ゴルフコンペの幹事役が回ってくると、スタートの順番を決める重大な仕事があります。
出欠確認の空き欄に「○○さんと一緒でお願いします」なんて書かれていることはありますが、全部を聞いていたら組み合わせ表はできません。
今回はクレームもなく、誰もが納得する順番の決め方を紹介します。
ゴルフコンペの順番決めに要望がありすぎて困る
ゴルフコンペの幹事役が回ってきたら、参加者への出欠確認やスタートの組み合わせなど、粛々と事務作業を進めていかなければなりません。
多くの場合は参加者リストがあって、メールや郵便で出欠の確認をし、返信期日を決めて仮予約したゴルフ場のスタート枠を確定させます。
予想に反して参加者が少なければ、電話などを使って勧誘してコンペの体裁を整えるのも幹事としての仕事です。
コンペは「参加料=賞品」ですから、参加者が多いほど豊富な賞品を揃えることができるので、勧誘は重大な仕事といっても良いかもしれません。
一応、参加者が確定したらスタートの組み合わせ表を作成しますが、これが意外に厄介なものです。
組み合わせ表を作ってから、「私は○○さんと一緒はいやだ」「○○さんと一緒に行くから同じ組にして」など勝手なことを言ってくるからです。
またスタートの順番はステータスでもあり、1組目の最初に名前があれば、それが今回のコンペの最上級者と理解する人もいて、予想外の順番に憤慨して急遽キャンセルなんてこともあるのです。
ゴルフコンペはハンデの順番に組み合わせるとクレームはない
ゴルフの組み合わせを作るとき、スタートの順番にはルールがあります。
もっともノーマルな順番の決め方は「ハンデ順」です。
同組ではハンデ頭から順番に名前を記載して、名前の下にハンデ(申告ハンデでのOK)を入れておくと、なぜ自分がそこに名前があるかが一目瞭然で分かります。
簡易的なコンペでは、ハンデ上位者を1組目からスタート表の左端に名前を入れて、次に2番目、3番目、4番目と事務的に順番を決める方法があります。
いわゆるハンデ順なので、参加者に異論があっても「仕方がない」と諦めさせることができるはずです。
仮に「自分だけは」と組み替えを申し出ると、そこのハンデ順だけが歪になってしまうので、他の参加者にゴリ押ししたことが分かって、あとから恥ずかしい思いをすることがあります。
シーズンを通して幹事役になる場合は、最初にこの組み合わせを作ると、その後は恣意的に動かしても異論が出ることは少なくなるはずです。
なお親睦コンペの場合には、あまりガチガチに順番を決めると、次から参加数が激減することもあるので注意が必要です。
コンペでもめないスタートの順番を決める方法
ゴルフコンペの組み合わせで、ハンデ上位者の名前を最初に記載するのには理由があります。
統一したゴルフルールを守ることが楽しいコンペに繋がるわけですが、あやふやなルールでプレーをしたことで有利に働くことがあります。
そこでルールを知っているハンデ上位者を入れて、間違ったルールで競技をしないようにしているわけです。
ただ「みんな初心者」ということもありえます。
ハンデとしてはAクラスで申告しても、ゴルフを始めて2~3年であれば、ラウンドの回数が少ないかもしれません。
すると細かなルールを把握しているかは微妙なところだと思います。
またハンデ上位者でもルールに精通しているとは限りません。
そこで全員が納得して参加できる、しかもワクワク感のあるスタートの順番を決める方法があります。
コンペ当日に幹事役は大きいスタート表を用意して、受付の横に貼り出します。
スタート枠に番号を振り、抽選箱の中に入れておきます。
受付を済ませた人から順に番号札を引いてもらえば、組み合わせ表はできあがっていくのです。
順番を狂わす不届きゴルファーの対応
ゴルフコンペの幹事役をやったことがあれば1度は経験するのが、「遅刻者に振り回される」ことです。
スタートの順番が決まっているのに、約束の時間までに到着しない人はいるものです。
案内状には「時間厳守」と太字で表記しているのに、遅刻してくるのですから迷惑この上ない参加者です。
そんな遅刻者のためにせっかく作った組み合わせ表の順番を繰り上げなくてはならなくなり、場合によっては幹事役がスタートできないこともあります。
そんな心配をしなくても良いのが、当日にスタートの順番を決める方法です。
抽選にしておいて、遅刻者は最終組の最後に名前を入れておけば、仮に間に合わなくてもコンペ自体には影響はありません。
また組み合わせに関しての要望があっても、自分で番号札を引いた結果であれば、大人ですからそれ以上の要望はないはずです。
また来賓などで特別に1組目に入れなければならない人がいれば、くじ引きから除外して最初に名前を入れておけば良いだけです。
組み合わせに不満が多いコンペの場合には、一度試してみることをオススメします。
企業主催のゴルフコンペの順番は気を遣う
親睦を兼ねたゴルフコンペの場合には、「好きな者同士」でランダムにスタートの順番を決めていると思いますが、企業コンペの場合にはそう簡単にスタートの順番を決めることはできません。
なぜなら企業コンペの幹事役になると、参加者の会社のランク、役職、年齢などを加味して順番を決めなければならないからです。
最大の取引先やメインバンクなど、企業にとって重要な人は自社を代表する経営者と同組にするのが慣例です。
もちろん1番スタートにしますが、ここで問題となるのが幹事もラウンドする場合です。
企業コンペの幹事役は「行ってらっしゃいませ」で送り出し、「お疲れ様でした」で迎えるものですが、幹事もプレーをする場合には、1組目、もしくは2組目に入っていないと来賓が戻ってきても対応する人がいない状況になってしまいます。
事前に「お供をさせていただきます」と断りを入れて1番スタートに入れてもらうか、もしくは2番スタートで、ラウンド後すぐにフォローに入れるようにすべきです。
ただ「ゴルフを楽しむ」と考えると、大会社の社長と下請け会社の営業職が一緒にラウンドしても、双方ともに楽しいとは感じないかもしれません。
コンペの組み合わせの順番でもめたら「会長」へ
ゴルフコンペでスタートの順番を決めて発表(配布)してからクレームがきたとしても、変更してはいけません。
一人のわがままを聞くと、次々に要望がでてきて収拾がつかなくなってしまうからです。
また当日はクレームをいわない人の中にも、混乱をみて後日「運営の仕方が悪い」とお叱りを受けることがあるものです。
スタートの順番が決まったら、まず前回の幹事に相談し、そのあと会長(代表)に確認をとってから発表するようにしましょう。
自分が主催するコンペであればクレームに対応する方法はいくらでもありますが、回り順番で受けた幹事役なら、反論することができないかもしれません。
クレームが来たら「会長にお願いします」で、事務的に済ませていくのがトラブル回避の常套手段です。
なお組み合わせ表を配布する時には、「※スタートの順番を変えることがあります」と注意書きを入れておくと、急なキャンセルや遅刻によっての組み換えをスムーズに行うことができます。
気持ち良く参加できるようにするのは大事なことですが、業務(企業コンペ)以外で過度な対応をすると、次の幹事が迷惑するのでほどほどにしておきましょう。
コンペで順番がトラブルになるのはいつものこと
ゴルフコンペの幹事をしたことがある人ならば、スタートの順番で参加者ともめた経験はあると思います。
仮にも「コンペ」と名がついているのであれば、主催者側が決めた組み合わせにクレームをつけるのは筋違いです。
ただ「抽選箱」を使えば、自分で決めたスタートの順番なので、そんなトラブルも回避することができます。
もうもめたくないという幹事さんはお試しください。