場合は、先のとがったスポイトでシャフトとグリップの間に溶剤を注入して、揉みしごくと抜き取ることができます。

そしてグリップ内部とシャフトを溶剤で洗浄してから同じ交換方法をとれば、修正することができます。

パターグリップの交換方法は「手早く」が重要になる!

パターグリップの交換方法は、古いグリップを外して新しいグリップに取りかえるだけの単純作業です。

両面テープで接着するため、挿入しやすくするためにテープの表面を溶かして手早く行うようにしましょう。

事前にセンター決めの印をつけておくと、作業がスムーズにできるはずです。